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転生したら魔王の放蕩息子な件 魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語  作者: ぽてち
魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語
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26「セイレーン」

音楽ユニットは充実して来た、次は歌手ももっと欲しい所。

歌の上手い種族は何かと考えてみれば、いたじゃないか。

人を狂わすほどの歌を歌える種族『セイレーン』


セイレーンならば、ソロでも、デュエットでも、イケルんじゃね?

演歌でも、歌謡曲でも、ポップでも、ロックでも、ボーカルも、アニメソングでも。

何でも頼めそうな気がする。

そう考えてセイレーンを募集する事にした。

それに伴い、楽器演奏のメンバーも募集し、楽器製作も発注する。


歌手募集にあたり、特使をセイレーンのいる島に派遣した。

セイレーンは「応募に応じても良いけど、助けて欲しい」という。


セイレーンの歌で狂った人族の船が、遭難する事故が多発したという。

事故を起こさせ、船を遭難させるセイレーンを排除するために、討伐隊が向かって来るのだそうだ。

対してセイレーン達には、歌以外に戦闘力も武力も逃げる先も無く、討伐隊の来襲を恐れていると言う。


セイレーンを迎えるのに、人族と一戦交えなくちゃならないのか。

いずれ人族とも交流して人族の都にも公演したいという目標もある。

敵として立ち塞がったら、公演への可能性が断たれてしまうな。

俺たち魔族とセイレーン達と人族、三者WinWinWinに持って行く方法って無いだろうか。



いつものように会議をはじめる。

今日はアビスナ母様と父王様が同席している。


「セイレーン達を魔族領に移住させるのはどうでしょう?」


ツェベリが提案する。


「セイレーン達の数が判りません。余りにも多かったら対処し兼ねますよ」


王妃アビスナが反論する。


「セイレーン達は魚を獲って食料にしています。海から引き離すのは問題かと」


ルノアが調書を調べる。


「鳥さんたち、かわいそう」


ルリア姫が同情する。


どうやらセイレーン達の住処を変える事は難しそうだ。

ならば、どうやって人族がセイレーン達に近づかない様にするか。


「簡単な事である。セイレーン達の島近辺を、魔族領だと宣言すれば良い」


あっさりロンオロス王が答える。


国を巻き込むような事例だと、決裁権を持つ王や王妃がいると本当に話が早い。


魔族領に住むセイレーンは魔族領の住人という事になる。

セイレーンは魔族の国ハユバムに庇護される事でもある。

魔族領の中でセイレーンを討伐するとなれば、魔族領(魔族の国ハユバム)に対する侵略行為になる。

そうなれば、人族はセイレーンの島に近づけないし、討伐も出来ない事になる。


「さっそく軍船を出して、領海宣言をしようじゃないか」


ロンオロス王を約束した。


仮に人族と軋轢が生じれば、国家と国家の交渉事に発展する。

政治の事は、政治専門の大臣達に任せれば良いと言う。

言われてみれば、その通り。

政治素人の俺がでしゃばる必要は無いな。




会議で決まった事を特使に伝えてもらう様にする。

セイレーン達は安全を保証され喜んだ。

生活が今までと変わらない上に、人族が攻めて来なければ、どこの領地だと言われてもどうという事は無い。

島を追い出される事も無いし、安全を魔族が保障してくれるのだから。


セイレーン達の島には魔族の国ハユバムの国旗が立てられる事になった。

島周辺の岩礁にも魔族の国ハユバムの紋章が刻まれる。

周辺諸国には魔王ロンオロスの名の下に魔族領の領海宣言を伝えた。

元々どこの領地に入っていないから、大きな問題にならなかったようだ。


領海宣言をした区域は危険地域という事にして噂も広める。

『魔族の支配する危険地域』と聞いてわざわざ侵入して来る者はいないだろう。




約束通り、募集の呼びかけに応えてくれたのは三名。

レウコシア・リゲイア・パルテノペがやって来た。


皆背丈はちょっと大きい鳥と変わらない位か。

人のような外見だけど、腕が翼になっていて尾羽も持っている。

歩く時、首を前後に振るのも鳥らしい仕草だ、きっと鳥目で夜は見えないのかも。


脚は鳥の脚そのもので、水に浮んでいる姿を見ないから泳げないのか?

ならば飛行しながら一瞬で魚を捕まえるんだろうな。

魚を食料にしているとすれば、ひょっとして鳥人間は猛禽類なのか?


しかし、セイレーンって男女の見分けが付き難いな。

見た目の差が殆ど無い。

ひよこの性別を見分ける仕事の人って凄いと実感した。

しょうがないから全員を彼女と呼ぶ事にする。


さっそく彼女達には、俺が記憶にある歌を歌って伝授した。

憶えは早い上に、養成所主任ルノアの力で芸術性を高める。

人を狂わすほどの歌を歌える上に、芸術性も加わり益々凄い事になる。


成果を彼女達の島で披露すると、彼女達の知らない歌に感激し、

対抗意識を燃やすセイレーン達が更に集まった。


テレース・ライドネ・モルペー・テルクシオペ・アグラオペーメ・ペイシノエが

応募してきたセイレーンたちの中から厳選したメンバーだ。

彼女達それぞれに、それぞれのジャンル歌を振り分ける。


やったね、セイレーンのアニメ歌手の誕生だ。

もっともアニメ主題歌って、アニメの中身というバックボーンを知らなけりゃ、意味不明だろうけど。

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