二日目・・・騒々しい世界
前作の続きです
文章的に大丈夫かな...と心配ですが温かい目で読んでください
「...ん」
「ちょっと、未来」
いつもの目覚ましの音じゃないな...母さん...?
「...なぁに...お母さん」
「いつまで寝てるの!いつも家出る時間の15分前よ?」
「え...?」
信じられない言葉が発せられたような...
「もう!とりあえず起きなさい!」
そう言われながら母に毛布をはがされた
「未来が寝坊するなんて珍しいじゃないか、いつもはこんなことないのにな」
父さんの声がリビングからする
「早く準備して朝ごはん食べなさい」
母に急かされながら私は準備をして家を飛び出した
「朝ごはんのパンしか食べてないや...」
走りながらそんなことを口にする
それにしてもなぜ寝坊なんかしたのだろうか、昨日はいつもの時間に寝たはずなのに
今日は凜もいない、やはりもう学校に行っているようだ
私は息を切らしながら教室の扉を開く
「なんとか間に合ったみたいだね、こんなこといつも無いのに」
凜がそう言いながら私に近づいてくる
「朝のニュース見た?」
「見てないよ、あさ寝坊しちゃってさ」
「『世界が終わる』ってテレビで流されたせいで『ちあん』?が悪くなってるみたいだよ?」
「へー」
「それで、警察が...」
チャイムと同時に先生が入ってくる
「ホームルームを始める。未来と凜、いつまで話してる、席につけ」
「はーい」
「今日のは残念な知らせがいくつもある。本校の生徒二人と教諭が三人学校に来るまでの間で殺害された...そういう訳で今日は午前中だけで帰宅してもらう。通学路には警察の方々が立ってる。困ったことや怖いことがあったらすぐ伝えるんだ」
これを言い終えた時の先生は、父さんはとても悲しいような顔をしていた。
教室は騒然とし生徒の顔はみるみる青くなった
皆不安なのだ
身近な人間が殺されたのだから
しかし、そんなほくそ笑む少女と相変わらず表情を変えない少年がいた
帰りは集団下校だった
通学路には先生が言った通り警察官が立っていた
「なんか怖いね...」
凜が私にささやく
それはそうだ、警官は拳銃を手に持っているのだから
「世界的に治安が悪くなって殺人が多くなってるんだ。警察が銃を持つのも当たり前だろ」
あの時の少年だ
そう言ってどこか行ってしまった
「ふん!変な奴!」
凜が苛立ちながらそう言った
「不思議な人だよね...同じクラスなのに一回も話したことないんだよ」
「私もー、でも、あんな性格なのに友達も案外いてモテてるらしいよ?」
「意外だなぁ...」
分かれ道で凜と別れ家の近くまで来た
母さんが家の前で待っていた
「大丈夫?なにか変なことはなかった?ケガは無い?」
母さんは学校から連絡が来てから心配で仕方なかったのだろう
「大丈夫だよ、お母さん」
「よかった...早く家に入りましょ」
母さんはとても安心したような表情を見せた
それにしても今日は今までにない体験をした
身近な人が死んで、しかも、通学路には銃を持った警官が立っていたのだ
いつ殺されてもおかしくない
そんな気持ちを味わった
昼ご飯を食べてしばらくたった後
「紗織!未来は帰ってるか?」
父が帰ってきた
普段こんなに焦る父は見ない
「帰ってたか...」
「通学路で警官が発砲したんだ、ナイフを持った男が『世界は終わるんだ』と叫びながら襲い掛かってきたらしい。世界が終わるなんてそんなことあり得ないというのにどうなってしまったんだ...」
父そういってうつむいた
たった一日で世界が変わってしまうなんて
「世界は...終わっちゃうのかな...」
ふとつぶやいてしまった
父はうつむいたまま何も話さず、母の野菜を切る音は止まった
「き...今日のご飯はなんだ」
父が急に顔を上げてそんなことを母に聞いた
「カレー...よ」
暗い空気のまま夜ごはんを食べた
いつもは父と母が私を質問責めにするのだが今日はそんなことはなかった
この空間にある音はスプーンと皿のぶつかり合う音とテレビの音だけだ
「世界的に犯罪件数が急激に増えております。警察はこれに対処するため警官の動員数を増やしました今後...」
あの少年が言っていた通りだ
「ごちそうさま」
そういって部屋に入ろうとした
「未来!」
母に呼ばれた
「...」
「何?お母さん」
「おやすみ...」
「おやすみ」
やはり今日は変だ
世界はやはり終わるのだろうか
SNSでも昨日から引き続き騒がれている
「もう...よくわかんないや...」
その日は早めに眠りにつくことにした
二日連続投稿しましたが...
三日連続...いけるかなぁ
楽しんでみていただけたら幸いです




