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人々が翼を手に入れた時、人は信仰を忘れた。
悪魔が人の世を支配した時、人は信仰を求めた。
神は人を見捨てた。何故なら、人は信仰を忘れたからだ。
人の身にありながら、人は格差を作った。
人の身にありながら、貴族はまるで己を神であるかのように振る舞った。
神の怒りに触れ、地上は平らになった。
人は時の流れに身を任せるべきだ。
今日が終わることを認めざる人は、今日を引き延ばそうとした。
神が作りし時に逆らう人は、魂を返上した。
西に向かいなさい。
渡りは鳥の宿命だが、人の宿命ではない。
ただ人は信じることのみが宿命である。
人の子を崇め、人の子を産む人を崇めよ。
彼女は神の代理人であるため、神は人の世に繁栄を与える。
人を信じる人は、神からも信じられる。
神を信じるのみで人を信じない人を、神は見抜くだろう。
ゆえに、神のみならず人も信じるべし。
水は神の血液であり、土は神の御体である。
体に血液が無ければ体は動かず。土に水無ければ土は働かず。