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転生したら魔王の放蕩息子な件 魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語  作者: ぽてち
魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語
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13「模擬戦②」

バウソナは次の戦法にファランクス陣形を使うだろうなぁ。

大体想像がついていた。

バウソナは用兵時の楽器の使用の有用性を認め、自陣に取り入れる柔軟性を持っている。

ファランクス陣形の有用性に気付いている。更に陣形の有用性を研究して対策を練るに違いない。


ツェベリからの報告でも、

「バウソナ様陣営の隊長の提言で、ファランクス陣形を採るらしい事が決定したとの事」


なるほど、やはりね。

しかし俺にとっても、実はファランクス陣形の弱点は熟知している。


ファランクスは所詮、歩兵だという事。

歩兵に対し、騎兵は機動力で断然有利になる。

つまり、こちらの軍ユニットは騎兵+長槍+弓矢で構成する。


作戦会議でこれを提案した。



「ニホバル様のお考えに従いましょう。それにしても面白い事になりますな」


部隊長のビガラスは不敵に笑った。


ビガラスはも当初、第一王子ニホバルは若隠居に封じられた放蕩者という情報を得ていた。

剣技も魔術もバウソナ王子に負け、王位継承権第一の座を追われた王子。

放蕩王子の作戦指揮という事で、さしたる期待はしていなかった。

模擬戦であっても負け戦を強いられるのかと、皆心の底で苦々しく思っていたのも事実。


しかし作戦会議の場で、ニホバルより指示された戦法は余りにも革新的だった。

「陣形」という概念。

「ファランクス」という陣形。

奇妙な戦術であったが、考えてみれば論理的に勝利への道筋を示している事が皆理解出来た。


結果、模擬戦の初戦を勝利した。


この時、部隊長のビガラスと、その部下達のニホバルに対する信頼と目は変わったのだった。

将兵が信頼を寄せるのは、王子という肩書きにではない。

勝利を齎した将に信頼を寄せるのは当然の結果。









模擬に敗北したバウソナ王子陣営は、将兵達の士気が下がり、重苦しい雰囲気に包まれていた。


亀のように縮こまって固まったユニットが囮だったとは。

バウソナ王子にとっても陣形という概念を知らなかった。


接敵した時の亀のように縮こまって固まったユニットの防御力の高さを思い知らされた。

その防御力に手間取っている間に、見物かと思った両側から包囲され壊滅した。


この場合、自分の陣営でも、亀のように縮こまって固まったユニットが三つも有れば挟撃はされなかっただろう。

勇猛振りをモットーとするバウソナ王子にとって、弱腰に見える戦法を摂るのは抵抗があるが、

事実として、一見弱腰に見える形の物を撃破できなかった。

ならば、不本意でも見習い、取り入れる必要があると判断した。


部下の隊長に作戦を告げる。


「次回は兄上のような亀のように縮こまって固まったユニットを三つ作り対応する」


隊長はファランクス陣形に部下達を選分けるのだった。








第二回模擬戦が始まった。


バウソナ陣営はファランクス陣形を三つ作った作戦に出た。

ニホバル陣営は皆騎馬兵で構成され、自陣の護りは無い様子。

今回は守りを捨て、攻勢一辺倒の布陣を敷いている。



「第二回模擬戦、はじめい!」ロンオロス王の号令が掛かった。


プオープオープオーと角笛が鳴り響き、バウソナ陣営とニホバル陣営は、太鼓の音で進軍を開始した。

同時進軍でも、歩兵と騎兵では速度が違いすぎる。

いくらファランクスでも、騎兵の機動力には手も足も出せないでいる。


当然だろう。

ファランクスは防御型陣形なのだから。

バウソナ陣営より長い槍と弓矢、機動力で翻弄され、

バウソナ陣営は反撃も侭ならず壊滅した。







「父上、父上、今一つ、今一つお願いします!」


バウソナは必死に頼み込み、第三回戦を申し込むのだった。

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