一章:暁風 その十一
あ、ポイント減ってる…。
ま、だからなんだって事なんですけどね。
それはそうと、いよいよ更新ができなくなります。
次の更新は早くても二月二十一日以降です。
心待ちにしている方々(いないだろ)本当にすいませんm(_ _)m
それでは、どうぞ。
「は、はぁ?」
美鈴は堂々と椅子にふんぞり返った。
「こうなったら持久戦だよ!どちらかが折れるまで帰らないから」
伶はハッ!と冷たく笑った。
「お前なぁ、そんな風にあがいても俺が宿を変えればそれで終わりだぞ?」
美鈴は目を丸くして少したった後、
「はぁ~~~~、まさかそんなことも分からないとはね…」
と呆れた目で伶を眺めた。
「おい、それはどういう事だ?」
美鈴はにやにやと笑いだした。
「伶はいつもここの宿に泊まってるでしょ?」
「あぁ、ここがギルドに一番近いからな」
「泊まるときは自分の名前だよね?」
「そりゃそうだ。自分の名前が使えないほどヤバいことなんかしてねーよ」
「じゃあ、わたしがここに入ったときに割った窓ガラスはどうするの?」
「あ」
美鈴は勝ち誇ったようにしゃべりだした。
「もし伶がここから逃げたらわたしも逃げて割れたガラスを自動的に弁償させるよ。受け付けの人もわたしが入ったことには気づいてないみたいだし」
伶は苦虫を噛み潰したような顔をした。
「くっ、人の財力に漬け込んで……!」
「何を言われても構わないわよ。それで、結局持久戦するの?しないの?」
伶は力尽きたように腕をだらんとぶら下げた。
「……分かった。あんまり部屋を荒らすなよ」
「よっしゃ!」
美鈴はガッツポーズをして飛び上がった。
ちなみに伶と美鈴の間にに恋愛フラグはできません。
皆さんがどうしてもと言うなら少し考えますけどね。
いや、そもそもその皆さんがいないか。