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夜月
夜雲の
見える影は朧気に
すべてが眠りにつく頃に
口に溶ける寒空を
とうたとうたと眺めゆかん
姿を現す光源は
魚の泡すら吸い込もう
平原を明るく染める
夜の中
姿は緩やかに隠しつつも
それは新たに強く光を発す
寒気の誘うそよ風は
夜のとばりを意味してく
端にのぼるは熱く照り付け
地を焼き温めゆく太陽なり
赤く変色した闇は
太陽によって退されてく
あぁ、また昼を歩こう
歩かなければ夜は来ない
夜が来なければ
月も来ない
あの柔らかな朝日も