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転生したら魔王の放蕩息子な件 魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語  作者: ぽてち
魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語
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24「ネコ娘たち」

届けに来た奴隷商人の男は、別邸の中に通されビックリした。

あちこちで様々な楽器が奏でられ、多くの種族が所狭しと動き回っている。

騒音の激しい館の中へ、案内されたからだ。


繋がれた奴隷を引き連れ、一室に案内される。


「奴隷をお買い上げ下さったのは王子様だったとは…」


連れて来た奴隷を手入れしなかった事を少々後悔した。

いつもの通り、買主が手入れをするだろうと思っていたからだ。

ニホバルに気にした様子が無い事を見る限り、内心ホッとする。


「では、私共はこれで失礼致します、またの御用お待ちしております」


奴隷商人の男は引渡しを終え、帰っていく。



るい所で改めて見る奴隷達の健康状態は、あまり良く無さそうだ。

ツェベリは奴隷の縄を解き、侍女達に風呂に入れるように指示をする。

泥を洗い落とし、身奇麗にすれば、見た目も違うだろうと思えるからだ。


風呂から上がり、新しい服に着替え、毛並みを手入れした彼女達は見違えた。

もふもふな毛並みと清潔そうな身形。

うん、ここまでは理想にかなり近い。



彼女達を食堂に連れて行き、食事を与ると一斉に料理に目を奪われた。

奴隷生活はおろか、生まれて初めて見る料理ばかりなのだから。

くんくん匂いを嗅ぐと、良い匂いがする。

全員、空きっ腹に食欲が抑えられなくなる。


「う、うみゃい」「ん、うまうま」「みゃーよ」「んんぐんぐんぐ」


全員ナイフもフォークも使わない。

と言うより、使った事が無いのだろう。

直に口をつけたり、手掴みで盗られないように夢中で食べている。


食事が終る頃、正面に座っていたニホバルは直々に説明を始める。


「君達、いいかな? 俺は君達を奴隷として買わせてもらったが、奴隷として

扱うつもりは無い。ある計画を考えていて、その仕事に従事して欲しい。

住居も食事も仕事も与えるし、給料も払うつもりなんだ。

この館で働いている人達と同じ様にね」


「んみゃ?」


一同唖然としている。


皆、奴隷商人の元で酷い扱いを受けてきた。

何かあれば、檻に閉じ込め、棒で叩かれる毎日。

魔族を恐れ、警戒せずにいられない。


そして遂に売られ、ここに連れられて来た。

いきなり気持ち良い風呂へ入れられ、綺麗な服に着替えさせられ、

今までに食べた事が無いような食事を出された。


急に語られるニホバルの説明が信じられないネコ娘達。


ここでは棒で殴られる代わりに、美味しい食事を出してくれる。

腹が満たされ、気持ちに余裕が出来た今、疑問が涌いてくる。

目の前の魔族の男は何を言ってるの?

言葉が理解出来ない訳じゃないが、話がわからない。


何となく解るのは、目の前の魔族の男は恐い人じゃなさそうという事。


「ニホバル様、彼女達はまだ落ち着いてはいない様子。しばし時間を置かれては?」


横にいる女の魔族が、男に話をする。


「ああ、そうだな。俺も気持ちが急いていた」


やがてネコ娘達は、部屋へ連れて行かれる。

臭くも汚くも無い、綺麗な部屋、ベッドも置かれている。

奴隷部屋とは大違いだった。案内人はすぐに姿を消す。


知らない部屋で緊張し、警戒する四人だったが、

腹は満たされ、緊張が緩むにつれ眠くなって来る。

四人のネコ娘達は、ベッドの上で一塊になって眠りに落ちるのだった。





ルノアが言うには「獣人族の声帯は歌を歌うのに適さないかと」という事だけど、

何も彼女達が人と同じ様に、歌う必要は無いんじゃないかな?


ニホバルは生前の知識の中で知っていた。

ネコの鳴声を集め、編集し、歌を歌った物があった事を。

今ではMIDI技術も発達していて、その位やろうと思えば誰でも出来るかもしれない。

彼女達は、獣人であって獣ではない、ネコの声でもっと上手く歌えるはずだろうと。

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