一章:暁風 その三
うおーーーー!評価されてる!
うれしいわ!(#・v・#)
ずっと読まれないと思ってた!
それでは、どうぞ!
「へ、修道女?」
マスターは大きく頷いた。
「そう!これは一大事だよ!ギルドの存続がかかっているんだから!」
「えーっと…ちょっと質問してもいいですか?」
伶はゆっくりと手を挙げた。
「うん!なに?」
「なんで修道女が来てはいけないんでしたっけ」
「え!知らないの!?」
マスターは大きくため息をついた。
「じゃあ説明するからしっかり覚えてね」
「偉そうに言わないでください」
マスターの目がふいに鋭くなった。
「あ、そんなことないですよね。立場はあなたのほうが上なんですし」
マスターはうんうんとにこやかに笑った。
「それでいい。よし説明するね。えっと、修道女や神父は神に仕えているから、争いに関わってはいけない存在なんだ。だからギルドや武器屋などの争い関係の場所に行くことは禁止されているんだ。でも、その代り強大な神の力を使うことができるんだって」
「なるほど。だからギルドの信頼も落ちるんですね」
「そう!規律を重んじないギルドだって思われるの!」
マスターはこくこくと頷いた。
「それで、何で俺にそのことを話したんですか?」
「だって伶君は依頼を受けに一日に何度もここにきてるでしょ?だから見かけたことがあるかな~っと思って」
「う~ん。すいません。ちょっとないですね」
マスターはがっくりと肩を落とした。
「そっかぁ。じゃあ他の人に聞いてみるね」
そう言ってトコトコと去っていく途中でくるりと振り向いた。
「ところで伶君」
「え、なんですか?」
「何で盗賊退治みたいな仕事はやらないの?そっちの方が報酬が高いのに」
さっきまで不思議そうにしていた顔がスッと青白くなった。
「な、何でそれに答える必要が?」
「まぁ、イヤなら別にいいけど…話したくなったらすぐに言ってね。人気のない場所なら沢山知ってるから」
「な、なんでそんな場所知ってるんですか。まぁ、気が向いたらその時に言うから」
「了解っ!」
マスターは満面の笑みを浮かべ去っていった。
マスター予想以上にいい味出してるな…。