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【完結・旧ver】宇宙人が家にやってきた!  作者: 桜月零歌
第二章 宇宙人と企画開発課
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第40話 国際通り/帰還


 イルカショーが終わり、水族館から出た多田たち。行き同様、高速バスに乗り込むと今度は那覇市にある国際通りに向かうことに。

 

 また二時間弱かけて移動すると、国際通りに到着する。バスを降りると見えたのは、奇異市とも京都市とも違う洋風の景観が見えた。国際通りというのは商店街のようなもので、距離が千六百メートル、その間に六百にも及ぶお店が連なっている。

 また、定期的にイベントが開かれていたりするため観光客にも人気のスポットとなっているのだ。そんな商店街を歩いていると、空からエンジン音が聞こえてきた。


「ん? 何だあれ⁉︎」

「あー、あれは戦闘機だよ。近くにアメリカ軍の基地があるからな」

「へえ〜! かっこいいな!」


 ちゅうじんはそう言いながら、戦闘機をじっと見つめた。どうやら性能が気になったらしく、透視を発動させて、中の構造を視る。戦闘機には精密な武器や弾薬が積んであるようで、どうやら演習中のようだ。


 初めてこの地球に来たときもそうだけど、ミサイルやら戦闘機やら地球には物騒なものが多いぞ……。一体どうなってるんだ?


 ちゅうじんは改めて地球の技術力や兵器はおっかないと感じてしまう。ずっと黙ったままのちゅうじんに、声をかける多田。


「どうした?」

「あー、いや地球って凄いな〜と思って」

「そ、そうか。ていうか、集合時間まで後二時間しかないんだから早く回るぞ」

「おう!」


 多田にそう急かされると、順番にお店を回り始める。しばらく歩いていると、ちゅうじんのお腹が鳴った。ちゅうじんはそこで、何だかんだでお昼ご飯を食べていなかったのを思い出す。


「なあ、食べ歩きしないか? お腹減ったぞ……」

「そういえば、ホテル出てから何も食べてなかったな」

「ばふばふ!」


 そんなわけで、食べ歩きをしようと飲食店を回る多田たち。沖縄のソウルフードであるポークたまごおにぎりや人気急上昇中のプレミアムニューキュータルト、パインソフトなどを買っては食べていく。


「ん〜! 美味しいぞ!」

「案外ポー玉いけるな。パインソフトも美味い」

「ばふばふ!」


 多田とちゅうじんが食べているのが羨ましいのか、ベンジャミンが吠える。ちゅうじんは残りのパインソフトをベンジャミンにあげようと、ベンジャミンの口元に持っていく。すると、ベンジャミンはペロリとアイスを舐め始めた。非常に満足しているようで、目を細めている。

 買ったものを食べ終わると、すでに一時間が経過していたようだ。もうそろそろ空港に行かなければならない。空港にもお土産はたくさん売っているので、ひとまず観光案内所へ向かうことに。


 多田とちゅうじんは急いで観光案内所にスーツケースを取りに行くと、そのまま空港内のお土産売り場へと直行する。


「よし! 着いた」

「さっさと買って、検査場前に集合するぞ」

「おう!」


 あまり悠長にしていられないため、二人はパパッとお土産を選んでレジに向かう。そのお土産にはキテレツ荘の皆の分や家族、親友である大東の分も含まれている。あらかた買い終わると、ちゅうじんが店の外でベンジャミンをキャリーケースに入れた。それを持って集合場所へと急ぐ多田とちゅうじん。


 五分かけて検査場に着くと、意外なことに誰もいなかった。不思議に思った多田は腕時計で時間を確認すると、集合時間まで残り一分を切っている。まさか集合場所を間違えたのかと多田が思っていると、後ろから声がかかった。


「おー、待たせたな」

「すいません。ギリギリになってしまって」


 そう言いながらスーツケースを引き摺ってくるのは課長と下条。二人が来たことで、安心したのか多田は息を吐く。その次に夜宵とジュリア、最後に王子がやってきた。


「よし。皆、忘れ物はないよな?」

「ありませんよ。子供じゃないんですから」

「では、帰りの飛行機に搭乗するとしよう!」


 課長の言葉の後、荷物検査を受けて、飛行機に乗り込む一行。ちゅうじんは行きで飛行機の乗り方を覚えたようで、自分の席を見つけると着席してシートベルトを閉め始める。そして離陸時刻になると、飛行機はまっすぐ関西に向かって飛んだ。最初は皆、旅の思い出を話したり、映画や音楽を観たり訊いたりしながら過ごしていたのだが、時期に皆眠ってしまった。飛行機内はとても静かで、寝息の音しか聞こえない。


 次に多田が目を覚ました時には、既に関西上空を飛んでいた。すると、すぐさま着陸の機内アナウンスが流れる。両サイドで未だ眠っている下条とちゅうじんを起こす。


「おーい、起きろよ」

「んー……いつの間に寝てたんだ」

「……おはようございます」


 二人は多田に起こされると、ぼんやりとした口調で返事をした。皆が起きたところで、飛行機は着陸体勢に入る。行き同様、Gに慣れない多田は耳に水が詰まったような感覚に陥った。だが、それも着陸と同時に治る。

 その後、無事に空港へと着陸するとそこで解散ということになったので、そのまままっすぐ(★「ま」続き)家に帰る多田とちゅうじん。



「あ゛ー! 帰ってきたー!」


 キテレツ荘に着くとちゅうじんは真っ先にソファへとダイブする。壁に飾ってある時計の針は既に午後九時を指している。

 多田はちゅうじんの様子を横目で見ながら、ベンジャミンをキャリーケースの中から出してやった。久しぶりと言っても二日間だけだが、我が家に帰ってきて安心しているのか、ベンジャミンはのそのそと犬小屋に行くと眠り始める。


 そして翌日。お昼に起きた多田とちゅうじんは、それぞれ実家とキテレツ荘の皆にお土産を渡しに行くのだった。キテレツ荘の住民たちは皆、大喜び。大家に至ってはそのお返しにと、海外に行った時の雑貨をプレゼントしてくる。しかし、大きさがかなりあり邪魔になるので、多田は実家に沖縄のお土産と共に送りつけることを決めるのだった。


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