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盗賊の末路

少しダークな内容になってます。

宜しければ読んでください。

「さてと、残り2匹か。父さんは行けるか?」

「問題ない」


頭から血を流してよく言うよ。

【ヒール】

みるみるうちに傷が塞がり殆ど全快だ。

......服以外は。

やだぁ、ちょっとセクシーね。


残っているのは皮の鎧を付けたダガー使いと、赤色に光っている鉄のフル装備と紫色の模様が浮かび上がっている大きな斧を持っているやつ。

佇まいからして、盗賊のボスとその取り巻きだろうね。取り巻きはさっきのやつらよりはマシだろうが、ボスは明らかに強い。付与装備で固めてやがる。体格は俺の父親と同じかそれ以上だ。

殺したら俺が再利用しよう。


「ガキにしてはなかなかやるな。そっちの男もなかなかやる。かなり良いもん溜め込んでそうだ」

「そりゃどうも。あんたもかなり溜め込んでそうだな」

「ガキが! 口の利き方がなってねぇなぁ?」

「あんたらもさっき逃げた奴らと同じで逃げなくていいのか?痛い目見るよ」


ドヤ顔で挑発する。

煽り耐性が無いのか、頭に筋が浮び上がる。

キレたね。

キレな。


「好き勝手言わせりゃぁ、図に乗りやがって!」


その瞬間、盗賊のボスはこちらに走り込んできた。大きく振りかぶる斧。風を切る刃。

俺の頭の目掛けて落ちてくる斧にタイミングを合わせる。

今だ【パリィ】!!!


相手の武器を弾いただけで恐らく体力の半分は持っていかれる。更に体を倦怠感が襲う。恐らくスタミナを吸い取る付与が武器にしてある。

その武器絶対貰うからな??


パリィで相手が大きく態勢を崩した。そこに少しの間もなく父親のギルがボスの首目掛けて渾身の一撃を放つ。

貰ったな!

しかし、取り巻きが素早く間に入ってきてダガーで斧を受ける。

受けきることも出来なければ、パリィをする事なんて当然出来ず、ダガーごと斜めに真っ二つだ。

取り巻きが間に入ったことで盗賊のボスは片腕を失うだけで済んだ。

見たか!これが本物の連携だ!

すぐさま自分の減った体力をヒールで回復して、武器を構え直す。


「嘘だろ。......ガイ」


今のヒョロいのガイって言うのか。害が有りそうな名前だ。

なんてな。......いやごめんて。


「まだ殺るか? その気があるなら大切なお仲間の所に直ぐに送ってやるよ」

「おい、マロ。そいつは俺が殺す」


なるほどこいつが母さんを襲った奴か。


「分かってるよ父さん。けど、俺に利用させてくれないかな?」


不気味な笑みを浮かべる俺。


「何をするつもりだ」


少し引き気味で聞き返してくるギル。


「後で教えるよ。そのためにもあいつの手と足潰してくれない?」


コクリと頷くギル。


「......。」

「お、おい! 近づくな! やめろ! うああああああああ」




宝物庫の地下で俺は捕らえた盗賊の装備を剥がして監禁していた。

様々な手段で攻撃をしてヒールをかける。この繰り返しで強制的にスキルレベルを上げていく。

やはり敵がいるのではスキルレベルはあげやすい。

非人道的だって?この世界で生きていくにはどんな手段も問わないって決めたよ。

大切な人を目の前で守れないなんてゴメンだ。

再びナイフを振り上げる。


「ひぃ......も、ぅ......ゆる...し、て......」


俺は淡々と盗賊のボスを痛めつけて直す。

読んでいただきありがとうです。

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