25「おニャンこ娘」
あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。
文面からは音楽は聞こえません。
イメージ的として聞いてもらえばと思っています。
Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、
アフィリとは無関係です。
結構重複もありますが楽しんで頂ければ何よりです。
「あー兄上様、子猫、獣人族の子猫がいますー。かわいー」
翌日やって来たルリア姫がさっそくネコ娘達を見つけた。
ああ、昨日ツェベリがな…。
あー、言い訳しようと思ったけど、こりゃ聞いて無いな。
「何?何だって?子猫がいるの? わーかっわいいー」
ルリアの声を聞きつけたヴァルキュリア達も押し寄せてきた。
女達は猫好きなのが多そうだ。
ネコ娘達は部屋の隅に固まって怯えている。
「こっちおいでー、チチチチ……… 来ないなぁ…」
昨日まで奴隷小屋で苛められてたからね。
多分、まだ人が怖いんじゃないかな。
「そうなんだ、可哀想に」
ヴァルキュリアのリュネルがアドバイスをする。
「姫様、子猫達はまだ人に慣れていない様子。時間をかけて接していかないと難しそうですね」
「リュネル、良い方法があるぞ」
ヴァルキュリアのメリナが猫じゃらしを作ってきた。
「ほーれ、ほれほれほれ」
ネコ娘達は猫じゃらしの動きを見て敏感に目で追い始めた。
猫獣人といっても猫は猫か…。
ウニヤーーー!
猫じゃらしの動きに耐え切れなくなり、飛び出してくる。
飛び出してきた猫娘を、ルリア姫は素早くキャッチして抱かかえる。
「私達は怖くないんですよ~。いいこ、いいこ」
抱かかえたネコ娘の頭をなでなでしつつ、時折あごの下も撫でる。
そんなルリア姫の姿を見て、堪らなくなったヴァルキュリアの姐さん達もそれぞれ抱かかえ愛撫を始めた。
「兄上様、この子たちの名前は何て言うのです?」
ルリアは名前を聞いてきた。
……しまったな、まだ名前を聞いていない。
「君たち、名前は何ていうの?」
「………」
「しらにゃい」
「………」
「………」
しょうがないから、皆で名前を付ける事にした。
ネコ娘達の名前は『ナニル』『リョリョシナ』『ソキニア』『ポリア』に決定した。
しばらく、皆で可愛がっている内にネコ娘達は、俺達に慣れて行くのだった。
やがて、ぼちぼちと話をするようになって来た。
先の食事の時に言った事を、もう一度話してみた。
しかし、話がわからない様子。
「兄上様、この子達はまだ幼いのです。難しい事を言っても理解が行かないのでは?」
ルリアに指摘された。
そうか、子供に判るように言い聞かせなくちゃいけないんだ。
しかし、それからが大変だった。
猫は犬のように人に懐くことをしない。
猫は自分のしたい事しかしないのは、猫獣人も同じ。
魚や肉、お菓子をあげると寄って来るが、何かをさせようとしても興味を示さない。
奴隷商人の元で殊更酷い目に遭わされる訳だ。
猫獣人は獣人だけあって言葉は通じるんだけどね。
だいぶ打解けて来た頃、彼女達にお金をあげてみた。
注意深く観察したり、ネコパンチで様子を探ったり、匂いをかいだりする。
食べ物じゃないから直ぐに興味をなくす。
やっぱりお金に興味は無いようだ。
『猫に小判』とは、この事だな。
君達が歌を歌ったら、お金をあげる。
お金は食べ物と交換出来るんだよ。
君達は好きな物とお金を交換すれば良い。
ここまでは理解してくれたようだ。
言葉が解るんだから、話が出来るようになれば、事が進むのは楽になる。
ここら辺が獣と獣人の違いだね。
獣の猫じゃあ芸を仕込むのは無理かも知れない。
楽器の奏でる曲に従って声を出してもらう。
一回ごとにご褒美として、彼女達にお金を渡す。
彼女達はお金を払って、好きなご飯を食べる。
そうなると、お金とは何なのかを知るようになる。
お金が欲しければ、歌の練習に一生懸命になってくれる。
楽器の音階にあわせてニャンニャン鳴いてもらう。
その様子が段々と歌を歌うように見えてくる。
これだよ。これが俺の望んでいた猫の歌だ。
それを見ていた邸内の関係者達は、彼女達の可愛さにやられ悩殺される。
すでに萌えに萌えだ。
公演を開けば、人気が出るに違いない。
大変な手間と苦労があったけど、やっと猫獣人の少女ユニットが形になり始める。
彼女達のユニット名は『にゃんにゃん娘』とでもしてみるか。
https://www.youtube.com/watch?v=oxYFlhfCa6A
カナダの友から送られてきた歌う猫です




