一章:暁風 その十九
すいません! 週一連載のつもりだったんですけど…どちらかというと土・日・月連載に近かったです!
本当にすいません…。
「いや、別にいいんだよ。俺の作ったやつを気に入ってくれたのは嬉しいし、まぁ料理が余っているのはもったいないから…。本当にいいんだけどさ。ただ……まさか鍋を空にするほど食うとは思わなかったわ。えっと、さっきの量で足りたか?」
美鈴は急いで口の中のパンとスープをもぐもぐと噛みくだし、水で無理やり飲み込んだ。
「あ、大丈夫。ちょうど足りたから。伶は大丈夫? わたしがほとんど食べちゃったけど…足りた? 」
「あぁ、大丈夫だ。もともと少食気味だから」
「そう。なら良かった。見ての通りわたし大食いだから、冒険するときは材料費に気を付けてね? 」
「いや、だからまだ冒険すると決まったわけじゃないだろ。って俺が金出すのかよ! 」
美鈴はケタケタと笑って頷いた。
「そりゃあそうよ。フツーこういうのって男の人が払うんでしょ? 」
「いや、違う。それとは絶対に違う」
「むー。でも、絶対にわたしよりあなたの方が稼いでると思うんだけど」
「わかったわかった。もし冒険に出るとしたら俺が払うよ」
「それ、忘れないでよ? 」
伶は呆れたように笑って頷いた。




