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日々是好日

蛙の事

作者: 秋津珠音
掲載日:2014/07/03

ふと耳を澄ませてみたら、近所の山からか、田んぼからか蛙の声が聞こえて来ました。

ちょうど雨も降り始め、窓をうつ音や庭の木々をうつ音と共に聞こえる蛙の声、とても美しい音だと思いました。

青々とした稲の美しい、水田や

翠の木々が茂る山や

碧の澄んだ水をたたえた池で


けたたましい声で

優しい夢のような声で

朗らかなようでいて、どこか哀れな声で


柔らかな若草のような、緑の雨蛙か

茶色を帯びた黒灰の河鹿蛙か


その小さな、小さな体のどこから出るのかと

思うほどの、よく通る声で鳴く蛙たちのアイの歌


しとしとと雨が降り始め

色とりどりの花を咲かせる紫陽花をうつ音

風が吹き、揺れる青竹の葉擦れの音


それらの微かな音と共に聞こえる心地好いその声

昔、よく祖母や祖父と近くの田んぼに出かけて蛙の声を聞いていた事を思い出しました。

何故か聞くたびに、祭りの後のような寂しさを私は感じます。



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