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異世界再生神話〜神は万能ではない〜  作者: 犬星梟太
第三章 邪神始動編

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第15話:転移者達の躾け

(2班の部屋)


神無木達は非戦闘スキルの女子の6人を集めて、鎖で両手を拘束して吊るしていた。


「お願いします!止めてください!」

別の班の女子が神無木に懇願する。


ニタニタ


しかし神無木と2班の女子達は笑うだけで何も返答しない。


ブルブル、カタカタ


同じ2班の非戦闘スキルの女子は諦め…ただ震え、歯を鳴らしていた。


「何がしたいの…?」

質問する桜舞は悔しくても睨む事しか出来なかった。


神無木は猫撫で声で楽しそうに話始める。

「何ってぇ…皆んな非戦闘スキルしかないでしょ?だから強くしてあげようと思って!」

神無木は桜舞に微笑みかける。


「強く?」


「そ、貴方達は教えてもらってないでしょうけどスキルは覚えられるんだよ?」


「「「え?」」」

非戦闘スキルの女子達はその事実に驚く。


「だからスキルを覚えさせてあげようと思ってね…」


神無木は微笑みながら手に雷魔法サンダーボールを発動させる。


「皆んなには今から私の魔法を受け続けて属性耐性のスキルを覚えてもらうね」

神無木は今度は彼女達に恐ろしい笑みを向ける。


「え?!」


「ちょっと待って!」

非戦闘スキルの女子達は恐怖する。


「待って!それで本当にスキル覚えられるかわからないし、私もそうだけど他にも既に耐性スキルもってるんだよ!」

桜舞が何とか抗議する。


「確かにそうだね…んー」

神無木は指を口元に置き少し考え始める。


「大丈夫だよ、多分苦痛耐性とかあるでしょ」

神無木の班の荒野はこの世界での知識が全く無いのに適当な事を言う。


「そうだね!ありがとう。スミレちゃん!じゃ…」

神無木は笑いながら彼女達に魔法を向ける。


「止めて!!!!!」

桜舞は魔法に目を背けながら懇願する。


バチ


しかし無情にも魔法は放たれる。


バシュ


「え?」


放たれた魔法はローブを着た何ものかに阻まれた。


魔法を受け止めた者が話始める。

「ゴミクズみたい事してんな…」

彼はこの状況に失望していた。


桜舞は濡れた瞳を開き状況を確認する。

「阿立…?じゃない…」

桜舞は自分達を助けてくれたのが阿立と思ったが、チラッと見えた横顔で全く違う少年だと気づく。


「誰コイツ?」「ガキじゃん」「中坊?」

荒野達はローブを着た者が少年だと気づき怪訝な顔する。


「誰君?退いてくれないかなぁ?そこにいると怪我しちゃうよ?」

神無木は少年を退かそうとする。


バキン


少年は無視して素手で手錠を引きちぎり破壊して非戦闘スキルの女子を解放していく。


「おい!ガキ勝手なことしてんじゃねぇぞ!」

3班の一人が少年の肩を掴んで引き剥がそうとするが…


ズン


少年はその女子の鳩尾にパンチを叩き込む。


「ごほ」

女子はそのまま気絶して倒れる。その際に少年のローブが剥がれる。


その少年はホノカだった。


「おい!男が女に手出してんじゃねよ!」

荒野は仲間が倒された事に憤慨する。


「そうか…なら聞くが女なら無抵抗な女に魔法をぶち込んでいいのか?」

ホノカは冷たい表情を神無木達に向けて問いただす。


「ガキが大人の話に口出してんじゃねよ!」

荒野はホノカの質問に逆上して武器を取り出す。


ゴン


ホノカは瞬時に荒野の懐に回り込み、顎に裏拳を喰らわせて気絶させた。


「スミレ!」

仲間が荒野の心配をして近寄る。


ヒュン


バキン


神無木は氷魔法でホノカを攻撃するが、ホノカは手の甲で氷の塊を弾く。


(状態異常魔法 スリープ)


ホノカは残りの二人を眠らせる。


ホノカは拘束されいてた女生徒達を解放する。


「ありがとう…」

解放された女子達はホノカへ次々に感謝する。


「あんたら此処から逃げるつもりある?」

ホノカは彼女達に分かりきった質問をする。


「え!?」「逃してくれるの!?」


「あぁ、だから手を繋いで待っていろ」

ホノカはそう言いながら神無木達を非戦闘スキルの女子達を拘束していた鉄の鎖で身体を縛っていく。


その間の女生徒達は逃げてれる事に泣きながら喜び、今までの事を励まし合う。


「その子達も連れて行くの?」

桜舞は作業中のホノカに質問する。


「そのつもりだ」


「そう…」

桜舞は特に否定すること無く、ホノカの作業中をしている背中を見守り続ける。


「よし出来た。そこのあんた、俺の手を掴かめ」


ホノカは一番近くにいた桜舞に手を逃げらせて転移をする。


(空間神法術 高等転移『ウラの森』)


(ウラの森)


ホノカは女生徒達を連れて隠れ家がある森に転移した。


「ここってウラの森?」

一人の女子が何度か狩りで来たことのある場所だと気づく。


「こっちだ」

ホノカは神無木達を引きづりながら隠れ家に案内する。


「この森に住めるとこなんてあったけ?」

一人の女子が不安がるが、無理もない…ここは様々なモンスターのみが生息して為に魔力と瘴気が充満している。


この森は普通の人が住める場所ではない。


「可愛い…ログハウス?」

一人が隠れ家に気づく。


「此処だ…入れ」


ホノカは神無木達を気に吊るしてから先に隠れ家に入っていく。


「お帰り!お兄ちゃん!」「ご主人様!」「ご主人!」


ポーラが狩りから帰っていてトン三郎、ウル四郎と一緒にホノカに抱きつき出迎えをしてくれる。


「ただいま…ん?」

ホノカはポーラ達の事を撫でながらある事に気づく。


「お前はどうしたんだ?その顔」


三条の左頬と顎が腫れていた。


「これは…」

三条は笑いながら摩る。


「私がやっちゃったの…」

ポーラが俯きながら、三条の代わりに説明をする。


「泥棒だと思って殴っちゃった…」


「そうか…それは悪かったな」

ホノカは三条に謝る。


「いいよ!ポーラちゃんにも謝ってもらったし、君には助けてもらってるから気にしないよ」

三条は笑って許してくれた。


「ちょっと待て…今回復…」


「三条君?」

ホノカが回復魔法を使おうとした時に、怖がって中々入って来なかった女子達がやっと入って来て、三条に気づき涙を流す。


「皆んな!」


この一言で女子達は三条を囲う。


「生きていたんだ!」

「よかった!よかった!」


皆が三条の生存を涙を流し喜ぶ。


「でも…どうして此処に?」


「実は…」

三条は今回の件の全てを話す。


「え、でも教会の人たちはそんなこと言ってなかったよ!」

「でもさ…山本君の証言だけじゃ聞いてくれなかったんじゃない?」

「確かに…」

彼女達は混乱しつつも、何とかその情報を呑込む。


「そういえば他の皆んなは?」

三条はホノカに質問をする。


「外にいるクズ共がクズな事してたから、まずコイツらを助けたんだ」


「クズ共?」

三条は窓から外を見る。


「あれは神無木さん達か…」

三条は哀れみの顔で神無木達を見る。


「カブ五郎。アイツらを見張ってくれ」

ホノカはカブ五郎に指示を出す。


「了解」


「きゃーーー!」「デッカい虫!」

女生徒はカブ五郎に恐怖する。


しかしカブ五郎は一切気にせずホノカに任せられた任務を遂行するために外に出る。


「タヌ太郎、コン次郎はポーラとコイツらを頼む」


「「はっ!」」


「可愛い!!」

女生徒は先程と打って変わってタヌ太郎達に見惚れて、撫でようと近づいてしまう。


「触るな、小娘ども…」


「よせ狸!」

タヌ太郎は牙を見せ女生徒達を威嚇する。

コン次郎はそれを止める。


「無理に触らないでやってくれ」

ホノカは彼女達にお願いをする。


「はい…」「すみません…」

彼女達も反省して謝罪をする。


「ポーラ、トン三郎この人たちに何か摘める物を出してあげて」


「はい!」「かしこまりました!」


「じゃあ、もう一度行ってくる」


ホノカは再び法国へと転移していった。

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