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後日談
「必ず助けるよ。」
誰もいない。そこにあるのはただの石だけ、そこに僕は語りかけた。
「君がいなくなってから毎日退屈だよ。君だけが僕の退屈凌ぎだったんだから。」
ただの石は、意志である。そこにいなくても存在を確かにする為の必要な物なんだ。
「もう少しで僕の日記が完成するからね、そしたら迎えに行くよ。タイトルはそうだね…。」
少し考えてから僕は日記にタイトルを記した。
少しかっこつけすぎたかもしれないがこれでいい。君も、僕が退屈凌ぎに使っていた君ですら罪人なのだから。
「じゃ、行くよ。」
ー罪人の唄。