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彼女は所謂クールビューティ

作者: らすく
掲載日:2026/04/23

 毎日退屈な日常・・・。僕は高校生にして、早くも惰性で生きている。

 しかしこんな僕の前に、ある日突然に天使が舞い降りてきた。

 

 その日、転校生が紹介された。

 クラスの皆がザワザワとしている。

 とても利発そうな顔立ちだ。しかも美人・・・。

 でも彼女は一見無表情で冷たそうな印象を受けた。それでもその不安は、直ぐに払拭されることになる・・・。

 「皆さん初めまして、私は渡良瀬志乃です。よろしくお願いします。」

 彼女はペコリと頭を下げた。とても謙虚な振る舞いに対して、担任の先生は勿論、クラスの皆からも好印象を受けた。

 一言で述べると、彼女は所謂、クールビューティ。


 これだけでも僕はウキウキなのに、さらに嬉しい事があった。それは・・・。

 担任の先生が教室を見回した。

 「おう大沢の隣の席が空いているな。そこの席を使いなさい。」

 「分かりました。」

 素直に彼女は僕の席の隣に着席した。因みに大沢とは、僕の苗字である。

 僕の心臓は忙しそうにバクバクと動いた。勿論この日は、授業の内容など頭には入らなかった。


 

 === 俺の好みの女が見つかった ===

 === 女は高校生だった ===

 === 大人っぽい顔つきだったので、制服姿に最初は驚いた ===

 

 「行って決ます。」

 「行ってらっしゃい。」

 僕は母親に見送られ、登校を始める。しかし・・・。

 「お早う。」

 「ふぁ!?」

 その突然の挨拶に、僕は恥ずかしい声をあげた。

 何故なら、僕の目の前に昨日の転校生が立っていたからだ。

 「渡良瀬さん、何で?」

 僕がそう質問するのは、筋が通っていると思う。でも・・・。

 「何でって?だって私の家はここだもん。」

 彼女が指さしたのは、僕の家の隣だった。

 「えええー!?」

 何という偶然であろう。

 「えへへ。凄いね。教室の席も家も大沢君と隣同志だね!」

 「はわわ・・・。」

 昨日のクールビューティーとは打って変わって、とても可愛らしい笑顔を彼女は見せてくれた。

 しかもそれだけでは無かった。

 「一緒に学校に行こう。」

 「あ、うん・・・。」

 積極的な彼女の言うがままに、僕は一緒に並んで歩いて登校したのだった。

 勿論、頭が吹っ飛ぶくらいに嬉しかったのは言うまでもない・・・。

 

 

 === 俺は女の家の前にいた ===

 === 女が出てきた ===

 === チェックのスカートから白い長い脚が、俺の欲望をそそる ===

 === 俺の顔を見た女は、そそくさと歩いて行った ===


 お昼休みの時間だ。

 いつも僕は誰もいない場所を探して、一人でお弁当を食べている。いつもお母さんの手作り弁当だ。 

 運くベンチが開いていた。僕は弁当箱を開けた。

 でも僕は異変に気が付いた。

 何と渡良瀬さんが別の女の子と二人で、花壇のレンガの上に座っていた。

 早くも彼女は友達を見つけたようである。僕なんか未だに友達ができないのに・・・。

 「・・・・。」

 弁当を食べながら、僕は凝視していた。

 ・・・・彼女のスカートを・・・・。

 正確に言うと彼女の脚の間・・・・。

 ・・・・僕は彼女のスカートの中を覗いていた・・・。

 「・・・・!?」

 渡良瀬さんと目が合ってしまった。当然、僕は不味いと思った。しかし・・・。

 「・・・・。」

 何と彼女はニコッと笑っていた・・・。それはまるで何もかもお見通し、と言った表情をしていた・・・。

 ・・・・僕は幸せな気持ちで昇天しそうになった。


 

 === 俺は自分の持てる技術の限りを尽くし、女を知ろうとした ===

 === 女のスタイル 声 どんなものを身に着けているのか ===

 === 女の家に忍び込み 女のものを手に入れた ===

 === やがて俺は警察に逮捕された ===

 

 ~~~ やがて2つの視点はリンクする。 ~~~


 実は僕はストーカーだった。実は学生ですらない。望遠鏡、隠しカメラで彼女の学園生活を把握していた。そうやって僕は彼女と、楽しい学園生活を送る夢を見ていたのだった。だがもう僕の夢は覚めてしまった。

 そう。僕は彼女とは初めから接点を持ち様が無かったのだった。


                         ~ 彼女は所謂クールビューティ ~ <終>

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