141「ザウィハー王城」
あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。
文面からは音楽は聞こえません。
イメージ的として聞いてもらえばと思っています。
Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、
アフィリとは無関係です。
結構重複もありますが楽しんで頂ければ何よりです。
旅もいよいよ最後に差し掛かり、ヘルトルの街に向かう。
中州の街で、前回は洪水で足止めを喰らったっけ。
グルアガッハの『パミルア』から雨宿りのお礼にとタリズマンをもらった。
タリズマンの正体が盗聴器だったのは女神ポリュヒュムニア様の策略だったようだ。
水精霊ウンディーネ『ランウネル』と薬草の妖精アルラウネ『レケシウネ』の
出身地でもあり、今回この街の公演はランウネルとレケシウネの里帰りの意味もあって、
水の精霊ランウネルのグラスハープと、薬草の妖精レケシウネの草笛だけのコンサートだ。
『ヘルトルの街』ノクス街長の評判もすこぶる良い。
観客に『ランウネル』の一族や『レケシウネ』の一族の姿が多く見られる。
中には『セベイア』『レケシナ』の姿がある。
「あ、ニホバル様、ランウネルがお世話になってます」
ニホバルを見つけたセベイアがお礼を言ってきた。
「それにしてもランウネルは不思議な楽器を扱うようになりましたね」
どこの街でも精霊ランウネルが奏でるグラスハープを神秘の楽器と思われている。
初めて見るノルナ姫もオーシアもタリエル姫もチズシアも同様だった。
この世界で聴く事の無い音や、音楽に神秘を感じている様子。
楽器も音楽もニホバルが齎したという事に尊敬まで集まって来る。
「昔は軽蔑しててごめんなさい」とタリエル。
「ニホバルさん、尊敬します、夫にしたいくらい」とノルナ。
「ノルナ、それはダメ!」ルリアが横から入ってくる。
ヘルトルの街の視察も終わり、やっと魔王城首都ザウィハーへの帰途に着いた。
ザウィハーへ到着したら、シレラ達は自分の世界へ帰ると言う。
本当にシレラ様たちにはお世話になった、いつ遊びに来ても歓迎しなくちゃ。
ノルナ姫達もザウィハーに来て、ロンオロス王とアビスナ王太后に挨拶したいと言う。
道中、ノルナ姫はツェベリから薙刀術を教わりだした。
剣と戦うのに薙刀の有効性に着眼したのだと言う。
……確かに薙刀とか槍、矛はリーチが長くて、剣に対して有利だろうな。
やがて一行は魔王城首都ザウィハーに帰還した。
ニホバル王子・ルリア姫・タリエル姫は帰りの報告をする為に王の下へ行く。
正装したノルナ姫はロンオロス王とアビスナ王太后に挨拶するために同行した。
「おお、タリエルは元に戻ってくれたか、余は嬉しいぞ」
「タリエル、タリエル、良かった…」咽び泣くシャルナ。
「元に戻るなら、もっと早くニホバルに任せれば良かったですね」
アビスナ王太后も嬉しそうだ。
「して、そのお嬢さんは?」
「初めまして、ロンオロス王様、アビスナ王太后様、私はアサスウイアの女王ウィラクバリラの娘でノルナと申します」
「ほう、ウィラクバリラ女王の娘さんなのか」
「アサスウイアは、この国ハユバムと同盟国ですのよ」
ノルナ姫は旅の途中でニホバル達一行と知り合い、一緒に査察や冒険をして来た話をした。
ルリア姫と友達になった話、ニホバル王子が気に入った話。
ウィラクバリラ女王とアビスナ王太后が友達になれば良いと思っている話。
バウソナ達を討たなければならなかった話。
「そうであったか、バウソナがのう…」
「ルリアとノルナ姫のように、私もウィラクバリラ様と友達になれれば嬉しいですね」
ノルナ姫はルリア姫の説得で気付いてしまった。
王、女王の周りには、部下や大臣など城の関係者はいても、友人といえる者は一人もいない事に。
対等の立場で、心を開いて何でも言い合える友達、人生も豊かになるだろう。
ノルナ姫はルリア姫が友達になったが、ウィラクバリラ女王には友達はいないだろう、孤高でいるのは寂しい事だと。
アビスナ王太后はウィラクバリラ女王と歳も近いから、話も合うに違いないと思った。
それらの話をするために、ノルナ姫は一度アサスウイアへ帰ることに決めた。
「もし、良かったら社会勉強にタリエルも連れて行ってくれないかな?」
ニホバル王子から提案が出された。
長い事心を閉ざし、引き篭もっていたタリエル姫は社会の事に勉強不足だ。
女だけの国アサスウイアを、一度見学させるのも良い経験になるだろうと。
「兄上様、それはちょっと……タリエルは怖いです」
「私の国は怖くなんかないよ」ノルナ姫が怒る。
「そうですね、タリエルも勉強しておいでなさい」シャルナも勧めた。
渋るタリエル姫だったが、機会があれば、あちらの世界のセスァレナの街も
経験させたいとニホバル王子は考える。
ノルナ姫と王姫付き侍女オーシアの帰国に馬車が用意され、
タリエル姫・チズシア・ビエルが付いて行く事になった。
皆の体力にタリエル姫は、着いて行けそうに無いと判断されたのだった。
帰国の道中、ノルナ姫はチズシアから薙刀術を教わる事にした。
チズシアも戦闘侍女だから、ツェベリ程じゃないにしても、十分に薙刀を使える。
道中、山賊、追剥、魔物に襲われる事も何度かあったが、チズシアとオーシアだけで十分に撃退出来ている。
「ちょっと、オーシア、私の分も残しといて!」
ノルナ姫の戦闘訓練も兼ねていて、ある程度残している筈だけど、物足りなそうだ。
「タリエルは戦わないのか? 何も出来ない姫じゃ辛くないか?」
「貴女って人は……」
ノルナ姫とタリエル姫は、それなりに打解けていくのだった。
【水声】(水の精霊ランウネルのグラスハープと薬草の妖精レケシウネの草笛)
https://www.youtube.com/watch?v=-gz8m8Hus4Q
ザナルカンドにて グラスハープ Zanarkand - Final Fantasy X Glass Harp
https://www.youtube.com/watch?v=al7tK46rAwg
グラスハープ 主よ人の望みの喜びよ Jesu, Joy of Man's Desiring
https://www.youtube.com/watch?v=rBew3aiuHdA
グラスハープ アメイジンググレース/Amazing Grace
https://www.youtube.com/watch?v=Ns_i09d-IjU
グラスハープ 金平糖の踊り-チャイコフスキー/Dance of the Sugar Plum Fairies-Tchaikovsky
【水声】(水の精霊ランウネルの水琴演奏)
https://www.youtube.com/watch?v=lQ2i8DVBPBM
マリンバ ハンガリアン舞曲第五番
https://www.youtube.com/watch?v=smQMCGN5sAg
葉笛musical leaf- 見あげてごらん夜の星を




