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あああああ異世界(仮)  作者: 本日は曇天也。
3/3

始まりの始まり

沈んでいく。

強いて言えば、泡立つ音が少しうるさい。


目を閉じ。

息を止め、自重のままに沈んでいく。


このまま___死・・ん?



顔面に何か張り付いているような?

いや、掴まれている?


僕は目を開けた。


「ぶばぼばぼぼぼぼ!」


金髪の変なのがいた。


(誰だコイツ)


【おいおい、どうしたチミィ!なんでこんなとこいるんよ?】


頭に言葉が響く。


(は?頭に声が・・・)


【そうだ!我輩が!この金髪ツルペタスーパー女神がいま貴様の頭の中に声を届けている!】


(・・まじかよ・・・。)


【とりあえず、岸に上がるぞぞ!】


ぐいっと、一瞬だった。

いつの間にか僕は陸にいた。


(は?!まじかよ・・)


【ヨォし、これでええじゃろ!んで、お前さんはなんで川の中におったんじゃ?】


歯をむき出しに笑顔の金髪幼女が聞いてくる。


「そりゃあ、かくもしかじかで・・・」


【なるほどな!自殺しようとしていたと!】


(何故わかる?!)


【まぁ、でもなぁ若人よ自殺は勿体無いぞぇ?何せお主・・・異世界へ行けるのじゃぞ?】


「異世界・・?」 


【そうじゃ、お主らのクラス、貴様以外はもう送ってしもうた】


(嘘だろ・・そんなバカなこと・・)


【ガチじゃ、ほれ】


金髪幼女がおもむろに空を撫でると、空間に何かが浮かび始める。


「え、いや、うお、まじか・・」


【ほぉ、ちょうどお偉いさん達との謁見じゃな】


霞みが多少かかってはいるが、知った顔がちらほら見える。

そもそも、何もなかった空間に突如映像が浮かぶなんて意味がわからない。


【それは、ほれ神様パワー的な?】


(心も読まんでくれ・・)


僕はこの金髪が神様であることを認めることにした。


【やっとかえ、ほなお前さん異世界いってみたいかの?】



「いってみたい・・・」


【ふふふ、素直じゃな!では、お前さんを異世界へ送る!】


「はやっ!」


【即断即決が我輩の座右の銘だからな!】


フハハと、笑いながら金髪幼女が手のひらを僕に向ける。


【なぁーに、一瞬じゃ】


手のひらから、小さな光が溢れ始める。


【達者でな小童っ!】


パンッ!


光が破裂した。

一瞬で視界を光が覆い尽くす。


そして___




【餞別じゃ、目にもの見せちゃれ】






そんな声を最後に、僕は意識を失った。




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