表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界再生神話〜神は万能ではない〜  作者: 犬星梟太
第四章 神と王の双炎編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

139/176

第32話:神VS神

氷神はヨトゥンで暴れていた。


ホノカは上空でその様子を少し眺めていた。


「回復神法術 エミルの万能薬」


ホノカは氷神に何度か状態異常を回復する神法術をかけていた。


「これでも駄目か…じゃあ、あんたには悪いが…弟が心配なんだ!倒されてくれ!」

ホノカは氷神を治すのを諦め倒すことにした。


「炎神法術 スルトの炎剣」


ホノカは氷神を助けれないとわかる早速氷神に神法術を放っていく。


すると今までホノカに無反応だった氷神がホノカへ攻撃を向ける。


(氷神法術 ブーリの怒号)


ホノカの神法術は掻き消されてしまう。


「そうだったな…あんたも神なんだよな」


(氷神法術 ブーリ・パニッシュメント)


氷神は右腕に氷塊を纏い、ホノカにすぐさま襲いかかる。


「雷神法術 建御雷・地雷」

ホノカは地面を蹴り法術を発動させ、軽やかに攻撃を避ける。


バリバリ


ホノカがいた場合を殴った氷神は地面から舞い上がる雷に襲われる。


しかし…


(氷神法術 ブーリの怒号)


氷神は一切怯むことなく、ホノカを襲い続ける。


バキン、バキン


ホノカは避けながら街の魔導具を破壊していく。


「“錬金”」

ホノカは破壊した魔導具を小手に作り変えた。


「炎龍法術 獄龍血、“換装”」



戦い終わりし裁きの神槍

レア度 星級

攻撃力90,000,000

耐久力20,000,000

重さ 70,000,000

効果:雷属性無効化貫通、

スキル「ロックオン」使用回数1回



ホノカは久しぶりに自身の武器を換装した。


その武器はホノカの身長の3倍の長さがあり、デザインは簡素で装飾は一切ない。

しかし神々しいオーラと禍々しいオーラを纏っている。


氷神はホノカの武器を見た瞬間…


「がああああああああああああ」


何を呼ぶように咆哮を上げる。



(雷の丘)


雷の丘で地震が起こっていた。


「お婆様!!!」

雷の民の男性がユピテルに緊急事態を報告しに来た。


しかし


「狼狽えるな」

ユピテルは光を失った瞳で怯える男性を睨んで黙らせる。


「子供達をライコウとイナズマに任せ、残りの者は雷神様の剣に集まるんだ!」


「はっ、はい!」


男性が去るとユピテルは手を合わせ、先祖に拝む。

「雷神様…我々に力をお貸しください…」


拝み終わるとユピテルは一人で外へと行く。


雷神の剣が盛り上がり、今にも抜けそうな状態だった。


「いくよ!お前たち!」

「はっ!」


ユピテルは印を結んで、他の者達は詠唱を唱えた。


「雷魔法 天満雷法術」

「「「「「雷魔法 封印雷」」」」」


一族総出で先祖の大剣に封印の力がある雷を降り注げる。


しかし…


ボコン、ボコン


大剣は地面から抜けてしまい、地面から金の塊が顔を出す。


「諦めるな!!!

これだけは出してはいけないよ!!!

我らが一族の使命だよ!!!」

ユピテルは一族に喝を入れて、封印しようとするが…


ズズズズ


金の塊は全貌が露わになり、巨大で朽ちた鎚だとわかる。


バアアアアン


鎚から雷撃が返ってくる。


雷の民達は次々に倒れてしまう。


そして鎚はヨトゥンへの方向へ飛んでいく。


「くっ…申し訳ございまん…雷神様…名もわからぬ若き神よ…」

ユピテルは先祖の雷神とホノカに謝罪して気絶してしまう。



(再びヨトゥン帝国)



氷神は飛んできた両手鎚を右手で掴み取る。


ホノカは氷神が手にした鎚を鑑定する。



傲慢なる巨人の狩人 オリオン

レア度 星級

攻撃力100,000,000

耐久力70,000,000(−65,000,000)

重さ200,000,000

効果:風属性無効化貫通

アルティメットスキル『増幅』



「は!?何んでコイツほぼ真っ裸の癖に超重量の装備持ってんだ!?」


氷神はゲームでのステータスの限界値である99,999,990を超す重さの鎚を片手で持っていた。


そんなホノカの驚愕を他所に氷神はホノカへ攻撃を仕掛ける。


ブン


ホノカは避け、その攻撃は空振りに終わったが…


バキバキバキ


鎚を振った風圧で建物が半壊していく。


「巨人らしいパワーだよ…全く…」


この世界に於いてとんでもない現象だが、『ミソクリ』をプレイしていたホノカにとって当たり前の光景だった。


「んで増幅か…聞いたことないアルティメットスキルだな…武器のデザインとコイツの見た目からしてSTRかATKを強化するスキルだと思うけど…」


(“闘魂術”)


(「闘魂術か?…!?」


闘魂術のオーラがドンドンと増幅していく。


「ああああああ」

氷神は巨大化した闘魂術を纏った鎚でホノカに攻撃する。


ドカン


ホノカは避けきれずに鎚が直撃して吹き飛ばされる。


ズン


吹き飛ばされたホノカは誰かの屋敷にぶつかる。


「いってぇ…」

ホノカは瓦礫を無視して立ち上がる。


「あのスキルの能力は、スキルを強化する能力か?」


ホノカが不明な能力を予想していると氷神は殴った場所で法術を放つ。


(氷神法術 ブーリの怒号)


「“槍牙薙ぎ払い(炎)”」


ホノカは炎を付与して法術を切り裂く。


氷神は法術を放った間にホノカに近づいた。


(氷神法術 ブーリ・パニッシュメント)


「おい!法術も強化できんのか!?」


氷神は鎚に先程の5倍はある氷塊を纏わせていた。


「ちっ…」(“合技・槍王鉄壁”)


バコン


ホノカは槍に気功術と闘魂術を纏い、氷神の攻撃を受け止めた。


ミシ…


ホノカに槍にヒビが入るが…ホノカはそれに気づいていない。


(「死霊神法術 ヘルの呪縛(フォーバンネルセ)」)

ホノカが氷神を法術で捕縛する。


氷神は大小様々な死者の手や顔、黒い槍に囚われる。

氷神の動きは完璧に動きを封じられた。

そんな氷神は震えているように見える…


ホノカはそんな事気づく筈もなく、攻撃を繰り出す。


「“合技・アレスの槍”」


ホノカは連撃の槍技で氷神を怯ませる。


「すぐ振り解くと思ったけど精神系の耐性が低いんだな、ピクリとも動かないな…」


ホノカは氷神の動きを止めれていると考え攻撃を再開しようとする。


氷神が狂ったように暴れ出す。


「ガアアアアアア」(氷神法術 ブーリの怒号)


氷神は所構わず法術を連発していく。


「コイツ…いくら巨人にしたって使えるスキルが少ないか?法術も同じのしか使わねぇし…」

ホノカは氷神の攻撃レパートリー少なさを不思議に思っていた。


「ま、今の俺にとってはそっちの方が都合が良い…」


(氷神法術 ユミルの抱擁)


巨大な人型の氷塊がホノカを放つ。


(炎神法術 天照・炎鏡)


ホノカは炎の壁を造り出して、氷塊を一瞬で蒸発させる。


立ち込める蒸気を掻き分け、氷神は再び鎚に氷塊を纏わせて攻撃する。


「合技・槍王鉄壁」

ホノカは焦ることなく淡々と防御をするが…


バキン


ホノカの自慢の武器が折れてしまう。


「はぇ!?」

ホノカは出し事ない声を出して動揺をする。


「お、おるるる、おおおおお、折れた!?!」


ゴン


ホノカは動揺し過ぎて、氷神に鎚で殴られてしまう。


ドコン


ホノカは今度は教会のようなところに突っ込んでしまう。


「え?あっちの方が耐久度終わってたのに…俺の槍が折れた?俺と仲間が禁止にならないように2週間の調整を重なた最高の一振りが…折れた?」

ホノカは頭から血を流しながら、武器を壊された現実と闘っていた。


動揺しているホノカを氷神が追撃する。


「がああああああ」


ガン


「嘘だよな?」


ガン


「武器壊された?格下相手に」


ガン


「でも相手の武器は『名持ち』だもんな。チートみたいなもんだよな…」


ガン


「数々のチーターを倒したきた俺だけどそれは無理だよな…」


ガシ


ホノカは自身を殴り続ける鎚を漸く止める。


「とはならねぇよな…」


ホノカの反撃が始まる。


「毒龍法術 毒蛇拳昇龍牙」

ホノカは手に毒を纏い、それを氷神の顔面に叩き込む。


「水神法術 十拳剣」

「風神法術 草薙剣」


続いてホノカは水と風の剣を造り出して、氷神の首を斬りつける。


「炎龍法術 炎虎拳龍殺爪」


今度は氷神の腹に炎の抜き手を鳩尾に喰らわせる。


「影神法術 リアルシャドー」

「光龍法術 白鳥拳美剣翼」

「影龍法術 黒牛拳剛力角」


最後にホノカは分身して光の手刀と影の打撃を氷神の膝に喰らわせた…


ホノカはこれを一瞬のうちに叩き込むが、氷神は一時的に怯ませるだけでダメージは見られない。


「はぁ、はぁ…これだけやってもまともなダメージがないだと…」


ホノカは連撃の疲れと氷神の耐久力により、槍を折られた怒りは吹き飛んでいた。


「やっぱ、あの名持ちの武器を壊すしかないか。」


ホノカの視線は目の前の魔導具にいく。


(「“錬金”」)


ジョークグッズ バンバンボム

レア度 王級

攻撃力なし

耐久力 10

重さ5000

効果:破壊時、範囲100mに貫通固定ダメージ1000。


ホノカは魔導具を地雷に造り変えた。


「よし」


ホノカは次々にヨトゥンに設置されている魔導具を地雷に変えていく。


氷神はそんなホノカを追いかけ…


バン、バン、バン


次々に地雷を踏んでいく。


更に…


バキ


氷神の鎚にヒビが入っていく。


バン、バン、バン…


氷神がホノカを追いかけるのを止める。


「何だ?」


氷神は鎚を高く上げ、振り下ろして大地に鎚を突き刺す。


(氷神法術 ヨトゥンヘイム)


(「炎神法術 天照・炎鏡」)


魔導技術で文化的だったヨトゥン帝国は家や人が凍りつき、おどろおどろしい氷の世界へと変わり果てる。


唯一ホノカの後方、城方面だけが助かった。


「おい…フィールドが変わってんぞ…」

ホノカはダメージは防げたあまりの寒さに身体に霜が下りている。


バキン、バキン


氷神は自らが創りだした氷塊を掻き分けホノカに近づく。


「畜生…耐久力MAX状態の武器を壊すボロボロの『名持ち』武器…

法術は効いてるんだか効いていないんだがわかんねぇ…

アイテムを使っても『名持ち』武器でフィールドごと変えてくる」

ホノカは久しぶりの神との戦闘に悪戦していた。


しかし…


「もうアレしかないか…」

ホノカには唯一この状況を打破する手立てがあった。


「“身体強化・極”、“硬化・不動”、“闘魂術”」


ここでホノカは一度EPの回復ポーションを飲む。


「付与神法術 インビンシブルアーマー、付与龍法術 一撃不殺」


そしてホノカはまたEP回復ポーションを飲む。


「行くぞ」


ホノカは氷神の元に急発進する。

氷神の元に着くとホノカは氷神の腹を体技や法術を使わずに殴り続ける。


「うおおおおおおおおお」


すると氷神の身体が浮いていく。


ホノカは氷神が完全に浮くと殴るのを止めて、ホノカは氷神を掴む。


「炎魔法 ロケット・エクスプロージョン」


ホノカは氷神ごと上空に打ち上がる。


打ち上がったホノカは大気圏を過ぎると全バフを解除して、またEP回復ポーションを飲みだす。


「我が力よ、全ての理を支配しろ」

ホノカは詠唱を開始する。


氷神は抵抗してホノカを握り潰そうとする。


ホノカは構わず詠唱を続ける。


「理動かす太陽を創造せよ

太陽に統べられし星々よ

水星よ、金星よ、地球よ、火星よ、木星よ、土星よ、天皇星よ、海王星よ、

直列せよ。

直線に並ぶ星々の力よ

炎を、水を、風を、土を、雷を、氷を、金を、光を、影を、毒を、闇を、聖を、副なる属性達を、全てを統合しろ。」


本来ホノカは詠唱しなくていい…

しかしホノカが今唱えている法術には詠唱が必要なのだ。


それは強すぎるから。


『名持ち』の武器動揺、運営により厳しい枷がある。


この法術には無詠唱不可、多重詠唱不可、HPが残り1割のとき、EPが100%の時、バフデバフ状態時使用不可、いままでに12個以上の最高位職業に就いていること、他にもかなり厳しい条件が科せられている。


「星々の王、太陽よ

日照りを齎し

恵みを、朝を、雲を与え

生物に力を与えよ

旱を齎し、

干害を、火災を、嵐を起こし

生物から力を奪え」


ホノカの腕から光が放たれていく。


光はどんどんと大きくなり光球へと変わり、ホノカを呑み込みほど大きくなり巨大化した氷神なみ大きさなり、

遂にはまるで太陽へ変わる。


「信仰され、畏怖される

神話に名を変え、姿を変え登場する絶対なる存在よ。

文化が生まれる以前から

観測できぬ悠久から

世界の理を動かす存在の一つよ

我が味方に輝く希望を

我が敵に黒き絶望を

我が力は星の名を冠する。」


氷神は抵抗を止め、その光球に抱きつく。


「全属性神法術 ALMIGHTY・THE・SUN」


ホノカはヨトゥンの上空に強大な黄金の太陽を創り出した。


その太陽は氷神により凍った帝国を解かし、凍っていた人々は太陽をみつめる。


そして氷神は安らかな表情で消えていく。







「すまなかった……よ…」


合技・槍王鉄壁(槍打+槍回し+薙ぎ払い)

合技・アレスの槍(槍突き+連続突き+槍牙+回転突き+雷槍)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ