59「第二回方針会議」
ザウィハー公演後、団員達には一週間の休暇を執って貰った。
たっぷり休んで旅の疲れ、公演の疲れは十分癒えただろう。
第二回の方針会議を城の会議室で行う事にした。
今回の会議のメンバーが勢揃いすると、部屋が狭くなるくらい多いから。
ニホバル王子と戦闘侍女ツェベリ
アビスナ王太后と戦闘侍女パケイルア
ルリア姫と戦闘侍女キスナエレア
ロンオロス代理の大臣セズバル
部外者だけどナサラトット氏
養成所主任 リャナンシーのルノア(妖精)
作詞作曲担当 サテュロスのメフルア(半人半神)
マネージャーのドラゴン娘達12名
(ウバラ・ニズラ・ヒイア・ヒェデミラ・モテリア・ケアナ・アンルシカ・コルラ・ゼレエラ・アニル・ソモシミナ・ベーニア)
土精霊ノーム『ラゴ』
水精霊ウンディーネ『ランウネル』
風精霊シルフィード『ユネペイア』
光の精霊『カンデラ』『ルーメン』『ルクス』
火の精霊サラマンダー『ウラークル』
薬草の妖精アルラウネ『レケシウネ』
+どこかで見ている歌の女神ポリュヒュムニア
以上31名の大会議を城内の円卓で行う事に。
外交が一段落したから、ニホバル王子はザウィハーから出る事を自粛する事になった。
ニホバル王子は今後、ルノア、メフルアと共に内事に専念する。
公演の一切をマネージャー達に一任する事になった。
精霊たちはマネージャーの指示に従ってステージを盛り上げてもらう事にした。
「うむー、うむー、これほどの錚々たるメンバーが、普通の人のように指示に従うとは…」
とナサラトット氏。
この人は普通の会議にも、何を驚いて感心してるのか、
誰か何か言ってやって欲しいよ。
「ナサラトットさんさー、あたし達は今やってる仕事にプライド持ってるの、
仕事に就けてくれたニホバルも音楽も好きなの、ここまで言えば解るかなー」
レケシウネが説明をしてくれた、どうやら彼女も鬱陶しかったようだ。
ナサラトット氏は今の説明を、ノートにしきりに書き込んでいる。
「では、ニホバル王子殿はどのようにして、精霊達を使役に至ったのでしょう?」
精霊使役には、膨大なマナが必要になるらしい。
故に精霊を召還する術者は、複数の精霊を使役出来ないらしい。
俺はマナの事なんて考えた事も無かったな。
「あたし達はニホバルのマナなんて使わないよ、好きでやってるんだから」
そうなのか、俺のマナを使わないで、多数の精霊達が代償無しで仕事してくれるんだ。
いや、給料は事務所を通して出しているつもりだけど、何か違うのかな。
「何と、マナを必要とされておらないのか」
ナサラトット氏がまた驚愕の表情で驚いている。
「ニホバル王子殿はどのようにして、精霊達や妖精達に好かれたのでしょう?」
……参加希望を聞いて仕事を与えてるだけなんだけどな。
「私には、そこが一番解らないのですよ」
「好きになるのに理由なんて必要なの? きっとニホバルの人間力ってのかなぁ」
レケシウネが擁護してくれているのかな。
「人間力!? 初めて聞く言葉ですぞ」
ナサラトット氏は研究項目が増えたようだ。
新しいノートに何かを書き始めた。
この様子だと、彼はまだジロクアント王国に帰ってくれそうに無いな。
ニホバル王子は成人を迎え、別邸を与えられる事になったけど、
アビスナ王太后の別邸からの引越しが大変だ。
そんな理由で、アビスナ王太后が現在の別邸をニホバルに引渡し、
ロンオロス王の別邸に引っ越した。
「兄上様、羨ましいですー」
ほっぺたを膨らませながらルリア姫が拗ねる。
例えるなら、自分の部屋を貰うようなものなんだけどね。
脹れるルリアにも、成人になれば別邸を貰えるだろうに。
最もルリアが成人した時は、戴冠式も待っているのだけど。




