彼女は所謂クールビューティ
毎日退屈な日常・・・。僕は高校生にして、早くも惰性で生きている。
しかしこんな僕の前に、ある日突然に天使が舞い降りてきた。
その日、転校生が紹介された。
クラスの皆がザワザワとしている。
とても利発そうな顔立ちだ。しかも美人・・・。
でも彼女は一見無表情で冷たそうな印象を受けた。それでもその不安は、直ぐに払拭されることになる・・・。
「皆さん初めまして、私は渡良瀬志乃です。よろしくお願いします。」
彼女はペコリと頭を下げた。とても謙虚な振る舞いに対して、担任の先生は勿論、クラスの皆からも好印象を受けた。
一言で述べると、彼女は所謂、クールビューティ。
これだけでも僕はウキウキなのに、さらに嬉しい事があった。それは・・・。
担任の先生が教室を見回した。
「おう大沢の隣の席が空いているな。そこの席を使いなさい。」
「分かりました。」
素直に彼女は僕の席の隣に着席した。因みに大沢とは、僕の苗字である。
僕の心臓は忙しそうにバクバクと動いた。勿論この日は、授業の内容など頭には入らなかった。
=== 俺の好みの女が見つかった ===
=== 女は高校生だった ===
=== 大人っぽい顔つきだったので、制服姿に最初は驚いた ===
「行って決ます。」
「行ってらっしゃい。」
僕は母親に見送られ、登校を始める。しかし・・・。
「お早う。」
「ふぁ!?」
その突然の挨拶に、僕は恥ずかしい声をあげた。
何故なら、僕の目の前に昨日の転校生が立っていたからだ。
「渡良瀬さん、何で?」
僕がそう質問するのは、筋が通っていると思う。でも・・・。
「何でって?だって私の家はここだもん。」
彼女が指さしたのは、僕の家の隣だった。
「えええー!?」
何という偶然であろう。
「えへへ。凄いね。教室の席も家も大沢君と隣同志だね!」
「はわわ・・・。」
昨日のクールビューティーとは打って変わって、とても可愛らしい笑顔を彼女は見せてくれた。
しかもそれだけでは無かった。
「一緒に学校に行こう。」
「あ、うん・・・。」
積極的な彼女の言うがままに、僕は一緒に並んで歩いて登校したのだった。
勿論、頭が吹っ飛ぶくらいに嬉しかったのは言うまでもない・・・。
=== 俺は女の家の前にいた ===
=== 女が出てきた ===
=== チェックのスカートから白い長い脚が、俺の欲望をそそる ===
=== 俺の顔を見た女は、そそくさと歩いて行った ===
お昼休みの時間だ。
いつも僕は誰もいない場所を探して、一人でお弁当を食べている。いつもお母さんの手作り弁当だ。
運くベンチが開いていた。僕は弁当箱を開けた。
でも僕は異変に気が付いた。
何と渡良瀬さんが別の女の子と二人で、花壇のレンガの上に座っていた。
早くも彼女は友達を見つけたようである。僕なんか未だに友達ができないのに・・・。
「・・・・。」
弁当を食べながら、僕は凝視していた。
・・・・彼女のスカートを・・・・。
正確に言うと彼女の脚の間・・・・。
・・・・僕は彼女のスカートの中を覗いていた・・・。
「・・・・!?」
渡良瀬さんと目が合ってしまった。当然、僕は不味いと思った。しかし・・・。
「・・・・。」
何と彼女はニコッと笑っていた・・・。それはまるで何もかもお見通し、と言った表情をしていた・・・。
・・・・僕は幸せな気持ちで昇天しそうになった。
=== 俺は自分の持てる技術の限りを尽くし、女を知ろうとした ===
=== 女のスタイル 声 どんなものを身に着けているのか ===
=== 女の家に忍び込み 女のものを手に入れた ===
=== やがて俺は警察に逮捕された ===
~~~ やがて2つの視点はリンクする。 ~~~
実は僕はストーカーだった。実は学生ですらない。望遠鏡、隠しカメラで彼女の学園生活を把握していた。そうやって僕は彼女と、楽しい学園生活を送る夢を見ていたのだった。だがもう僕の夢は覚めてしまった。
そう。僕は彼女とは初めから接点を持ち様が無かったのだった。
~ 彼女は所謂クールビューティ ~ <終>




