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山椒魚と助手
ゆっくりと、ゆっくりと精神を沈めていく。
流れに身をまかせ、僕は文字の渦へと飲み込まれた。
――見つけた。
底にいる老人は大きく、ゆったりとしたデッキチェアに腰をかけていた。
足を組み、頁を捲る姿に驕りはなく、動作の一つ一つが洒脱で上品である。
――老紳士、とでも呼びたくなるが、彼の身なりはそうは呼ばせない。
白髪交じりの髪は無造作に伸び、不精髭は何年も手入れがされていない。擦り切れた衣服には所々に穴が開いている。
しかも、何年も着替えた形跡はなく、風采はひどく荒んでいた。
いや、そもそもこの海は幻視であるとはいえ、海中で読書している人間など真っ当な存在とは呼べない。
人間の名称を与えること自体が烏滸がましいか。
本当は全部書きたいけれど、文章を書く体力がなくて中途半端になってしまう……
誰も見ているとは思えないけど、もし見ている人がいたら「(タイトル)の続きが読みたいです」とでもコメントしてください。
求められればこの小説とは言えない文章を短編としてブラッシュアップするかもしれません。
求められなくても勝手にやるかもしれません。