11幕目 激闘
竜馬「…さすがに…蹴られた痛みが引かないな…でも…やらなきゃ…あいつを…探さなきゃ…」
と、また試合が始まる。
リングマネージャー「第二試合、開始!」
見るからに、パンチが強そうだ、そして、掴まれたら、ひとたまりもないな…」
竜馬「…こういう奴は…回り込んで…!」
奥を見ると、あいつがいた…リングに入ってきていた…
リングマネージャー「おっと、乱入だぁ!」
竜馬「くそっ…」
巨漢「おっと、隙を見せるのか…この俺に…」
と、少女を抱いてリングを抜け出した。
竜馬(なるべく…遠くに…!)
後ろを振り向くと、銃を持った警備員がこっちに来ていた。
竜馬(試合放棄のペナルティ…そんなこと…言ってたな…脱走したら死刑ってな…)
少女「大丈夫?」
竜馬「ああ、何とかな…」
と、足に銃弾を喰らってしまった。
竜馬「くそが…」
そして、ナイフを自分の腕に刺した。
竜馬「よし…駆け抜けるぞ!」
少女「…えっ…」
僕は早く、この場を抜けだした。
竜馬「ここまでくれば…大丈夫だろ…というか、なんで、リングにいた!」
少女「だって…あなたがいるから…」
竜馬「だから、あんな死と隣り合わせのところにいたら…死んでしまうじゃないか!」
少女「…ごめんなさい…」
竜馬「…このまま森に逃げるぞ…」
少女「…え?」
竜馬「早く…」
と、森に逃げ込んだ。