総合系能力者
“オールラウンダー”と呼ばれる彼らに、一体どんな秘密が隠されているのか…。
そうして、路井と疾風の戦闘が始まる。
彩夏は観戦に回る。
…結果は、疾風の勝ち。
路井は、総合系の中では、それほど強くないようだ。
「うぐ…! まさか、こんなにあっさりと負けるなんて…!」
「出直して来るんだな。 “序列”は関係ないみたいだな、総合系は」
「私より下の“金色”に負けるなんて……!!」
そう。 実は……
疾風の金色のほうが、路井の緑色より序列が下だったのである。
―――――無事に戦闘は終わり、彩夏と疾風。
「そうだ、さっきの聞かせてよ。疾風」
彩夏は、どうしても気になるらしく、総合系の事について聞く。
「…まぁいいか。 今から話してやるよ」
―――――それは、現在から90年前のこと。
魔法世界は、突然“誰か”の手によって作られた……。
それからというもの、人々は“魔法”という超能力を身につけた。
しかし、それは魔法世界で生まれた人にのみ与えられた特権であるため、平和世界…すなわち「表側」では使えない。
その中には、弱い能力から強い能力まで、幾多も存在する。
魔法の中で特に強いのは『総合系』という
どの属性の能力だろうと自力で引き出せる能力
である。
しかし、それだけではない総合系もある。
その“もう一つ”とは……
『どの状況だろうと、魔法が自動で臨機応変してくれる』
といった、人間離れした特性を兼ね持っている人もいる。
そして、総合系能力は、13種類に別れている。
黒(冴子)・白・虹(曽江川)・赤・橙・黄・緑(路井)・青(彩夏)・藍・紫・白金(眞雪美)・金(疾風)・銀
序列は、この順番通りである。
黒が一番上で、銀が一番下。 少々おかしな序列であるが……。
その13色が揃うと……――――――
「……ってことだ、彩夏」
疾風は説明を終える。
「なるほどな……。そういうことなら、絶対に…13人全員を“一か所に”集めちゃいけないな」
こうして、彩夏の疑問は解決した。
彩夏の疑問は解決し、彩夏と疾風は、魔法世界の中でだが、平和な日常に戻る。




