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異世界再生神話〜神は万能ではない〜  作者: 犬星梟太
第四章 神と王の双炎編

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第26話:更なる再会

雪かきが大変で投稿が遅れました。


言い訳が多くて申し訳ございません。

ホノカは戦場の中心に降り立つ。


それにアブラヘルがいち早く気づく。


「!」


気づいたアブラヘルはうっすら消えていき姿を隠す。


ホノカはそれを気にも留めない。


黒マントの集団は驚き、アブラヘルを探す。


ホノカはユーガの元へ一直線に歩みを進める。


黒マントの集団はホノカに気づき、ホノカの歩みを邪魔する。


一人がホノカへ声を荒げる。

「あの精霊は何処ダ!!」


「まずは…」


ホノカは一瞬にしてその場から消える。


「「「!?」」」

マントの集団はそれに驚く。


「転移持ちだ」


ドカン


ホノカはまず転移ができるドクターを撃退する。


ドン


殴られたドクターは起き上がろうするが、ホノカは踏みつけられ気絶する。


「…」


マントから見えるパニッシャーとノート、ドクターは目が赤黒く、肌は色白になっていた。


(「三人はアンデッド化してるな…下級のこいつはなんとかなるが…この二人は…」)


『ミソクリ』では中級アンデッドまでなら人として蘇生可能だが、上級アンデッドは蘇生できない。


ホノカは彼らに同情の目を向けた。


ドドドド


ホノカに機関銃が放たれる。


ホノカは弾を避けて機関銃を放つ敵を押さえる。


機関銃を放っていたアサルトは身体から針を飛び出し抵抗するがホノカに傷をつけることはできない。


「止せ」


「くっ…」


ホノカはアサルトを説得しようとするが、アサルトはもがいて話を聞こうとしない。


そしてもがいているとマントがずれ落ちていく。


「!?…スパル!?」


アサルトの正体はスパルだった。


スパルはホノカの幼馴染だったが、勘違いをしていたところ更に唆され、シューナを陥れようとした。

勿論ホノカはそれを揺らさずスパルと唆した者を悪事を突き止めた。その結果スパルは廃嫡してしまった。


その話には続きがあった。


スパルは逆恨みをしてホノカの父であるクーガを暗殺しようとした。しかし、ヨハンに捕まり教団の研究施設に連れこられてしまっていた。


「スパル…」


「うぅうううう」


スパルはホノカに怒りの目を向けるがまともに話せてはいない。

スパルの右顔が蜘蛛のようになり、右半身は針に覆われ、左手は機関銃型の魔導具が埋め込まれている。


「あとで話そう…」


ホノカはスパルの腹に拳を叩きこみスパルを気絶させる。


一悶着しているのホノカの背後をノートとパニッシャーの二人が襲う。


「死ネェ!!!」「ウガアアア!」


ホノカは攻撃を素手で受け止める。


「お前らもやめろ…もうこんなことしなくていいんだ…」

ホノカは今度はパニッシャー達を説得しようする。


「はっ!俺は好きでやってんだヨ!

人を殺すのが楽しいんだヨ!」

勿論パニッシャーは説得に応じない。


「ゴアアアアアア!」

ノートはスパル同様意識すら残っていなかった。


「そうか…」

ホノカは二人の状況を理解した。


(聖神法術 天照ノ後光)


ホノカの背中が輝く。


するとパニッシャー達の身体は崩れ落ちていく。


「ア…リ…がとぉ…」

ノートは消えながらホノカに感謝の言葉を述べるが…


「何だこれは!嫌だ!消えたくない!何でだ!?ただ楽しく生きてきただけなのに!畜生おおおおお!!!俺は…まだ…」

パニッシャーは今までの罪を悔いること無く、消える恐怖から踠き消えていく。


ドン


ホノカへ赤い炎が放たれた。


赤い炎を放ったのはユーガだ。

ユーガから放たれたホノカは赤だけでなく緑の炎も放たれた。

緑の炎は敵味方関係なくユーガの右斜め前を焦土に変えた。


そしてキメラとキャノンはユーガを守るような位置どりをしている。


ユーガのマントは炎の熱に耐えきれず燃え落ちていく。


「「!?」」

ホノカにユーガの姿に言葉を失う。

そしてキメラもユーガの姿に驚く。


ユーガの姿は変異していた。

首からワイバーンの頭が、肩からワイバーンの翼が、腕はワイバーンの足に変異していた。


ホノカはユーガの変異した姿に動揺を隠せない。


「ユーガ…」


ピカ


ヨトゥンの陣営から青白い光が刺す。



(ヨトゥン陣営)


「偽ドワーフめ…あんな化け物をつくっていたのか…」


「よろしいので使えそうなX級達まで殺してしまって」


「構わん、この戦争が終われば我が国は世界最強の国となる。あのような雑兵いくらでも手に入る」


「では魔導砲を放ったら、我が部隊と小娘の部隊で残存勢力を制圧するぞ」


「「「イエッサー」」」「「「ハッ」」」

ブランドンの部隊とウララの部隊が返事をする。


しかしボンバがそれを止める。

「待て!ブランドン!」


「?、どうしました?ボンバ殿」


「あのガキ、俺が貰うぞ」


ボンバはホノカに獲物を見るような眼差しを向け、マンチャットとククリ刀を構える。


ブランドンはボンバの言葉に驚き急いで止めに入る。


「なりません!ボンバ殿がわざわざ人族のガキを相手にするなど、品格が…」


「五月蝿い!退け!」

ボンバはそれを一才聞き入れなかった。


(“無双斬波”)


ボンバはホノカに向けて刀技を放つ。


ガガガガガガ


ホノカの背後へ巨大な斬撃が迫りくる。

ホノカはユーガのことで手一杯で意に介していない。


一方キャノンはボンバの攻撃に備えるためユーガを庇うように抱きつき、キメラはキャノン達の前に立ち自身の腕を翼に変形させ更に硬質化させる。


バアアアアン


巨大な斬撃がホノカの背中に直撃する。


「…」

ボンバは抵抗しなかったホノカを残念そうに睨む。


ホノカの鎧は綻び、兜が割れ…

しかしホノカの身体には傷すらついていない。


ボンバはその事態に驚き後退る。

「馬鹿な…」


ブランドン達も同じく動揺している。

「そんな…」「嘘でしょ…」「嘘だ…」


「準備しろ」


ボンバが指示を出すが皆驚きのあまり聞こえていない。


「準備をしろ!!!!!」


「はっ」


ボンバの大声に皆がやっと我に返る。


ブランドンも部下に急いで命令をする。

「魔導砲も撃つぞ!全ての攻撃であの怪物を消し去るのだ!!!」


「じゅ、充填完了しています」


「打て!!!」


ブランドンの指示で魔導砲が発射されて、少し遅れてX級達の攻撃が放たれる。


(“無双斬波”)(“破城雷槍”)

(氷魔法 エベレストキャノン)

(熔岩魔法 マグマブレス)


攻撃は合わさることなくホノカの背中へと向かう。


(戦場の中心部)


戦場は混乱していた。


ヨトゥン軍の巨人により総攻撃に多く者が絶望していた。

ヨトゥンに徴兵された者たちは諦め泣き崩れたり、壊れて笑っている者もいた。

タイタンの者達は急いで退避している。


ホノカ達も慌ただしくいる。


ユーガはヨトゥンの衝撃に反応して再び暴走状態になり、それをキャノンが必死に抑えている。


ホノカは泣きそうな顔でユーガではなくキメラ達に話かける。


「頼む、弟と二人きりにしてくれないか?」


「シャアア」


キメラはホノカを無視して攻撃する。


ホノカはその攻撃を抵抗することなく受け止めキメラに話かける。


「頼む」


キメラはホノカの強靭な身体と攻撃をされても会話をしようとするホノカの姿勢に驚く。


そうしてヨトゥンの攻撃がホノカ達の目と鼻の先まで迫って来た。


ゴゴゴゴゴ


キメラとキャノンはユーガを連れて逃げようとする。


「待ってろ…」

ホノカはキメラ達に待つように指示する。


キメラ達はホノカの指示ではなく、ホノカの気迫に押されて動きを止めてしまう。


ホノカは振り返りヨトゥンの攻撃に立ち向かう。

その顔からは涙が流れていた。


「五月蝿ぇえええええ!!!!」


ホノカは全ての怒りをぶつける。


(雷神法術 トールの雷鎚)

(炎神法術 スルトの炎剣)

(氷神法術 ブーリの怒号)

(光新法術 オーディンの槍)


ホノカの神法術をヨトゥンの攻撃を掻き消し、ヨトゥンの軍を一瞬にして壊滅させる。


ヨトゥン軍の者たちは辛うじて生きている。


そして僅かながら動ける者たちがいる…

それはヨトゥン軍の者ではない、教団関係者だ。


ホノカはその状況を確認せずに泣いた顔を拭い、ユーガの方へと向き返す。


「ユーガは俺の大切な弟なんだ…

ユーガは必ず俺が止める…どうかユーガを俺に任せてくれ…」

ホノカはキメラ達に頭を下げ懇願する。


「ぐう…」

キメラはホノカに怯えながらも攻撃態勢に入るが…


キャノンがそれを止める。


「キャノン!」

キメラはキャノンの行動に驚く。

それは何故か、キャノンはヴリゴラカスとユーガの命令しか言うこと聞かないからだ。


キメラはキャノンの心を動かしたホノカを渋々だが信じることにした。


ボオオオ


キャノンの抑えが無くなり、暴れ出すユーガ。


ホノカは神法術を使ってキメラ達を庇う。


「頼む…」


キメラとキャノンは頷き、この場で起こる事を想像してかこの場を一時離れて行く。


「ありがとう…」

ホノカは弟と二人きりにしてくれたキメラ達に感謝する。


ホノカは感情が入り混じった顔をユーガに向ける。



「ユーガ…」


「ゴアアアアアア」



ホノカとユーガの初の兄弟喧嘩が始まる。


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