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孤煌のマリア 〜神殺しじゃかみあわないッてば!〜  作者: 湘南
第一章:神合わない:前日章
3/124

第3話:勇者

◆◇


「……ちなみになんだけど。良子ちゃんはお友達の《汚血レベル》を見てどう思った?」


 これは聞いておかないといけない質問だ。

 返答によっては…………。


「そうですねえ。初めは驚いたんですけど、亀井さんと少し話したら私だけじゃないんだって思えて。そしたら、この湧き上がるような気持ちも変じゃないのかなって。すみません、私。説明するの下手で…………要するに、あの子たちを殺したいです」


 良子ちゃんがそう言って見せた笑顔は、私が夢で見たような……海面から差し込むキラキラした光りのようであった。


「……そしたら、まずは誰から?」


 私はすぐに名前を言おうとした良子ちゃんの口を人差し指で押さえた。

 柔らかな感触と押し返す弾力のある下唇……その間には僅かに湿り気がある。


「……じゃあ、小さい声で。せーの、で言おうか?」


 良子ちゃんが頭を小刻みに上下させる。


 なんて、自分の欲求に素直な子なんだろう。私は自分が良子ちゃんと同い年の頃にどれだけ理性で自分を縛っていたのか……。そんなことを思い出していた。


「「せーのっっ!!」」


「カイト」

「勇者の子」


 呼び方は違えど、同じ人物であることは間違いない。


 私たちは、お互いが呼ぶだろう呼び方をしたことに笑った。

今回もご愛読いただきありがとうございました!


「面白かった、笑えた、失笑した!」

「続きが気になる、読みたい、意味がわからなかった!」

「今後どうなるのっ、話の展開が見えた、ドロップアウトします!」


と思った方は……


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援おねしゃす!


面白かったら星5つ、自分には合わなかったら星1つ、正直に感じた感想で大丈夫です!


ブックマークもいただけると、血反吐をはいて悦びます。


よろしくお願いしますッ!m(_ _)mm(_ _)m

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