一章:暁風 その四
ブックマークだとぉぉぉおお!?
うれしいっすね!
あ、冬休み明けは今より更新ペースが遅くなり、テスト前などはさらに遅れてしまいます!
そこの所ご理解とご了承お願いしますm(_ _)m
「まさか、あの人に気付かれるとはな…」
伶はしばらく依頼ボードを眺めていた。
「請ける気、無くしちゃった」
酒場の方から笑い声が聞こえた。
「あっちは楽しそうだな」
伶はふっと笑い出口の方角に足を動かした。
「今日は帰るか。帰って休むべきだよな」
伶の呟きは他の笑い声にかき消された。
☆
宿はギルドから少し離れた場所にこじんまりとあった。
伶はこのどこかほっこりする感じが昔から好きだった。
「お帰りなさい」
「ただいまです」
入口のカウンターにはいつも同じ人が座っている。
朝出発してから仕事を終えて夜中に帰ってくるときも同じ人がいる。
もしかしたら昼は休んでいるかもしれないと思い昼間に帰ったときも同じ人が座っていた。
(この人は休んでいないのか?)
伶は未だにそのことがわからない。
「あ、伶君の部屋からさっき物音が聞こえたわよ」
「へ?」
「誰かいるんじゃない?早く見てみたらどうかしら」
「は、はい」
そう答え、首を傾げながら自分の部屋に向かった。
わたしは書き続ける…書き続けるのさ!