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最強の種族

どうも社畜です。仕事をサボってパパっと書きました。最後まで読んでいってください。

カルバルに来てからしばらく経った。

最近ギルは戦闘能力を買われ、冒険者ギルドの指導役となった。ルーナは教会で癒し手として働いている。負傷した人を格安で治している。

俺はスキルのレベル上げを行ったり、相場の確認を日課にしている。


「ベリアルさん来たよ〜」

「おぉ、来たかマロ!」


この人はベリアルと言う鍛冶師だ。そしてドワーフでもある!

ゲームだった頃はドワーフは伝説の生き物で、遺跡等で入手できるドワーフ産の装備は性能が良く、とても高価だった。

どうやらこの世界はスカスペと時間軸が違う可能性がある。


「はいこれ」


俺は手に持っている鉄のダガーを渡す。一見どこにでもある物だが、鞘から抜くと刀身が赤色なのだ。

なお、性能は変わらない。


「おぉ!! 素晴らしい! お礼だ持ってけ」


そう言いベリアルは色んなインゴットと大きめの宝石2つくれた。


「毎度あり〜」


知り合うきっかけなんて簡単だ。鍛冶場で作業してるベリアルに話しかけた。最初は鬱陶しがられたが、俺の作った漆黒の短剣通称【ヨル】を見て態度をガラリと変えた。

ヨルを作ったことを伝えて仲良くなったのだ。厳禁なやつだと思ったが、報酬がエグほど豪華だったから定期的に綺麗な武器を卸しているのだ。

ぼったくり? 何がいけない!!

大きな宝石はお金があっても手に入れられないから正直助かる。


「じゃあそろそろ戻るね、バイバイ〜」

「マロよ、何時でも武器を持ってきてくれ! いい値で買うぞ!」

「あいよ〜」


そう言いながら兵士を訓練している父さんの所に行く。


○●○●○●○●○●○●○●○●○●○


マロとギルの模擬戦を兵士たちは口を開けて見ていた。

「「「「…………!?」」」」


キン!シュパ!ガンガン、カッバキ!


「っう、ハァハァ。……おりゃ!」


ッダ、キンッ!キンキン!シュ、キン!

バッコン!

脳天に剣の腹を叩きつけられる。


「ッ!? いったーい! 父さん強すぎだって〜」

そう言いながら自分の頭にヒールを使う。


「フゥ。 俺も本気を出さないと危なかったからな」

「ス、すごいです! ギルさん! 俺達をもっと鍛えてください!」


若い赤髪の男が興奮気味に言ってきた。


「っちょ! アル!? これ以上訓練したら俺達死んじゃうよ!!」


既に疲労している兵士の1人が慌てて止めようとする。


「俺は……もっと強くならないと行けないんだ!! ギルさん俺をもっと鍛えてください!」

「分かった」


んーギルの力は俺がステータスいじったからなんだよなぁ。恐らくいくら鍛錬しても今のギルに追いつくことは一生出来ないだろう。

それにしてもこのアルって人、力が欲しいってガンギマリの目で訴えてるけど、ちょっと怖いなぁ。まぁ、何かあったんだろうけど……。こんな世界だし。


「ありがとうございます!!」


嬉しそうにしているアルとは別に、この世の終わりのような顔をしている複数の大人。……可哀想に。


それから2時間ほどギルにしばかれてた。

俺もたまに混ざってしばかれた。やはり剣術だと分が悪いな。

そろそろお昼だ。適当にご飯を済ませてルーナのとこに遊びに行こうかな。


大きな黒い影が訓練場を横切る。


「っ!??? ドラゴン!!」


ドラゴンだ。しかし俺の知っているものよりも断然大きい。

スカスペの初期ドラゴン全長は5メートル位で、装備さえ整えていたら簡単に狩れた。しかし空を飛んでいるのは明らかにその3倍は余裕に超えている。

……あっ!そう言えばドラゴン終盤になると雑魚モブになる。その為、性能をランダムで2〜30倍にして、ランダムエンカウント(定期的に遭遇する)するMOD入れたんだったァァァァ!!!!

今回は恐らく3〜5倍の強さだ。もちろんドラゴンは弱い訳では無い。強化MODを入れなくても簡単に村を滅ぼす戦力はある。

現実世界になるんだったら絶対入れなかったぞ!ヤバいってあれは!!勝てる気がしない。


「っひ!? ヒイイイイ」

「きゃぁぁぁ!!!」

「助けて!!」


ドラゴンが飛んで行ったのは南門の方だ。そっち側から大量の人達が逃げて来る。

焦げた肉の匂いと悲鳴が俺の恐怖を煽る。


「父さん! あれはやばいって! 母さんと逃げようよ!!」

「俺は戦う……お前は母さんを連れて避難しろ」

「……いや、俺も行くよドラゴンの素材欲しいし」

「ギルさん! 俺達も連れてってください!! オレはっ、俺は!!」


そこには、先程の好青年では無く、憎しみを剥き出しにしているアルがいた。


「……わかった」


ドラゴンから取れる骨は強力な武器や防具を作れる。鍛冶スキルをカンストしていないと加工すら出来ないエンドコンテンツだけどね。


「行くか」


俺とギルと兵士数名はドラゴンが飛んで行った南門へ向かう。


○●○●○●○●○●○●○●○●○


「……酷い」

思わず声が漏れた。


燃えた人間だったもの。泣き叫ぶ子供、破壊された建物の数々。嗅覚と視覚が異常に反応し、紛れもない現実だと痛感させられる。

ドラゴンが炎を吹く度に空気が震え、空間が歪み、地面がドロドロに溶ける。一体何度あるのだろうか?? 喰らえば間違えなく即死だ。

ガタガタと震えていたアルは叫びながらドラゴンに突っ込んでいく。


「おい待て! アル!!」

「クッソがぁ!!! 妹の……ルリの仇だァああああああああぁぁぁ!」


ドラゴンの足にロングソードを叩き込むが、あまりの硬さに弾かれてしまった。

何度か斬撃を繰り返したが、ドラゴンに傷1つ付かずに剣が折れてしまった。


「ぅあ!?」

「アルっ!!!」


そう言ってもう1人の兵士が飛び込んだ。アルを突き飛ばし、代わりにドラゴンのブレスを受ける。


「リッド!?」


目の前でドロドロになった兵士はアルと親しみがあったのだろう。

先程からギルは居ないがどこに行ってる?

……!? どうやら縮地を使用してドラゴンの近くで動けなくなっている子供を助けてたらしい。

子供達を安全な場所に移動させたあとは、縮地を使って一瞬でドラゴンの首元まで迫る。そして首に刃が……通らなかった。大きく弾かれてそのままシッポで吹き飛ばされる。


「父さん!!」


ダラダラと血を流しているギルに遠距離ヒールを使用し一面を取り留める。

更にドラゴンへ向かって初級魔術のアイススピアとライトニングボルトを使って牽制をする。

……効いてないな。


カルバルの兵士がどんどん集まってくる。

絶え間なく撃たれる弓矢、犠牲を出しながら特攻していく兵士。地獄絵図だ。

俺はなんて無力なんだろう。ドラゴン……これが真の【最強種族】か。

負傷した兵士が増えてきた時、聞きなれた声が聞こえる。そこにはルーナが立っていた。どうやら負傷兵の手当てをしているようだ。


「母さん! 危ないよ! 戦闘が得意じゃないんだから早く逃げて!」

「マロちゃん達を置いて行けるわけないじゃん! 私にだって出来ることはあるよ!」


そう言って周囲を光が包んでいく。

何だこれ? 範囲回復魔法……こんなの初めて見た。ゲームの時にも無かったぞ!?

回復と同時にギルへ強化魔法を掛けている。もう……何でも有りやな。

一段と素早くなったギルは凄い勢いでドラゴンに突っ込んでいく。縮地を使わず体重と加速度を加えることで斬撃の威力を底上げしている。

突っ込むギルをドラゴンが爪で切り裂こうとするがそれを弾き腕を切り飛ばした。剣先が全く見えなかった。

目を見開いたドラゴンは咄嗟にブレスを吹きそのまま空を飛ぶ。切られた腕から絶えず流れている血液がドラゴンを追い詰めた証だとわかる。


「あと少しだ! 勝てるぞ!!!」

「「「おおおおお!!!!!」」」


あっ。それフラグ……。

そこから数分間の激闘の後、ドラゴンは不利を悟って大きな羽を羽ばたかせ、空を高速で旋回して街を出ていく。ギルは追い打ちで縮地を使うが、加速度がない状態での斬撃は硬い鱗に傷をつける程度でそのまま逃亡される。


「有り得ない……ドラゴンが逃亡なんて……」


本来はプライドが高いドラゴンが逃げることはあり得ない。また、ドラゴンが逃げるなんて設定はゲームの時に無かったはずだ。

これがMODの影響か、現実世界だからかは分からない。分かった事はドラゴンに知性があることだ。

読んでいただきありがとうございます。

まだまだ続きます。

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