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異世界再生神話〜神は万能ではない〜  作者: 犬星梟太
第二章 復讐の黒騎士編

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第13話:任命式と入学式…?

冒険者ギルドの一階の酒場でヘレスティナとホノカが談笑していた。


「意外だね…あんたが護衛を受ける何てあんなに嫌がってたのに…」


「まぁな…」


(「仮面有りかな?オーレンに頼んでみるか」)


「おい、ガキとババアァ!!!

そこをどけぇ!!!!!!」

ホノカが考え事をしていると王都支部で絶滅危惧種の荒くれ冒険者と子分二人がホノカとギルド長であるヘレスティナに喧嘩を売る。


「見ない顔だな?お前ら新人か?」


ホノカが質問し始めたあたりから、周りの冒険者がざわつき始める。


「あ、あいつら何してんだ?!」

「死んだな…」

「止めに行ってやれよ!?」

「嫌だよ!!俺があのアホ共の仲間だと思わわれるだろ!?」



「「新人か?」だと!?このお方を誰と心得る!?このお方は『ソードフォース』の新生!!ドミニク様だぞ!?!」


「『ソードフォース』…ってことはユージーンのところ奴か…」

ホノカは『ソードフォース』の事を知っていた何故なら…


「お前ら何を騒いでんだ?」

不機嫌そうに入ってきた彼らは『ソードフォース』のパーティとそのリーダーだ。

新人が頭が悪過ぎて教育で疲れているのだ。


近くにいた違うパーティの冒険者が『ソードフォース』のリーダーの為に状況説明をしてあげる。

そうするとリーダーであるユージーンは段々と顔の血の気が引いていく。


「ユージーンさん!今席を開けさせるので待ってくださいね!」

何も知らない気づいてもいないドミニクは、褒めて欲しそうな顔でにこやかにユージーンの顔を見る。


「馬鹿野郎ぉぉぉぉ!?!!???!」


「へ?」

ドミニクはユージーンが怒ってる理由が分からずに変な声を出してしまう。


「すみません!コイツらが!!」

ユージーンはドミニクと子分の一人を無理矢理土下座させる。


「後でしっかりと教育しておきますので…どうか、どうかお許しください!」


実はソードフォースのパーティメンバー10名中、7名のB級とA級合格を承認したのはホノカで、そのホノカは彼らにとって恩人兼恩師の様な存在なのだ。


「久しぶりだなユージーン…」


「は、はい…」


「冒険者は血気盛んなのはいいが、婆とガキの明らか弱い奴に威張るのはカッコ悪いじゃないか?」


「おっしゃると通りで…」


「あと、俺はまだ仕方ないとしても、ギルド長を知らないのはマズイだろ?」


「…も、もう勘弁してください」

ユージーンは部下の失態を聞く度にブルブルと震えるのが強まっていく。


「悪い、じゃあ後は頼むぞ?」


「わ、わかりやした!!」

ユージーンは返事をすると首を絞める様にドミニクと部下を冒険者ギルドの外に連れ出す。


「酷いことするね。あんたも」


「俺の所為じゃないだろ…ってそろそろ時間だ。行ってくるよ。暫くは戻らないからあんたが、アイツらの面倒を見てやってくれ…」


「ふん…言われなくてそのつもりだよ」


ホノカはオーレンの護衛の任命式に向かう。



(王宮謁見の間)


「やりたい事は済んだのかい?」

ゲオルグは前回より砕けた感じで話す。


「いいえ、しかし新しく優先しなければらない事を見つけのでございます。陛下」


ゲオルグは宰相とブレンと目でやり取りをして、ホノカに再び声をかける。


「そうか。ならば我が息子オーレンを頼むぞ。」


「はっ」


「それではオーレン、ランス近衛騎士長、彼を託すぞ。」


「「はっ」」

近衛騎士長はあくまでもオーレンの近衛騎士の長であって、全体の近衛騎士長ではない。


「彼にて閉会とする」


(王宮の廊下)

ホノカはメイドに連れられオーレンの応接室にむかっていた。


「待たれよ!『黒刀』!」


後ろから声をかけられてホノカは足を止めて振り返る。


「?」


「グレン王太子殿下」

メイドは第一王子であり王太子のグレンに挨拶をする。


「あぁ…

英雄殿!いやぁ〜、貴殿の戦い観ていたぞ!実に手汗握る戦いだったよ!」


「そうですか」

グレンはホノカを褒め称えるがホノカは素っ気ない態度をする。


「弟ではなく我が近衛騎士になって欲しいよ!」


(「コイツ…命を狙われてる弟じゃなく自分の事を優先するなんて…」)


「悪いが友達を見捨てるつもりはないだ。そういう話は他所でやってくれ」


メイドは「どうしよう」という顔で慌てふためく。


「そうか残念だ…でも私はいつでも待っているぞ!」

グレンはホノカの事を諦めていないかった。


ホノカは返事をせずにその場を立ち去る。



(オーレン用の応接室)

オーレンとホノカで談笑をしている。


「まさかやってくれるとは思わなかったよ。トーカ」


「気にすんな。ちょっと用事が出来たんだ」


「そうか…」

自分の為ではなく、用事の為に来たのがオーレンには悲しかった。


「でも嬉しいよ」


「あいよ」

(「うげ、今の婆さんっぽかったな…」)


コンコン。


「どうぞ」


「失礼します。」

応接室に入って来たのはユーイ・ランス近衛騎士長だ。


「オーレン殿下、申し訳ございません。『黒刀』殿をおかしいただけないしょうか?」


「え?、それはどういう事何だい?」

オーレンはランスの言葉が納得できず、質問を質問で返す。


「学園での護衛の確認、我々との連絡方法など任務の細事の確認です。」


「わかった。行く」


「トーカ、いいのかい?」


「あぁ、ちょっと行ってくるわ」


そして二人は応接室を出て行った。


「助かります『黒刀』殿」


「別にいいけど、何でさっき嘘ついたんだ?」


ランスはホノカの言葉に動きを止まってしまう。


「お気づきだったのですね」

ランスは再び歩きながら話始めた。


「まぁな」


「流石ですね…」


「そういうのいいから、早く言えって」


「わかりました…

貴方には感謝しています。オーレン殿下が貴方といると昔の殿下に戻らて楽しそうに見える。何より苦しそうじゃない…」


「…」


「私は殿下が3歳の頃に近衛騎士に選ばれました。幼い頃は明るくメイドや私達を笑わせてくれる優しい子でした…ですが大きく成るにつれ…殿下は他の御兄弟と自分の才能の差に気づき打ちのめされてしまったのです」


(「知ってる…本人から聞いた」)


「だから…」


「あんたさ…主人の個人情報を勝手に赤の他人である俺に教えて何のつもりだ?」


「え?」


ホノカはオーレンの秘密を知っていたからこそ、ランスに腹を立てていた。


「それっていわばオーレンの…オーレン殿下の弱点だろ?それを何で俺に教えてるんだって聞いてんだよ?」


「そ、それは貴方がオーレン殿下と仲がよろしいから…」


「そうかもしれない。だが、それはオーレン殿下本人が俺に言うことであってあんた言うことじゃない。次あんたがオーレン殿下の弱味を言いふらしたら、俺があんたをブッ飛ばす。いいな?」


「は、はい」

(「殿下は…真の友を見つけたのですね」)


ランスは別にそんなつもりは一切なかったがホノカに言われて、自身の過ちに気づき反省した。

そして、ホノカがオーレンにとって絶対に良い存在になると確信した。


「で、本当の様は?」


「はい、実はS級とはいえ、貴方が護衛になったことを部下が良く思ってないのです」


「あんたより賢いな」


「す、すみません」

ホノカは皮肉を言うが、ランスは先程の自身の無知と配慮の無さに謝ることしかできなかった。


「俺にどうしろと?」


「はい。私を部下の前で倒して欲しいのです!」


「?…わかったよ…」

ホノカは「変わった事を言うな?」と思うが、彼の顔と“嘘感知”スキルも相まって彼の本気度を感じとり納得した。


「感謝する。それでは此方へ」



(王宮内、第三訓練場)

「お前達、整列!この方を紹介する!この方こそがS級冒険者『黒刀』殿だ!」


ランスの言葉とホノカの姿を見た近衛騎士達は懐疑的になり不満を増幅させる。


「あれが『黒刀』?ガキじゃねぇか」

「俺でも勝てそうだ」

「野蛮人が騎士の真似事を…」

「どうせパーティメンバーが強いんだろ?」

「第四王子も終わったな」


他にもホノカへの不満をコソコソと話始める。


「“縮地”」ボソ


ドカン


その瞬間にホノカはスキルを使用して騎士2名を蹴り飛ばす。


「『黒刀』殿!?」


「ん?俺に勝てるんじゃなかったのか?

あと俺はソロでやってる…騎士ならそれぐらいの情報は調べろ」


(「アイツには頭がきたけど、オーレンの事を大事には思っているようだし…こんな奴らの為にアイツをボコすのはお門違いだ」)


「おい、他に文句ある奴ら出ろ」


しかし騎士達は下を向いたりして、ホノカと目を合わせようとしない。


「おい、そこの緑頭」


ビク


「ガキにビビってのか?そして、その左斜め後ろの茶髪」


ビク


「野蛮人に本当の騎士を見せてくれないのか?あと…」


ホノカは一番後ろにいる騎士の目の前に行く。


「第四王子は何で終わるんだ?言ってみろ」


「『黒刀』殿!おやめください!」


ランスはホノカの肩を掴んで止めようとするが、ビクともしない。


(「な、何て力だ」)


「いいのか?近衛騎士長、コイツは間違いなく裏切り者だぜ?」


「ち、違う!!」


「じゃあ何でオーレン殿下が終わるんだよ?」


「…」

言い詰められた騎士は言えば恐らくあの二人のように無様に倒される。

そのため唯口をパクパクして何も言えなかった。


「俺は既にオーレン殿下の護衛だ。だからお前を捕らえて国王に報告する」


「そんなの横暴だ!!!」


「そうか?不敬罪なのは間違いないから問題ないだろ」


「うぐ…」

騎士は返答を窮し固まってしまう。


「はぁ、言っとくおくがランス騎士長はお前らの不安を解消するために騎士長は俺と戦う覚悟だったんだ。

だが、お前らにそんな価値はない。」


ホノカは眼は真っ黒になり騎士達を睨み、騎士達は固まる。


「お前らが俺の実力でオーレン殿下を守れるかどうか心配だったのならまだいい…

だけどお前らは違った。俺が平民、冒険者だから気に食わなかったんだろ?オーレン殿下のためじゃなくて自分のためって訳だ。」


騎士達は真実を言われて皆俯く。


「お前らが束になったて、S級冒険者を止められない」


ホノカは辛辣な言葉を並べて去っていく。


「俺がオーレン殿下と学園に行く前にお前らの根性を叩き直してやる!」


ホノカの言葉に騎士達は顔を引き攣らせた。

こうして数日間だけだがオーレンの近衛騎士達の生地獄が始まった。



(学園)

そして数日が過ぎホノカとオーレンはホノカの入校手続きのためにが学園に来た。


「トーカ…本当にそのお面被っていくのかい?」


ホノカはチーム対抗バトルの時のお面の角が無いバージョンのお面をしていた。


「一回許可したなら今更グチグチ言うなよ」


「まさかその鬼のお面被るとは…」


「角は無いけどかっこいいし、俺が『黒刀』だってわかるだろ?」


「そうだけど…」

オーレンは顔を引き攣りながら同意する。


「あと悪いな近衛騎士の事…」


あの後多くの近衛騎士が辞めていった。


「別にいいよ…辞めたのは他の派閥の人達だから」

オーレンは辞めた騎士の全員が他の派閥と知っていたため平然としている。


「そうだ。僕も学園まだ数回しか行ってないから、途中から入学するトーカとそう変わらないから」


「そんなの気にしねぇよ」

オーレンはホノカが途中入学する事を気にしていると思ったが、前世で転校や中途採用を経験したホノカにとって、屁でもない。


二人が話していると前から教師がやって来た。


「これはオーレン殿下ご機嫌麗しゅうございます。」

教師はオーレンに挨拶をするとホノカの方を見下すように睨みつける。


「その方が例の…この学園に相応しいないといいますか…穢らしいといいますか…」

教師はホノカ本人が目の前にいるのに失言をする。


「それはあんたがオーレン殿下の刺客で殿下に死んで欲しいからそう思うんじゃないか?」


「な、何を!?」

教師はホノカの発言に慌てふためく。


「だってそうだろ?オーレンは何回も暗殺されそうになって、俺を雇ったんだ。それなのに護衛を追い出したいんだろ?」


「い、いいえ私は貴方のその仮面が…その相応しいないと…」


「穢らわしいんだろ?」


「…」

教師の心臓の鼓動が早くなる。


「この仮面はギルド秘密だけど、護衛に必要なんだよ」

ホノカは仮面の理由はバレないので無理矢理に企業秘密という事にする。


「じゃあな、オバさん」


「先生失礼します」


二人が去ると教師は倒れるように膝を付き息を整える。


(学園長室)


「やぁ、トーカ君…私がこのストデウム学園の学園長、サウシャ・フジムラサキだよ。」


ぱっと見70代ぐらいの姿で殆ど白髪になっているが毛先だけはパープルの髪色が残っている。


「オーレン殿下から話しが通っていると思いますが、君にはテストを受けてもらいます。」


ホノカはオーレンを睨み続ける。オーレンは言うのを本当に忘れていたようで、ホノカと目を合わせようとしなかった…

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