コンカフェはステージ主体で運営します
芸達者が揃っているので、今宵のステージも熱いものになりそうです。
「はいはーい、演者の皆さん、集まって!」エラが香盤表を手にみんなを集めた。
「ねえ、エラ、私たち、”The Jade”のあとにやりたくない。」メロが言った。
「私たちもだよ。」ミナルナも続いた。
「そうね。じゃあこうしましょう。今夜は2部構成ということにして、翡翠さんたちには2部を任せます。そのパフォーマンスの前に休憩とチェキタイムを入れます。そうね、お客さんたちには1時間ぐらいみんなと交流したりお酒を飲んでもらって、暖まったころにメインイベントの”The Jade”ということにするのはどうかしら。そうすればチェキタイムも2回開催できるしね。」
「ちょっと良いですか?」翡翠さんが手を挙げた。
「何でしょう?」
「私たちのパフォーマンスの前に、ゲストを呼びたいのです。」
「かまいませんが誰ですか?」
「明日期限を迎えるクラリモンドさんです。」
俺は忘れていた。明日が期日だった。何もしなければ思い出作りもしないまま消えてしまうところだった。
「いつもバーカウンターでお客さんと語らっていたクラリモンドさんに、最後にステージに立っていただきたくて。」翡翠さんはクラリモンドの手を引いてエラの前に連れてきた。
「それは良いアイディアですね。ではその合間の休憩とチェキタイムの時間も少し延ばして1時間半にしましょう。きっとシャンパンもたくさんポンポン開くわ。」
「私たちは前半の部が終わったら、希望するお客さんをボックス席まで運びますよ。あれ、たくさんチップを頂けるので。」セレスとステラが宣言した。天使もチップが欲しいのか?
「エンジェル目当てのお客さんもたくさん来ますからね。きっとポケットがチップでパンパンになるわよ。」
「ドレスにポーチを付けようかしら。」セレスが考えている。
「ポーチ付きのドレスを買ってきたほうが早いわ。」ステラは即決タイプだ。
「じゃあ、今日はこれから営業なので、明日買いに行こう。私たち、羽根があるからお直しに時間もかかるし。」セレスは先を見て行動する。
「そうね。今夜はお腹に袋を付けてカンガルースタイルで行こう。」
「ガーターベルトも着けると喜ばれるかも。」
「はいはーい、皆さん!それでは店を開けますよ。お客様が入店します。今夜もキュートに明るく元気!」エラの号令でコスプレ・コンカフェが開店した。
「みなさん、こんばんは!私たち、きょうがデビューの新ユニットです。左からフェリシア、エルフィーナ、そして私、誰だかわかりますか?」メロは会場にマイクを向けた。
「メロ~!いつもパタパタ飛んでるメロ~!」客席は大盛り上がりだ。
「そうなんです。私、翼と角と尻尾を隠せば、ほとんどエルフで通っちゃいますね。なのでトリオを組んじゃいました。名前はミミメロです。一生懸命頑張りますから、これからよろしくね!」
急ごしらえのユニットだったが、会場は暖かく、合いの手や手拍子が入って。けっこう盛り上がった。トップバッターの役目をしっかり果たしたと言えるだろう。
「こんばんは~!きょうは原点に帰って和テイストでお届けします。くノ一のミナルナだよ~!」客席から野太い声援が飛ぶ。固定ファンがたくさんいるようだ。
しかし元々が17世紀人であるせいか、ダンスの方向性が定まっていない。ルナはまるでドヤ顔で和太鼓を叩いている人みたいだ。和テイストは捨てるように忠告しようか。
「みなさん、こんばんは。前にこのお店でメイドとして下働きをしていたJK隊です。ユニフォームも新しくなりました。みんなに愛されるよう、精一杯頑張ります。」
おお、JK隊もずいぶん成長したな。魔物なので年齢とかいい加減だが、もう高校生には見えない貫禄が付いた。K-POPの有名グループと言っても通りそうだ。1号だけ腰のチェインを付け忘れたせいか不機嫌な顔をしているが、K-POPってそんな顔もおそらくクールと受け止められるのかも知れない(作者の勝手な思い込みです)。ダンスも歌もプロレベルだ。
ステージが暗転した。数分後にスポットライトがともされ、翡翠とクラリモンドがマイクの前に立った。クラリモンドは緊張してこわばった笑顔だ。翡翠がMCを始めた。
「みなさん、こんばんは。いつもバーカウンターで皆さんのお相手をしてくれたこちらのクラリモンドさんは、残念ながら今夜が最後です。このお店で働いた思い出を作るため、このステージにお呼びしました。」
「Bonsoir, mesdames et messieurs! この世界に来て歌うのは初めてですが、昨日の夜に降ってきた歌詞に翡翠さんが曲を付けてくれました。聴いてください。 »Étais-je réelle, ou simple chimère chantée par la nuit ? » 私は現実、それとも夜が歌った幻?」
翡翠がクリアトーンのアルペジオでピアノのような前奏を始め、静かに曲が始まった。
« Une vie onirique, comme un rêve éphémère, s'efface dans la lune pâle, avec le dernier souffle.....» (かりそめの命、儚い夢のように、青白い月に消える、最後のため息とともに...)
ため息のような、独り言のような抑制されたヴァースは、翡翠の伴奏に潜む不協和音に喚起され、徐々に熱を帯び、やがて翡翠も加わるコーラスとなって、»Étais-je réelle? Étais-je réelle? »のルフランに流れ込む。幻となって夜空に消えたクラリモンドの物語を反芻するように。
« Merci, merci beaucoup! » 歌い終わったクラリモンドは頭を下げてステージを降りた。今夜のステージの第1部が終わった。会場は温かい拍手に包まれた。
みんな頑張ってステージを盛り上げましたね。画像AIのガイドラインが厳しくて、パフォーマンスの画像が作れないものもありました。JK隊、ユニフォームを着せるにも、いったん二次元化して、それからリアルに変換しないと着せられません。そしてあの銀色ユニフォームの何がいけないのかわかりませんが、パフォーマンスのシーンは拒否。ヘソが出てるから?でも現実に外に出れば、昨今はヘソを出している女性だらけですよね。ともかく、K-POPのような姿をOpenAIのガイドラインは認めていないようです。




