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126「精霊使いの最後」

あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。

文面からは音楽は聞こえません。

イメージ的として聞いてもらえばと思っています。

Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、

アフィリとは無関係です。

楽しんで頂ければ何よりです。

「ピルアーナどこに行っちゃったんだろ」


「勝手にどっか行く理由が見当たらないであります」


「事件の臭いする」


手掛かりがつかめないシレラ達は、冒険者ギルドに人探し依頼を出す事にした。


「依頼内容は迷子探しになるのかな」


「ピルアーナは迷子って歳じゃないのでありますよ」


ピルアーナの年齢がいくつか知らないけど。

見た目だけで言えば20歳代だし。


「じゃあ行方不明者捜索依頼って事で出すしかないかぁ」


「探し人はジンニーヤですか? 魔術師ギルドにも当たってみるのも良いかもしれませんね」


ギルドの受付嬢はヒントをくれた。


「そっかぁ、魔術師ギルドにも捜索依頼してみる手もあるか」


冒険者のシレラ達に魔術師がいないから、今まで魔術師ギルドに行く事は無かった。

それでも手がかりのヒントを得るために行ってみるのも良いかもと判断した。

魔術師ギルドは、魔法のスクロールを扱ったり、魔術書を扱ったり、魔術師たちが

情報交換したりと魔術師達に便宜を図るギルドだ。


「ジンニーヤの捜索依頼ですか、そういうのは冒険者ギルドの仕事の範疇でありますなぁ」


「魔術師ギルドじゃ人探しはしないのか」


「手がかりもない?」


「関係があるかどうか判りませんが、世の中に精霊使いというのがおりまして」


「ほう、精霊使い、初めて聞いた」


一般の魔術師と少しジャンルは異なるけど、精霊使いという存在を聞いた。

特殊ではあるが魔術系統という判断で、魔術師ギルドで扱っているのだという。


最近、精霊使い同士の争いもあったらしい情報も入っていた。

ピルアーナはジンニーヤだから、精霊に属するようだ。

精霊つながりで精霊使いが絡んでいる可能性が感じられた。


「精霊使いに会って話を聞いてみたいけど、紹介を貰える?」


「ああ、それくらいなら」


魔術師ギルドの受付から登録名簿を写してもらった。


「この街に精霊使いは五人いるのかぁ」


片っ端から当たってみるしか無さそうだ。





登録名簿の写しから、街中の一軒の家を訪ねた。


「私はホイドと申します」


最初に会った精霊使いはピルアーナを知っている感じではなかった。

精霊使いと言えば、ニホバル王子の所に沢山いたっけ。

彼はどうやってあんなに凄腕の精霊使いになったんだろ?


ホイド氏が言うには、精霊使いは精霊と契約を交わす必要があると言う。

普通に暮らしていて、精霊に遭遇出来る事自体が奇跡らしい。

自由気侭な精霊が、自発的に協力をする事が無い訳ではないが、そういう精霊は少ないらしい。

精霊使いは精霊から協力を得るための術が有るとも言う。


ホイド氏の精霊を見せてもらった。


緑色の服を着ているから、植物の妖精らしい事が判った。

最初の出会いは捕獲から始まったらしい。

交流を続けて徐々に打解けた仲だと言う。

捕獲から始まったという事は、ピルアーナが誰かに捕獲された可能性が強くなった。


「ホイド氏の嫌疑はグレーかな、次に当たってみようか」


「ピルアーナの気配はなかったのであります」


「彼は嘘言ってない」




登録名簿の写しに従って次の家を訪ねる。


「ルッヒと申します、今日はどういう依頼で?」


「友達を探しているんです」


仲間のピルアーナを探している件を述べた。

ルッヒ氏の扱う精霊は土の精霊らしい。

一見土のゴーレムにも見えなくも無い。

精霊を使うには、精霊使いのマナを大量に使うから、複数の精霊を使う事は出来ないと言う。


「なるほどね、つまり精霊使いの精霊を見せてもらえばすぐに判るのか」


「ルッヒ氏は白という事になるのであります」


「次に当たろ」





登録名簿の写しに従って次の家を訪ねる。


「ヨーゼと申します、依頼ですか?」


ヨーゼには尋ねてきた三人に見覚えがあった。

ジンニーヤの前を歩いていた三人だ。


「私らは人探ししててね、ヨーゼさんの精霊を見せて欲しいんだ」


これは不味いと直感するヨーゼはとっさに嘘をついた。


「ああ、私は今精霊を奪われていて、お見せ出来る精霊が居ないのですよ」


「この人嘘言ってる」


じっと観察をしていたタリマが嘘を見破った。

野良だったジンニーヤは、秘術で既にヨーゼに従うようになっている。


……ジンニーヤが彼女達を追い返せば、事態は解決するかもしれないな。


「解りました、では精霊を召還しますので」


指輪の封印が解かれ、煙と共にピルアーナが現れた。


「ピルアーナ!」


「ピルアーナを攫ったのは、あんただったのでありますか」


「ゆるせない」



「ジンニーヤ、俺を守れ!」


ピルアーナはシレラ達の前に立ち塞がった。

目に精気が無いから、操られているのが直ぐに判る。


「ピルアーナ、どうしちゃったでありますか」


「何かの術に掛かってる」


「あんた、ピルアーナを開放しなさい!」



「それは出来ない、ジンニーヤそいつ等を排除しろ」


「あんた、私らに敵対したね? 後悔すら生温い、覚悟しな」


ヨーゼの家はダンジョンに設定され、ヨーゼとピルアーナは隔離された。


しかしジンニーヤのピルアーナは隔離壁をすり抜けてきた。

掌から出した大蛇がシレラ達に襲い掛かる。

いくら大蛇を出そうが、ミモが全て振り飛ばす。


「ピルアーナ、正気に戻って」


精霊使いの術は、簡単には解けないようだ。

大蛇が効かないと判断したピルアーナは、三日月刀(シミター)を取り出し空間に乱舞させる。

多数のシミターはタリマの空間で防がれる。


「しょうがないね、奥の手を使うよ」


ヨーゼの家は異空間に移行し、シレラ達は正体を現す事になった。

強い光に包まれるシレラ・タリマ・ミモ。

三人は融合し、ミモの腕は一本、また一本と増えて行く。

三面の額には新たに目が開き、十の腕を持つ戦女神チャンディー・ヴィカラーラが顕現する。


怒りに吹きまくる神気は、様々な色の光をしきりに破裂させながら拡散して行く。

起こる異常事態にヨーゼは目を見開いている。

世界に響くような大音声で、戦女神チャンディー・ヴィカラーラが言葉を発する。


「ピルアーナ、あなたは私、チャンディー・ヴィカラーラの権威を持って我が眷族とする。 わが意に従え!」


ピルアーナを縛るヨーゼの呪詛は打ち砕かれた。

虚勢で名を出した架空の魔神ツヴァパードより、

実在のチャンディー・ヴィカラーラの権威は絶大だ。

チャンディー・ヴィカラーラの眷属にする事で、ヨーゼの支配力からピルアーナを奪い取った。


ピルアーナに掛けられたヨーゼの呪縛は、粉々に砕かれ燃え尽きた。


「そんな莫迦な、何故神がこの場に出現する」


ヨーゼを睥睨した怒りのチャンディーは審判を下す。


「誘拐犯ヨーゼ、お前は神の伴を盗んだ愚か者だ、地獄の底で後悔でもしているが良い、救いは無い」


チャンディーの差し出す二つの腕の間に別次元の扉が開く。

別次元は悪鬼羅刹が跋扈する地獄。

隔離壁の中に囚われていたヨーゼは、チャンディーの手で掴り地獄に投げ込まれた。

ヨーゼは必死に抵抗し、逃れようと足掻くが、抵抗らしい抵抗にならない。


「ピルアーナ、正気に戻ったか?」


両腕の間の地獄の門は閉じられた。

ヨーゼの悲痛な悲鳴は、門の彼方に飲み込まれていく。


「チャンディー・ヴィカラーラ様……」


「ピルアーナ、お前は眷属の任から解き放ちます」


「そんな、あんまりです、チャンディー・ヴィカラーラ様」


「ピルアーナはシレラ、タリマ、ミモの友達であろう? 友達を眷属には出来ん」


「………」


「但し今後こういう事態が起こらぬよう、プロテクトだけは掛けさせてくれ」


「是非お願いします。 チャンディー・ヴィカラーラ様」




シレラ達はピルアーナを取り戻し、ヘルトルの街を出発し、

最後の目的地魔族の国ハユバム魔王城首都ザウィハーへ向かう。

https://www.youtube.com/watch?v=69g_pQ5SePk

大魔神 第二作 『大魔神 怒る』 より"メイン・タイトル"


https://www.youtube.com/watch?v=g0-qaQw1WbU

大魔神 激怒


https://www.youtube.com/watch?v=wR-cadWQ-HI

神の怒り

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