12/25
一章:暁風 その十二
すいません。一回この話を新規小説として投稿してしまいました。
ブクマしてくださっている方本当にすいません。
「じゃあ伶、何か作ってよ」
美鈴はほおづえをついて伶を目線で促した。
「は、はぁ?」
「はぁって何よ。せっかくこうして来てあげてるんだから何か作るのは当然でしょ?」
「いや、俺は持久戦を受けるとは言ったがお前の飯を作るとは言ってないぞ」
美鈴はすっと荷物をつかんで立ち上がった。
「いいよ。ここ出ていくから。窓の修理代よろしくね」
「すいません。ここにいてください」
「それでよし」
美鈴はにやりと笑った。
「なら作ってくれるよね?」
「分かった分かった。作ってやるよ。これで満足か?」
「じゃあ、すぐに作業に取りかかること!あ、手抜きしても出てくからねー」
のんきな声を背に伶は台所に向かった。