第7話 榊原の過去
どうも、私は榊原。
前の話で死んだ男だ。
これは思い出したくもない私の過去の物語だ。
この話のナレーションは私が務めさせてもらおう。
え?何故死んでるのに話してるって?
そんなものあの世から話してるからだよ。
細かい事は気にせず読んでいってくれ。
私は20年前、ある家庭に生まれた。
しかし2歳の頃、私は捨てられた。
運が良かったのか、1時間も経たない間に通行人に発見されて保護された。
家はもぬけの殻だったようで私は児童養護施設で暮らすことになった。
職員は優しく、共に暮らす他の子供達とも仲良く暮らしていた。
4年後、私は小学校に入学した。
私に待ち受けていたのはいじめだった。
両親がいない事を馬鹿にされ、次第にそれがコンプレックスとなった。
初めは悪口だったが、日に日にエスカレートしていった。
殴る蹴るの暴行はもちろんのこと、物を壊されたり、無視されたり、とにかくひどかった。
先生に相談して注意して貰ったが、それから更に悪化した。
6年の頃、ついに我慢出来ずに近くにあったカッターで、いじめっ子の1人を切りつけた。
もうおかしくなっていたのか、胸や頭などを何度も刺したり切ったりした。
そいつは死亡した。
少年法により処罰はされなかったが、俺は人殺しとして、今度は忌み嫌われた。
中学校ではほとんど登校せず、非行に走った。
私は力が欲しかった。
全ては復讐をするために。
そのために喧嘩ばかりしていた。
次第に私は強くなっていった。
高校は受験せずに喧嘩に明け暮れた。
その頃に剣術を習った。
2年後、私は師匠を殺した。
師匠を超えた私は裏社会で殺し屋として暗躍した。
数ヶ月前にモンスターによる混乱が起こる中、私はモンスターの力を手に入れようとした。
古代の文献を漁っていた時、モンスターの力を取り込む方法を知った。
そうして私は2つのモンスターの力を手に入れた。
1つは天候操作能力。
もう1つは再生能力。
強大な力を手に入れた私は情報屋を頼りに、小学生の頃に私をいじめた奴らの住所を突き止めた。
それからは早かった。
3日も経たないうちに全員を殺した。
更には私を捨てた両親を探し出して殺した。
その後の私は更なる力を求めて殺し続けた。
もう100人以上殺しただろう。
ある日、特殊部隊にマークされた。
でも私と特殊部隊の戦力差は天と地の差だった。
だからあっさり全滅させた。
1人を除いて。
その1人とは山田だ。
5話から出てるあいつだ。
やつは仲間の復讐の為に私を殺そうとした。
私は共感した。
しかし私は戦いに飢えていたからその気持ちはすぐに消えた。
やつは強かった。
殺そうと思ったが、すぐ殺すのはもったいない。
何度も戦って腕を磨くために見逃した。
それが仇となった。
知らない男2人と女2人を連れてきた。
当然私の足元にも及ばない戦力で軽くあしらった。
しかし魔法が使える奴がいるのは想定外だった。
そもそも舐めプで挑んだ私も悪かったんだけど。
こうして私は倒された訳だ。
どうだったかな?
私の話はここまでだ。
ということで読者の皆さん、さよなら。