124「アサスウィア」
あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。
文面からは音楽は聞こえません。
イメージ的として聞いてもらえばと思っています。
Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、
アフィリとは無関係です。
楽しんで頂ければ何よりです。
「次の国はアサスウイアか、アマゾネスの国って別名があるね」
「サッシリナで絡んで来た奴等ってアマゾネスだったであります」
「ブレンダって言ってましたね、いないとは思いますが」
それでも女性ばかりの国なら、服とか食べる物も美味しいに違いないと考えて王都に入っていく。
「もしかして考え甘かった?」
この国にはエレガントな女らしい女は一人もいない。
今まで見てきた荒くれ者の街と大差が無い。
大差があるとすれば【荒くれ者は皆、女】だという事くらい。
悲しい事に、ミモの姿は引けをとらない迫力があるという事。
ポンチョとターバン姿のミモの背丈は、アマゾネス達より高い。
四本の腕を組んでポンチョの中に隠しているから、余計に大きく見える。
一番女っぽい仕草なのはピルアーナくらいなものだろうか。
更に最悪なのは、他所の街で『ブレンダ』を負かした女がいるらしいという噂が廻ってたりする。
ブレンダもただの冒険者ではなく、女王に仕えていた将軍の一人だったらしい。
新兵教育の一環として、サッシリナのダンジョンに向かったが、女と喧嘩になって熨されたという。
「この国では大人しくしてたいね」
酒場の隅っこで小さくなっているシレラ達。
「はい、お客さん達エールおまたせ」
酒場の女将さんがエールを運んで来た。
見れば、女将さんの体格もかなり凄い。
まさに筋肉ダルマって奴。
プロレスラーと言われても間違いは無さそうな位に。
そして全身に刀傷も見受けられる。
用心棒要らないんじゃないの?
「おや、お姐さんも体格が良いねぇ、格闘技大会に来たのかい?」
格闘技大会だって?
それって女の街でやる事なの?
一重に女の街なんて言うと、淫猥な雰囲気になるか。
いやいや、彼女等は脳筋戦闘民族アマゾネスだっけ。
「いや、単なる観光で…」
「勿体無いねぇ、一旗揚げれば有名人になれるよ」
「そんな有名人になりたくないんで」
何でも格闘技大会には、ウィラクバリラ女王も出場するんだとか。
この国で一番強いのも、ウィラクバリラ女王らしい。
剣技、格闘技、舌戦と三冠王のウィラクバリラ女王に勝てた者は未だにいないという。
酒場にいても良い事が無さそうに思えるから、一行は宿に引き返した。
改めて見れば、宿の女将さんも体格が凄い。
酒場の女将さんとは長年のライバルだとか。
二人の筋肉ダルマに仁王像を想像させるものがある。
「近々行われる格闘技大会に出場するつもりでいるけど、
練習相手がいなくてねぇ、困っているんだ。
そこのお姐さん、良い体格してるねぇ、宿代サービスするから、練習に付き合っちゃくれないかい?」
「ええ~、ミモが女将さんの相手をするんでありますか~?
怖いであります。 嫌でありますよ」
「まあ、そう言わずに頼むよ、宿代と食事代サービスするからさ」
嫌がるミモは強引に練習に付き合わされる事に。
ミモはあれでも気が弱いんだから。
レスリング用のグレコローマンのような服装の女将さんの体は筋肉が凄い。
あれでも服を着ると着痩せする方だったんだ。
オーガのボブガンに勝るとも劣らない迫力だ。
ミモは仕方なくポンチョをガシャンと脱ぎ、腰のモーニングスターを外す。
「ほう、お客さん魔族だったのかい、この国も魔族と同盟国なんだよ」
一向にビビらない女将さん。
手四つから始めようとするが、女将さんは分が悪い。
「「セイヤァッ!!」」
ガシッ
二本の手で手四つに組んでも、ミモの後の四本の腕が、
女将さんの胴体と頭を掴んでホールドする。
しきりに逃れようとする女将さんだが、ミモの力も強く振り解けない。
「フグッフグッフグッ! ギブ! ギブだ
ああ、駄目だ、私じゃあんたの相手には不足だね」
周りで見ていた街の者たちも次々に練習に参加に乱入して来る。
それでも誰も、女将さん同様に練習にはならなかった。
「じゃぁ、今度は剣だ、剣ならどうだ!」
剣ならばと棒で対戦してみるが、これも無駄に終る。
所詮6通りの太刀筋では、6×6×6×6×6×6で46656通りの太刀筋に対応出来ないのは経験済みだ。
「ミモさんって凄いんですね」
目を丸くしてピルアーナが感心する。
宿の女将さんは約束通り、宿泊代を半額にして食事までサービスにしてくれた。
しかし悪い事に、練習の話は噂が広がり、女王の耳に届いてしまった。
翌日、一人宿に訪ねて来た者がいた、魔獣のような凶暴な雰囲気の女偉丈夫。
ウィラクバリラ女王その人だ。
「ほう、噂を裏切らぬ姿よの、ブレンダを熨したのはお主に間違いは無かろう、
その事を咎めはせぬから、一つ妾の練習相手になってくれんかの?」
「ひいいぃぃぃ」
女王に怯えるミモ。
シレラ達は城の練習場に連れて行かれ、女王の相手をする事になった。
結果は宿の女将さんと同じ事になる。
「「セイッ!セイッ!」」
互いの腕を牽制し、払い合うが、所詮二本腕 対 六本腕。
払い切れず、どうしても残りの四本の腕にホールドされる。
そうなると動きようが無いし、逃れようも無い。
「参った、次は剣だ、剣ならどうだ」
女王の扱う剣は重厚で巨大だ。
あちらの世界でかつて魔族からもらった巨剣と遜色が無い。
そんな剣を軽々と扱う膂力は常人離れしている。
……女王様も斬馬刀を使うのか。
「フンヌッ!」
肩に担いだ巨剣を思いっきり袈裟懸けに振り下ろす。
ガシッ!!
ミモの二振りの剣が交差して女王の巨剣を受け止める。
言葉だけならそれで終わりかも知れないけど、巨剣の重量や振り下ろす力を考えると、
誰でもが受け止められるような物じゃない。
それほどミモの力も凄いと言う事になる。
更に二本の剣で受け止めても、更に四本の剣で即座に攻撃に掛かれる。
当然普通の剣の四倍の剣筋で攻撃できる。
剣を受け止められ、同時に四本の剣で攻撃が来れば、
女王は剣を手放して避けるしかない。
剣を手放して肉弾戦に移ろうにも、すでに無駄な事は解っている。
「参った! 妾の負けだ」
ウィラクバリラ女王は練習で恨み言を言うような人じゃない。
負けたなら負けたとキッパリ認め、次に繋げる事を考える。
実に正々堂々として気風が良い。
「うーむ、剣にしろ、格闘術にしろ同じ人との対人戦の域でしかなかったか」
女王は今後の練習を、多対一でする事に決めたようだ。
「ウィラクバリラ女王様、私達はこの後ザウィハーへ行きたいのでお暇したいと……」
「ザウィハーへ参られるか、あそこは妾の国と同盟国でな、よし、伝令を出して進ぜよう」
「伝令をですか、ありがとう御座います」
この後、ザウィハーへ行きたいと話すと、伝令を出して伝えてくれる約束まで貰ってしまった。
そのまま女王の城で食事まで持て成された。
「妾は今後お主等を勇者として遇するぞ」
アマゾネスのウィラクバリラ女王とも仲良くなった
シレラ達だった。
https://www.youtube.com/watch?v=XN6-zMj3z68
【バリ・テューバ4重奏】アマゾネス/Amazones for Euphonium & Tuba Quartet/八木澤教司/Satoshi Yagis
https://www.youtube.com/watch?v=JhTqZApeYmc
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