不浄の一族
天上伝奇譚の番外編ですが、本編を更新しないと…
〝不城の一族〟
古来から妖を狩ることを生業とし、日本に存在する降魔の一族の中でも古株であり、最も畏れられた存在である。
降魔師となる者は、地上の学問では律する事のできない超常現象を意図的に起こし、人を害する妖を遠距離にて攻撃し退治するのが一般であるが、不城の一族は異質な存在であった。
極限まで鍛え抜かれた武術と鋼鉄と同じ強度を誇る肉体を駆使し、何時の時代も妖を屠ってきた。
妖を狩ること以外にも傭兵や暗殺者として仕事を請け負い、大金を出せば何でも屋として働いて冷酷な所業や道に外れた事を平気で行うため、降魔の一族や世間の人々から、〝人非人〟や〝不浄の一族〟と揶揄されていた。
そんな彼等の力には秘密があった。
それは、近親相姦による肉体強化である。
本来、同じ遺伝子による交配で出来た子供は障害や先天的な肉体異状が見られるが、不城の血を引く者同士が交われば交わる程、超人的な肉体と身体能力を手に入れたのである。
度重なる血族同士の交配により一族は激減したが、その反面、人間を超越したのも事実。
徳川家康が幕府を開いて数十年経ち、不城の一族始まって以来の天賦の才を持ちながら、他の降魔の一族を寄せ付けない異能を持つ少年が生まれた。
昨今、ハーレム系主人公に飽き飽きしてる作者です。
一途な主人公の方がカッコいいと思いますが、やっぱり世間ではハーレムの方がいいんですかね?