第31話:女――亀井あさり此処にあり!
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「「うわぁぁぁぁぁぁぁ」」
安物の浴衣から着物屋で最も高い浴衣をレンタルした私たちは、神社のお祭りに参戦することにした。
なんでも店の人の話では『浴衣美人コンテスト』なるものが開催されるらしい……。汚名返上……いや、元女子高生ミスコン三位の実力を今こそ、二人にわからす時である――。もちろん、胸元はタオルでバッチリかさ増し済み――まあ、私ほどの大人の女であれば蛇足に過ぎないが念の為。
高額出張ヘアメイクも呼び、現在の私は言うならば……
『異世界に咲く一凛の睡蓮花』
すれ違う男どもの視線を感じる――――。しょうがない猿どもだこと……今日だけはオカズにすることを許しても良いわ。
「良子さん、真さん……受付けに行くわよ――――」
「「ええ」」
私たち三人の……譲れない闘いが今、始まる――――。
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「すみませんねぇ。お姉さん方、コンテストの受付けは昨日で終了したんですよぉ。また来年、お願いします」
受付けのおっちゃんはそういった……。
不覚――――。確かに、店の人はコンテストがあることは言ってたが……参加受付けのことは何も言ってなかった――――。
これではただ単に気合の入り過ぎた観光客……いや、カモられたインバウンド客もいい所――――。
「ねえねえ、あさり。コンテスト参加しても大丈夫だって」
裾を引くまこちゃんが言った……。
「……ほら、あそこの人」
まこちゃんの指さす方には子どもが二人と夫婦がいた。なんでも、まこちゃんたちが助けた子どもたちの両親が今回のコンテストを取り仕切っているらしい。
ヨッシャぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 圧倒的強運!!! 神に愛されし、女――亀井あさり此処にあり!
「……あら、そうなの。でしたら、お言葉に甘えましょうか」
私たち三人の……譲れない闘いが本当に今、始まる――――。
――レンタル浴衣&出張ヘアメイク代、日本円に換算して550,000円追加――
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