5 いつも通りの日常
次からは23時投稿でいきたいと思います。
くっ、プロのセカが忙しい...
それにしても学園か、行ってみるのもいい経験になるかもしれないな。
言い出した本人は部屋の隅で拗ねてるけど。
というか
「師匠、学園って入試とかあるんじゃないですか?」
「ふん、僕はどうせルイくんの寝顔見てニヤニヤしてる変態ですよ!」
「フルーラ様?その話はしてませんが?」
「ふぁっ?!」
いや自爆すんなよ、てか早く質問に答えて欲しいんだが。
「私がお答えしますね。学園に入るには確かに入試が必要です、筆記試験と魔術試験に別れていてどちらもできないと入学することができないって感じですね」
「ふっふっふ、そこは僕がちょっと圧力をかければ楽勝さ」
急に元気になったなこの人、というかそれ普通にダメでしょ。
「師匠、それはちょっと引きます」
「私もそれはどうかと思いますよ?」
「え、、、」
あ、泣いた。
そういえば試験なんて何年ぶりだ?どうゆう問題が出るかも分からないし大丈夫なのだろうか、魔術だって師匠からは基本的なものしか教わってないし、そもそもどこに学園があるかも分からない。
「その学園は一体どこにあるんですか?」
「ここから北に20日ほど進むと王都があり、学園はそこですね。今代の魔王の政策で種族間の身分制度を廃止したらしいので上下関係がなく、ルイくんにはちょうどいいタイミングかもしれませんね」
俺にとっていいタイミング?
「それはどうゆう…」
「まぁ、みんな仲良く過ごしやすい環境ってことさ。とにかく入学まではあと1年しかないんだ、試験に向けて僕による特別授業といこうじゃないか」
"仲良く過ごしやすい"ね、本当にそうだといいんだが。
「それからルイくんには教えたい魔術があるんだ、特別な魔術なんだよ?だから今日は一緒に寝ても…」
「はいはい、ありがとうございます師匠。では僕は"1人で"寝るので、おやすみなさい」
ちょっと師匠に違和感を感じた気がするが、気のせいだったかな?いつも通りの師匠だ。何やら特別な魔術を教えてくれるらしいし、今日はもう寝よう。
違和感は気のせいじゃなかったと気付くのはまだ先の話。
何となくお気づきの方もいるかもしれませんが、
主人公は自分が魔族だということ以外知りません。
自分が何族なのか知らないってことですね、
まぁタイトル通りですね、はい。
学園の方々 「はやく出番をくれ!」