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7幕目 過去
権常寺「…過去に関係するのな…俺は…人間の汚いところを見てきた、お金のためなら、体でも、魂でも、売るんだ…そして、死んでいく…そんなところを見てきた、俺の親もそうだった。そして、親が死んで、そこらへんをふらついてたら、チンピラどもにどつかれ、蹴られた、そして、先代に拾われたんだ…今でも、恩人だ…そして、この傷はその時にできたものだ。そして、そのまま、生きてきたんだ…」
カイリ「そうなのか…そんな深い過去があったんだ…」
権常寺「そうだ…だから、人の事を見たら、すぐ、わかるんだ…」
カイリ「…」
権常寺「おっと、難しい話だったか?」
カイリ「いや…大丈夫」
気が付いた、こいつも深い事情、あるんだ…
権常寺「なにかあったのか?」
カイリ「いや…大丈夫…たぶん」
権常寺「じゃ、大丈夫だな!」
と、背中を叩いた。
カイリ「いてぇ!」
権常寺「おっと、ごめんな」