理想と現実
私立中学翠嵐学園に通っている天城夏樹(女子)はこの男っぽい名前が嫌だった。名前でいじられて男扱いされたり、テストで名前を書くたびに嫌気がさしていた。そんな夏樹は、「二次元みたいに性別が変わればなー」と思っていた。そんなことを考えて数ヶ月。朝起きたら男になっていて...
「ふぁぁ...朝かー...ん?」
私は、天城夏樹。名門私立中学の翠嵐学園に通っているの。今ナニが起きたかって?声が低くなって身長が伸びてるのよ。なんでか?私も知らないわよ!!ところで何か違和感ね?ん?
「えっ?胸が...ない...?ちょおおおおおおお」
家中に響く夏樹の叫び声。そして同時に部屋の扉を蹴り飛ばして妹が入ってきた。
「どうしたおねーちゃん!えっ?」
しばらく沈黙が続いた。
「妹よ...どうしたらいい」
「...とりあえず洗面台行けば?」
「うん...」
「えぇ...ほんとに男じゃん...てかちょっと顔整ってるし」
(なんで?私なんかした?もしや...)
「お姉ちゃんじゃなくてお兄ちゃんになっちゃったかー」
「真昼よ。何かしたか貴様」
突然のキレ口調にびっくりたが真昼は何も心当たりがなく素っ頓狂な声で
「え?何もしてないよ?」
(いやうそだうそだうそだそんなはずはないっ...)心の中で叫ぶ夏樹
「本当はなんか変な薬飲ませたでしょ!」
「飲ませてないって!本当だって!」
(これじゃ埒開かないな...あれっ?わ..た...し...僕もしかして口調まで男になり始めてる...?)
「分かった。ちょっと待って。なんか股間すごい違和感...」
「えっ」
「まぢか...ガチで男じゃん」
「お兄ちゃん学校とかどうすんの?」
「いや適応能力高っ、んーまー桜に話せばなんとかなるでしょ」
白石桜。夏樹の幼馴染で幼稚園からの仲で、過去には好きな男子が被って一時期絶縁状態だったが今はオタク友達として同じ推しを推してる。
「服がアレだからメッセ使うか...」
『桜。大事な話がある。』
『なにー?夏樹どうした』
『男になった』
『は?』
『いや唐突だよね。でも朝起きたら胸消えてた』
『えーーーーーーーーマジか』
『マジ』
『てか服は?』
『男物の服ない』
『買ってこようか?』
『ありがとう』
「桜来てくれるみたい」
「おーお兄ちゃんよかったねぇ桜ちゃんにイケメン顔見せられて」
「ちょっと殴っていい?」
「だーめー」
煽り散らかしていて気を抜いたらつい殴ってしまいそうな顔の真昼
(マジで殴ろうかな)
「あっ!お兄ちゃんごめん!友達と遊ぶ約束してた!ごめん!」
「は?えっ!?!?ちょ」
「ごめーん、ばいばーい!」
爆速で家を出てった真昼。ここで夏樹は最悪のシナリオが頭に出てきた。
(真昼がいないってことは桜と2人っきり!?!?いや大丈夫だ。桜なら大丈夫なはず)
10分後
ピロン
「あ、桜からだ」
『もうすぐ家着くよ』
『OK家の鍵開けとく』
(はぁ...なんで男になったんだろ...不思議すぎる...)
(数ヶ月前に男になりたいみたいなの考えたけどそれかぁ...いや違うよなぁ...」
「夏樹ー顔見せてー」
「桜かはいはい今行きますよー」
「えっ声も男に!?!?」
(ぷぷっ天と地がひっくり返ったみたいな顔だな)
「そうなんだよー」
「ってバリイケメンじゃん!」
「え...自分の顔洗面所で見たけどそんなに?」
「うん!太帅了,太紧张了!」
桜はちょっと頬を赤らめて言った。だが本人は気づいていない。
「え...急に中国語言うのやめてもろて」
そう。桜は小学生の時に親の都合で中国に行っており中国語が達者なのである。
「えーイケメンって言っただけよ!」
「ふーん」
「そういえばなんで男になったの?」
「いやこっちが聞きたいわ!」
ちょっとキレ気味に言った夏樹。
「ちょっと夏樹なんでキレてるの」
「キレてないよ...なんでか心当たり...あっ!」
「分かったの?」
「多分..」
次回に続く




