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転生したら魔王の放蕩息子な件 魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語  作者: ぽてち
魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語
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32「ディヤの街」

あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。

文面からは音楽は聞こえません。

イメージ的として聞いてもらえばと思っています。

Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、

アフィリとは無関係です。

結構重複もありますが楽しんで頂ければ何よりです。

俺は王権だの国政だのに興味はない。

弟王子のバウソナにでもやってもらいたかった。

残念ながら、父王暗殺未遂という謀反を起こしてしまったらしい。


そうなるとイヤでもお鉢が回って来てしまう事に。

父王もそれなりに考えて、王じゃなく宰相に願われている。

将来王になるのは妹ルリア予定だ。


実家が危なくなった時、家業を家族総出で助けるなんてよくある話。

俺の場合、実家の家業が王家という事になるんだけど。


バウソナとヘンモレドスが逃亡して以来、ルリアは以前にも増して俺の所へ来る様になった。

多分、寂しいんだろうなと思うから、ついつい甘くしてしまう。

この頃は地方巡業の交渉や、現場相談の場にも付いて来る。


今日来ているのは、国内の都の一つ『ディヤ』の街だ。

今回はこの街でザウィハーズとおニャンこ娘の公演を行っている。

お祭りの出し物の一つという扱いだな。


俺たちは公演の状況を現地視察に来ていて、ルリアも付いて来た。

ルリアの護衛には『キスナエレア』が付いている。

彼女はツェベリの部下で、当然戦闘侍女だ。




「兄上様、露店で美味しそうなの売ってます」


城内とその周りしか知らないルリアにとっては珍しい物ばかり。

ツェベリとキスナエレアも一緒になってはしゃいでいる。

祭りの会場だから、普段の日より多くの露店が出店している。

これでも前世の記憶のある俺としては寂しい方だと思えてしまう。


金魚すくいも無いし、綿菓子も無い、焼きそばもお好み焼きもたこ焼きも焼きイカも無い。

文句を言うのは簡単だが、逆に考えればビジネスチャンスになるだろう。

お面や射的、七味唐辛子、くじ引きとか縁起物もあっても良いじゃないか。

すべての露店の元締めとなって、全ての露店の商品をプロデュースする。


「ふっふっふっ、悪くない」


「兄上様、何が悪くないのです?」


皆、何か判らずポカンとしている。

地方視察での最大の楽しみは『露店での買い食い』

王族では許されない庶民の楽しみ。


「ああ、いや何でもないよ、それよりアレ、買って来て四人で食べよう」


「すてきです、兄上様」


しかし、俺たちは王族のタブーをこっそり破っている。

俺の指示でキスナエレアが串焼きを100本買って来た。


「ルリア様、ニホバル様、ツェベリ隊長、どこか頂く場所があれば良いのですが」


歩きながら食べる考えはないようだ。

見回してみると、店の外に椅子とテーブルを置いてある酒場が見つかった。


……オープンテラスとは何と粋な。


たまには太陽の下で椅子に座りながら一杯やるのも良いじゃないか。

酒場なら飲み物も買えるから丁度良い。


ただ残念なのは、冷蔵庫の無いこの世界の飲み物は常温で出す所ばかり。

ビールに近いエールでさえ、常温で出してくる世界だ。

冷やした飲み物が欲しいんだよね。

幸いにも俺以外の者が冷やす魔法を使える。


酒場の屋外の席に俺たちは座った。

ツェベリとキスナエレアにはエールを、俺とルリアには果汁ジュースを注文する。


「ニホバル様、私達は任務中ですのでエールはちょっと…」


キスナエレアが躊躇う、更には毒見無しで庶民の食べ物を口にする事に抵抗があるようだ。

決して露店の食べ物が不潔という事じゃないだろうけど。

そもそもこの世界、衛生観念に少々難がある。

いずれ何とかするにしても、今は馴れだな。


「キスナエレア、ニホバル様は私達の労をねぎらって下さっているのです。頂きなさい」


さすがにツェベリは良くわかっている。

ニホバル王子とルリア姫が先に食べるのをさり気無くじっと待っている。

本来の儀礼なら、王族と一緒のテーブルに従者は着かないものだが、今日は無礼講だ。


「兄上様、これ、美味しいです」


城で食べる冷めた食事と違い、露天の焼きたての肉串はアツアツだ。

それを人目も憚らず堪能するのが、俺達の楽しみでもある。

この調子だと、鍋とか鉄板焼きのような料理を、皆で囲んで会話しながら食べる経験は無さそうだな。

いずれそういうのを企画するのも良さそうだ。


冷えたエールで出来立ての肉串を頬張るツェベリとキスナエレア。

冷えた果汁ジュースで、出来立てのアツアツ肉串に夢中になるルリア。

この素晴らしい出来事は、皆で秘密にする事にする。

任務中にエールを呑むとか、王族が買い食いしたとなると煩方が黙っていないだろうから。

後日、これに味を占めたルリアは益々俺に付いて来るようになったんだけど。



そして地方視察の本当の目的。

ザウィハーズとにゃんにゃん娘の公演を舞台の端で見守る。

日を追う毎に彼等、彼女等の実力が上がっている。

観客からの反応も人気も上々、特に仔猫たちの可愛さで悩殺された客は多い。


強力なマネージャー達のお陰で、彼等の安全も万全だ。

関連グッズの売れ行きも昇り調子と言った所。



「ニホバル王子様、次回も是非お願いしますぞ?」


街長からの評判も結構良さそうだった。

もっとも収益金の一部を、街に寄付しているんだけど。

公演も月1回から月2回へ増えた。



視察を終え、俺たちは首都ザウィハーに帰還する。


「兄上様、城に帰ったら、次はどこの街へ行くのです? ルリアも一緒に行きたいです」

https://www.youtube.com/watch?v=KWpEE-2QkQk

パイプ・ライン Pipeline'65 【Resize-HQ】 The Ventures


https://www.youtube.com/watch?v=oxYFlhfCa6A

カナダの友から送られてきた歌う猫です

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