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お披露目会!


初稽古の翌日


今日は俺が5歳になったから、お披露目会を夜する。


それまでは稽古や日課、特訓をしていた。


「ルク兄様!とても似合ってます!」

「ルク、とても似合ってるわよ♪」


家族全員で俺の服を選んでる。

兄さん達のおさがりだがしっかりと作られていて、いい感じだと思う。


黒を基調に赤色と金色で刺繍が施されている。

家紋の剣と龍が目立つように左胸に刺繍がある。

父上がドラゴンを討伐したことから、この家紋が認められたのだとか。


リーフェルト家はみんな身長が高めだから、スタイルがいいんだよなー。俺も遺伝しますように。



ということで、服も決まったので会場に向かう。

一応、少し離れたとこに宴会場やら式典やら用の為に小学校の体育館くらいの大きさの会場がある。


周辺の近い貴族や、仲が良い貴族。そして派閥に属していればそれらの貴族というように本来は来るのだが、辺境伯であるリーフェルト家はどこの派閥にも属さず中立を保っていた。辺境とは防衛の要だから、派閥に属するのは良くないと父上が考えたからだ。中立の貴族の人も少数派だがいるので、その人達も来るのかもしれない。


会場には父上と母上と俺の3人で行く。俺のお披露目だからね。


「ルク。緊張しなくていいからね?適当に喋ってご飯食べて、帰ったらいいんだからね?」


それでいいのか母上。


「まぁ、俺もこういったものは苦手だから、あまりアドバイスはできないが、笑顔で喋れば問題ない」


愛想良くってことね。


そんなことを話しているうちに、会場の前まで着いた。


父上が扉を開ける。そして、執事のサバスが待っていた。

正面にある扉を開ければ、貴族の人と対面することになるのか。なんか緊張してきた。


俺は深呼吸して、父上に目で合図する。

父上は頷くと、サバスとメイド長のリーヤが扉を開ける。


天井の高い大きな会場にいかにも貴族といった人たちがたくさんいる。

あと、俺と同じ歳くらいの子供がたくさんいるな。


「リーフェルト家が来たぞ」

「ドラゴンスレイヤーなだけあって、風格が違いますな」

「子供は皆優秀と聞くが、特にルクファス君は優秀だと聞いたぞ」

「それに、皆顔立ちがキレイだな。特にこのルクファスという子は他とは一線を画すレベルだな」


そして中央のレッドカーペットを歩いて奥にある三段くらい高いホスト席に座る。


俺が真ん中で右が父上、左側が母上と席につく。


すると静寂に包まれた会場で父上が席から立ち、


「皆さん、わざわざこのような辺境までお越しいただき、ありがとうございます。今日は三男のルクファスのお披露目会を行いたいと思います。ごゆっくりしていっていただければ幸いです。では、ルクファスから自己紹介をしていただきましょう」


父上はさすがと言うべきだな。苦手と言いつつも威厳のある口調で喋った。

俺も気合入れるか。


深く呼吸をする。

よし、行くか


ルクファスは立ち上がり、


「皆さん。ただいま父上からご紹介に預かりました。ルクファス・リーフェルトと言います。僕のお披露目会にわざわざ足を運んでいただき、ありがとうございます。今日は皆さんに楽しんでいってもらえればと思います。」


ちょっと頑張りすぎて、5歳なの?ってなってる感じかも。シーンっとしちゃったよ。5歳だったらこれくらい言えるよね?


「ゔぅんっ。では、皆さん乾杯!」

「「「「乾杯!」」」」



「ルクファス。おまえは本当にすごいよ」

「ルクは私の自慢の息子よ♪」


まあ、こうしてお披露目会が今始まったわけですよ。

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