7話 グリュンにて
到着~ やっと緑の国の首都についた~
あの町を出てきてから1週間たったけど特に何もなくてよかった~
「やっと緑の国の首都に着いた~ あれ?ヴォル君この国の首都の名前ってなんだったっけ?」
「リル、お前なんでそんなこと忘れてるんだ?この国の首都はグリュンって言うんだ。頼むからそんぐらい覚えておいてくれや」
「ごめん~ でもおかげで思い出せたよ~ ありがと~」
「まあ、どういたしまして」
やっぱりどことも国の首都はすごいな~
見渡す限り人ばっかだよ~
こんなに多いならいろいろ面白いことがありそうだな~
早く宿に行って荷物置いてから観光に行きたいな~
「リル、すごい人だね。でも、こんなに人が多いと宿取るの一苦労だね。ヴォル君何かギルドの伝手とかないの?」
「個人的な伝手だがあるにはあるが極力関わりたくないんだよな」
「なんで?ヴォル君が関わりたくないなんてどんな人なの?」
「一言で言うと、変人」
「変人?何が変わってるの?」
「会ってみれば解る。そんなことはひとまず置いといて、この国が、なぜ緑の国って呼ばれてるか知って
るか?」
「たしかこの国の70%以上が森に覆われているんだよね~」
「そうだ。じゃあ昔の人たちはどうやって住んでたんだろな」
う~ん、木が生えてないところに家を建てるなら問題にしないだろうしな~
じゃあきっと木の上に住んでいたのかな~
でも、それなら落ちる心配があるしな~まさか、木の中なんてことはないだろうしな~
「ヴォル君どこに向かってるの~」
「あっちにばかでかい木がたってるだろ。あそこに向かってるんだよ」
「わかった♪木の上に家を作たんでしょ。そうだよねヴォル君」
「突然叫ぶな、驚くだろうが。まあ正解はこの木を見たらわかるぞ」
「おっきな木だね~ で、ヴォル君の知り合いはどこに住んでるの~」
「まあ見てなって。おーいココレ遊びにきたから開けてくれー」
ヴォル君が木に向かって吠えてるけど、どこにいるのかな~
それにヴォル君の友達の名前がココレって言うみたいだね~
「うるさい、ヴォル。少しは黙らないとその口を二度と食べる以外で使えなくするぞ」
あれ~ 木の中から人が出てきたように見えたぞ~
僕、そんなに目悪くなってきたのかな~
「ねぇ、リルさっきあの人木の中から出てきたよね?」
「僕にもそう見えたよ~」
よかった~ 僕の目が悪くないよね~ だって僕だけじゃなくてスズにも見えたんだし~
見間違いじゃないってことはあの人本当に木から出てきたんだよね~
世の中には不思議なことがあるもんだよ~
「そうだった。こいつらは俺の連れで男の子の方がリル。女の子の方がスズだ。で、こいつが変人な科学者名前はココレだ」
「変人は余計だぞ。まあココレというものだよろしく」
「こっちこそよろしくね~」
「よろしくお願いします」
「立ち話もなんだから家に入りなよ」
これの木を寝床としているのか~
でもどうやって木の内部に住んでんだろうな~
この国でも楽しいことがたくさんありそうだな~
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