第4話:ゲームの世界?!
(ホノカ視点)
残りの勉強は無事に終わり、後は夕飯を待つだけだ。
そんな事より!
まさか産まれた育ったこの国がペンドラゴン王国だったとは…
『ミソクリ』の…ゲームのスタート地点の国…
たしかに神様の名前とか創造神と邪神以外は一致してるもんな…
今まで気付かなかった…全然気付なかった。
人生で一番ビックリした。前世と今世の両方でだ。
そこで気になることがある。
使われていない部屋で一人きりで確かめたことがある。
い、いくぞ…
「メニュー」
…
メニュー一覧
▶ ステータス
・フレンド
…
ひひひ開いたーーーーー!
問題はこの後だ…
「ス、ステータス…」
…
氏名 ホノカ・トライーガ
所属 なし
種族 神族
Lv.100,000,000
第一職業 神王
第二職業 全神
第三職業 管理者(第二位権限)
称号 最初の開拓者達、無の大陸攻略者
世界総合ランキング1位、チームリーダー、殿堂入り、チーターキラー、銀河、豪運、全神、new神王
ライフステータス
HP(生命力):500,000,000,000
(+500,000,000,000※)
EP:999,999,999,900 (+500,000,000,000)
VIT(持久力):500,000,000,000
(+500,000,000,000)
バトルステータス
STR(筋力):100,000(+5,000,000※)
INT(法術力):500,000(+5,000,000)
ATK(防御力):2,500,000(+5,000,000)
DEF(防御力):5,000,000(+5,000,000)
RES(免疫力):5,000,000(+5,000,000)
AGI(敏捷性):700,000(+5,000,000)
DEX(器用さ):1,000,000(+5,000,000)
CHA(魅力):500,000(+5,000,000)
LUK(運):9,999,999(+5,000,000)
…
!??!!!!!!!?!
な、なんでゲームのデータが…いや、当たり前なのか?
いや違う、メニュー表記とか名前が違うし、所属はなしになってる。
4年間過ごしたこの世界は間違いなく現実だ。ゲームなんかじゃない。
何よりゲームとこの世界での世界情勢も違う。
ゲームでのペンドラゴン王国は戦争をしない国だった。初心者がいきなり戦争モードは余りにも酷だからだ。
そして今俺が住んでいる父の領地、トライーガ領なんて存在しなかった。此処から辺はモンスター群生地とダンジョンが三つある地域だった筈だ…
外にほぼ出た事ないからわからないけど「モンスターが大変だ」みたいな話聞いたこと無い。
例えモンスターが大変だったとしても俺がいるから大丈夫だけど…
問題はステータスやスキルのレベルもゲームと同じだってことだ。
これはまずい、かなりまずい…
俺のSTR、筋力は10万で更に神王のボーナスで500万が追加(※)されている。
赤ん坊の頃よくおもちゃや食器が爆ぜる原因は母親譲りの馬鹿力だと思ったが、まさかゲームのステータスを持って産まれるとは…
これが人に向けられる前に何とかしないといけない。
これで更に問題が出てきた。俺は耐性スキルが高いから魔法、法術で低くするのは無理だ。アイテムしかない。
でもデバフの装備なんて持ってない!あと子供がネックレスにしろ指輪にしろ、急に持っていたら変だろ!
興奮し過ぎだ…後回しにはできないけど一旦落ち着こう…
そうだった!!!
大事なことに気づいてしまった!
「鑑定」スキルを使われたら俺の職業とかがバレてしまう!
「“隠蔽コード”」
氏名 ホノカ・トライーガ
所属 なし
種族 人族
Lv.1
第一職業 なし
第二職業 なし
第三職業 なし
称号 なし
これでいいか?
「鑑定」のスキルならステータスまではわからないから大丈夫…だよな?
「隠蔽コード」は管理者権限の一つで“鑑定”では見れない。
これは相手がチーターだったとしても見ることができない。チーター取り締まりのために運営から貰った管理者権限の一つだ。
この管理者権限はゲームのチーターに勝ったことがある一部のプレイヤーしか持っていない。
他にも「アカウント確認コード」、「垢BANコード」、「乗っ取り解除コード」、「チート修正コード」の計5つのスキルがある。
あとはステータスだよな…どうしよ…
(夕方)
全然落ちつけない。次々に心配なこと浮かび、いつの間にか夕方になっていた。
STRの件は呪いの札というトラップ系のデバフアイテムを素材にして黒子みたいなシールのような装備化して貼ることにした…
呪われた黒子シール
レア度 国王級
効果 STR−10,000、RES−20,000
これを何とか三個だけは“錬金”で作成できたが…
早速問題がある。この黒子剥がれやすいし、効果微妙でSTR-10,000くらいしかない。
本当は国王級じゃなくてもっと上を作りたかった…
『ミソクリ』のレア度は
星級、神級、龍級、覇者級、英雄級、
国王級、将軍級、団長級、精鋭級、雑兵級、民級、屑級
と12段階もある。理由は12の大陸を渡るからレア度と武器のインフレを調整する為だったらしい。
もっと上の龍級の装備を作りたかったけど…
今は混乱してて上手く装備を作れる気がしない…
「はぁ」
素材も勿体ないので一旦諦める。
デバフ効果の装備はドロップアイテムがほとんどで、そもそも作ろうとしない…まぁジョークグッズで作る奴もいたけど俺はそんなの作ったことないから作るのに苦労するわ…
試行錯誤しら結果、デバフアイテムが元になってるの普通のバフ装備が出来る始末。
魅惑の黒子シール
レア度 国王級
効果 CHA +50,000
状態異常「魅了」の効果時間を延ばす。
結局、暫く俺の生活は握らない、走らないを心がける生活をすることになった。
座ろうとした膝掛けを掴んだら、膝掛けが取れてしまったり。
指で摘む程度の力でやったつもりが銀の食器に痕が付いたり。
小走りしただけで庭が陥没した。
この全部が母の子供だからという理由で罷り通っている。
馬鹿力の母に感謝だ。
コンコン
びく
おおお落ち着け…平静を保つんだ。
平静を…平静を…ふー、よし!平静を保った。行くぞ!
ガチャ
「なんですか?」
結局平静を保てずに変なニヤニヤ顔をしてしまう。
「…お夕食です」
気持ち悪い顔で出てしまったせいでメイドさんをびっくりさせてしまった…
(メイド「なんて可愛いらしい笑顔なのかしら、他のメイド達に自慢しよ♪」)
メイドと食卓へ向かい、椅子に座るのだが…
「ホノカ様」
「おねがいします」
椅子を壊さないようにヨハンに抱っこされながら椅子に座る。
本当は全部やってもらいたいけど我儘令息と思われたくないので、慎重慎重に行動…
あれ?今日の食卓はやけに豪勢だな。
お祝いごと?
「ホノカよ、明日は勉強会は無しだ。私と一緒に剣の稽古をするぞ」
「え?…どうしてまだぼく3さいなのに…」
まだ装備も出来ていないのに…
「確かに早い気もするけどお前はグレンダに似て力持ちだからな、力の制御を学ばないと……」
「学ばないと…?」
「家具が無くなってしまう!はっはっは」
申し訳ない…父よ…
これは母の遺伝子云々じゃなかったんだよ…
修行でどうのこうの出来る事じゃないんだよ…
「大丈夫ですよホノカ。貴方も私の様にコントロールできるようになりますよ」
そんなガッツポーズされると逆に不安だよ。
「明日の稽古のためにちゃんと食べるんだぞ!」
「はい。おとうさま」
明日から大変だ…
やっぱり装備作るか…?
称号の設定
導く者…ゲームを最初にクリアしたチームのリーダー
最初の開拓者達…ゲームを最初にクリアしたチームの1人
無の大陸攻略者…ゲームをクリアした者
世界ランキング1位…世界ランキング1位をとっている者
チームリーダー…チームを結成したもの
全神…すべての神になった神
神王…隠されし神の試練を攻略し神々に認められた神の王
殿堂入り…総合大会で10回優勝した者
チーターキラー…チーターを100回以上倒した者
銀河…EPをカンストしたもの
豪運…LUKをカンストしたもの