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目指せカルバル!

月曜日ほど憂鬱な日はないよね。

ギルの仕事の引き継ぎや、村長への挨拶等で村を出るのに少し時間がかかった。


目的地は【カルバル】と言う街だ。森を東に10日ほど(推定300km)進んだ場所にあるらしい。

村にあった手書きの地図を譲ってもらったがよく分からない。単純に下手くそな地図だからだ。ギルとルーナは地図が分かるようだが俺には無理だ。

ゲームの頃よりマップの広さが約10000倍以上になっているため、標準機能のマップは白紙だ。

しかし、1度通った場所の半径1km位はマッピングされる事は確認できた。


俺の知ってる村や街は直ぐには見つけられるかなぁ......開発者曰く地球と同じ広さだから無理そうだな......。


村を出てから3日たった。

俺達は山賊の根城に来ている。マッピングしていたら洞窟の反応があり、少し気分転換で寄り道をしたのだ。

ギルが見張りの盗賊2人を縮地で仕留めた。早すぎて俺じゃなかったら見逃してるね!


「父さん......。剣神なのに斧なんだね......ブフォ!」

「こいつが1番性能がいいからな」

「そうだね......ふふっ」

ちょっと面白かった。


ギルが使っている武器は、盗賊のボスが持っていた相手のスタミナ吸収の付与付き斧だ。両手斧にも関わらず片手で軽々と振り回している。……人類卒業生だ。

俺は転がっている敵から素早く装備を剥ぎ取り、宝物庫にぶち込む。最近わかったが宝物庫の宝箱に念じたら手に触れている物を収納出来るのだ。取り出しは出来ないけどね。


ありゃ〜。胴体綺麗に真っ二つで、防具ダメになってるじゃん。


「父さん、資金の足しにしたいからなるべく首を跳ねて防具を傷つけないで欲しい」

「......わかった」


見た目5歳児がぶっ飛んだ発言をしているが、ギルは直ぐに了承してくれた。

母さんはニコニコして、否定的な事を言ってこない。

元冒険者だからか、物分りのいい両親を持って僕は幸せだよ。


最奥に到着したのは6時間ほどかかった。ゲームだと30分くらいで攻略できてたのに全然規模や感覚が違う。

トラップは沢山あったが、ほとんど知っていた為、全て俺が解除した。

山賊は15人ほどだったが、誰もギルの攻撃を見切れる者はいなかったが。

俺は山賊の鎧や武器に触れて宝物庫に随時装備を保管して行き、素っ裸の山賊が道に転がっている。

その中に女もいて目のやり場に困ったが、貴重な資金源、容赦はしない。

どっちが盗賊か分からないね。


最奥にはとルビー等の宝石類、酒、食料、それとお金が少しあった。

山賊のまとめ役にしては弱かった。恐らくこの間襲ってきた賊の生き残りだろう。先日逃がした4人の盗賊がいたから間違い無いだろう。


洞窟の終わりには、入口に直結している隠し通路があるはずだ。

俺は辺りを見渡す。......あった。


「父さん! あのレバー引いてくれない?」

「あぁ。 わかった 」


壁に突き刺さってるレバーをギルに頼み引いてもらう。

すると目の前の大岩が横にスライドして空間ができた。

実際に見るとなかなか見事な仕掛けだ。もっとレバーを隠蔽出来たら実用的になるだろう。

行きは6時間、帰りは10分。なんか複雑だな......。

さて、カルバル街に行こう。


洞窟から出た所でオオカミの群れが襲ってきた。オオカミ自体はレベルが低く、食料になるためしっかりと狩る。

ルーナの弓矢で2頭、俺のナイフで1頭、ギルの斧で3頭の計6頭を潰した。

リアルで獣と戦うのは初見だった為少し怪我をしてしまったが、ヒールですぐさま治す。

わざとじゃないよ?

母さんもそんな目で見ないで!!


狩ったオオカミは血抜きをする。匂いにつられて来たのか、ブラックスパイダーが3匹やってきた。まだ子供のようで成人男性ほどの大きさだ。

......気持ち悪っ!

慣れた手つきでルーナとギルは3匹の巨大蜘蛛を倒した。ルーナがルンルンで素材を採取している。

蜘蛛から取れる素材は薬や毒、様々な用途がある為余すところがない。


そんなこんなしているうちに夜が来た。

宝物庫がレベルアップして部屋を増やせるようになった。山賊のアイテムを片っ端から回収したことが幸を為したようだ。

俺は迷わずバスルームを追加した。

この3日間移動して来たが、血を洗える場所がない時、翌日の匂いが酷いからだ。

更に、虫が集ってくる。......最悪だよ。

宝物庫で寝ようにも現実世界の時間は進まないため、基本朝も夜も移動している。

ルーナはリビングのソファーがお気に入りのようだ。ちょこんと座って嬉しそうにしている。

ギルは隣接されている工房へ行って武器や防具の手入れをしている。

あの人、相当な武器マニアだ。武器を見ている時、心做しか嬉しそうにしているからだ。

俺は宝物庫にいる間は錬金術や付与のレベル上げ、鍛冶場で武器の鍛錬などを行っている。


武器を作成するためにはそれぞれのインゴットが必要だ。しかし、インゴットはダンジョン攻略や鍛冶師から購入するか、鉱山で鉱石を採掘し、加工する事で入手出来る。非常に入手性が悪い。

そこで今回導入したMODは【装備リサイクル】だ。

このMODは装備などを溶解炉に入れることで瞬時にインゴットに戻すことが出来きる。更に、家具に使われている金属などもインゴットに出来るため鍛冶師育成には欠かせないMODだ。

インゴットは常に不足しがちだから、このMODを入れているだけで基本なんでも作れてしまう。

ルンルンで賊の装備を溶かしてインゴットを量産する。


鉄インゴットをかなり生産できた。当分は装備作成に困らないだろう。金や銀のインゴットも入手できたのは嬉しい誤算だ。

鍛冶レベルが低いため、鉄製の物しか作成出来ないが十分だ。

いつかは黒檀やオリハルコン等で全身を固めたい......夢が膨らむ。


最後まで読んでいただきありがとうです。

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