1年半かけて完結させた初連載作品への感想
今週の月曜日に、私は連載小説を完結させました。
その小説は、私が初めて投稿し始めた連載作品であり、約1年半という個人的には長い年月をかけたものでした。
ただ、その完結するまでの感想をただここに綴ろうと思います。
ただ、自己満足に書いていることをご留意ください。
この作品を書こうとしたきっかけは、ただ自分が大好きなシンデレラストーリーを自身の手でも書いてみたいと思ったことが発端です。
ただし、まだこの時点では短編を書く予定であり、連載として書く予定は微塵もありませんでした。
しかし、書き始めると何ともインパクトのある出だしになってしまい、とてもじゃありませんが、これを短編として収めることは不可能だと判断して、連載に変えました。
ただなんと、この時は文字数が3万文字の約1か月間の連載終了予定が、何と文字数が18万超えの約1年半と、大幅に予定がズレてしまいました。
こんなに文字数も期間も長く伸びたことで、いくつの問題に立ち会ってしまいました。
その問題とは主に3つあります。
1つ目は、予定通りに進まないことです。
そもそも何故こんなに伸びてしまったかと申しますと、プロットを一切書かず、キャラが動く通りに書いていたこと、それと他の主要なキャラを今後スピンオフの主人公として書きたいという願望から発生したことが原因です。
そのため、私の力ではもう止めることがあまり出来なくて、そんな中でも頑張って伏線も張ったつもりではありますが、その伏線が何の意味もないになったり、違う意味での伏線になったりもしました。
また、勝手にキャラが動いていく中、最後に山場を書き終わった後には、私が気づいた限りは辻褄が合うように帳尻合わせをする必要があり、大変でした。
他にも初期予定していたキャラの設定が変わってしまったり、長期化したことで多くのキャラが登場したことで、関係や設定がわからなくなったりとてんてこ舞いでした。
次に2つ目は、複雑な感情を抱えたことです。
予定外の連載中のため書けば書くほど、何故こんなに長くのだろうかという驚き、そして自身への呆れが大きくなってしまいました。
完結する日は来るのだろうか、また完結しても納得のいく作品が出来るのだろうかと不安が押し寄せてきました。
また、そもそも私は今思いつくだけでも連載小説のネタが20作品ぐらいあるのにも関わらず、必ず1本物語の連載作品を完結してからでないと絶対に手を出さないと当初から固く決めており、最後まで意地を張っていたため、新たな連載作品に手を出すことは出来ずに悶々ともしておりました。
最後に3つ目は、ブクマ剥がしの新たな認識です。
実は私、正直に申しまして今まではブクマが剥がれたことによって悲しむということに実感が一切ありませんでした。
何故なら私は短編しか投稿してなかったからです。
短編は基本ブクマはそこまで付きませんし、付いたとしても考えられる理由は、その作品が好きだから再び読みたい、または応援したい、そして未読です。
多分理由はそれぞれだと思いますが、私にとっての短編へのブクマはそういう解釈をしているのでご留意を。
ここから先も全て私の解釈なのでご了承ください。
前半は問答無用で愛を感じられるので勿論嬉しいですよね。
また後半は、ブクマを付けてくれたことは読みたいと思ってくれてたから嬉しいですし、ブクマが剥がされたら今まで読んでくれてなかった人が読んでくれたのですから(そういう解釈をします)やはり嬉しく感じます。
そういうわけで、短編のブクマが剥がれることは、私にとっては感謝と喜びに繋がります。
ただ、連載中のブクマ剥がしというのは、私にとっても違う意味を持ちました。
連載中で初めてブクマが剥がれたのは、連載してから1年を迎えた次の日。
ブクマが33から32と密かに減少していました。
その時に感じたことは、"どうして"
その理由を考えた時に私が行き着いた答えが、1年経っても終わらないから見切りつけられたのかなです。
まあ他にも、展開が嫌だったとか、話が進まないから嫌だったとか、またはなろうを退会したからなど様々な理由が考えられますが、何を考えてもポジティブな考えが出てこなくて、1つのブクマのためにガチで2日ぐらい凹みました。
そして、この時ようやく初めてブクマ剥がしの恐ろしさに気づきました。
だから嫌がる人が多いのだなって。
その後は、ブクマが剥がれても今までブクマしてくれてありがとうと思うのですが、それでも少し気分は沈んでしまいますね。
因みに完結後にブクマが減った時は、気にならず感謝の気持ちと喜びの気持ちで占めていたので、どうやら私にとってブクマ剥がしは連載中がかなり堪えるようです。
また、作品が長期化したり、1か月以上の更新が滞るとブクマは剥がれやすいのかもしれません(私のブクマが剥がれるタイミングがそうでした)
こうして様々な問題が発生した中で書き上げたわけですが、勿論悪いことばかりでなく、良いことも沢山ありました。
そこで良かったなと感じたことが、こちらも先ほどと同様に3つあります。
1つ目は、キャラやストーリーが豊かになったことです。
これは長期化することによって、どうしても設定が大掛かりになり、またキャラの増えて、それぞれのキャラの様々な場面を書くことが出来るため、当初予定していたキャラやストーリーよりも遥かに豊富になりました。
その分複雑にはなってしまいましたが、自分でいうのもあれなのですが、より作品が深まった気がします。
2つ目は、リアルタイムで反応を確認出来ることです。
もし最初から最後まで何があっても変えないと決意していたり、最後まで書いて全て予約投稿をしていたら、読者から矛盾を指摘されたり、喜ばしくない反応されたとしても、すぐに話を変えるというのは難しいと思います。
それを変えるとその後の展開に大きく影響するのであれば尚更でしょう。
それに対して、その場で投稿をしていると、読者から矛盾を指摘されたり、喜ばしくない反応をされたとしてもすぐに対応出来ます。
また喜ばしい反応だったとしても、この感じで良いのならここまま進めるかとか、この展開にしようかなと今後の進路の見立てにも役立つため、リアルタイムで反応を確認出来ることはかなりのメリットだったなと思います。
3つ目は、達成感です。
これは勿論、短編を書き終えた時にも感じるのですが、何が違うかと言いますと、その感じ方の振れ幅ですね。
短編を書き終えた時は、"あ〜書き終わった"みたいな、ホッと一息をつく的な感じです。
それに対して四苦八苦した連載小説を書き終えた時には、"ようやく……ようやく……終わった。ちゃんと2人を幸せに出来てたよ。本当に、本当に良かった…………。本当に完結することが出来て嬉しい!!"みたいな、心の底から全て正の感情が滲み出て染み渡ったような感覚でした。
また、その後はその喜びからドーパミンでも出たのか、割烹にひたすらにその気持ちと彼ら全員のプロフィールを12000文字程度ですが、一気に書き上げました。
小説じゃなくて、割烹で書き上げたものですから、えげつない量になってしまいました。
勿論、読むのは非推奨でしたが、それでも読んでくださる優しい相互ユーザー様がいらっしゃるのは目に見えていたので、誰かにご覧いただきたくて載せました。
つまり確信犯という質が悪い作者という……。
そんなわけで時間をかけて愛着が湧いた分、嬉しかったのです。
実際に今このエッセイに記していることからご理解いただけるのではないかと思います。
最後の感想として、プロットなしで物語を書くのも悪くないなと感じました。
本当に楽しかったですし、完結することが出来て良かったと心の底から思いました。