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①事件初期の日記―ソトンク村教会駐在神官オスロットのもの(1253/8/3)※検閲・翻訳済
天候:晴天
風向き:東の弱い風
通例の礼拝を行いました。今回の説教では、聖なる心の女神様が、過ちを犯した大地の女神を諭すお話を用いて寛容である事の大切さを説きました。暑さの中で心の余裕を無くしてしまうことが心配です。神の清らかな御心によって、寛容の精神が皆さんに届きますように。
大地の女神といえば、本日は旅人の方がいらっしゃいました。 滅多にないことです。東方の森林の、彼女の信仰が盛んな部族の出身で、成人の通過儀礼として数ヶ月間の一人旅をする習わしなのだそうです。それぞれ旅の目的を定めて、国中を巡って達成するといいます。
異教徒である彼女は、自分自身の旅の目的を、自分に下された神託を広める為だと言いました。神託を否定するべきだったかもしれませんが、寛容の精神のために、私は彼女をそのまま見送ってしまいました。
まさしく、神の試練だと思いました。これで良かったのでしょうか。
それにしても、あの部族の茶色の肌も、見上げるほど高い身長も、実際に見たのは初めてです。驚きが表情に出ていなかったことを祈るばかりです。




