121「セイケグク」
あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。
文面からは音楽は聞こえません。
イメージ的として聞いてもらえばと思っています。
Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、
アフィリとは無関係です。
楽しんで頂ければ何よりです。
街道の道順から言えば、ドラゴンの国イアーシュミの手前に、
リザードマンの国セイケグクが位置していた。
そうなると必然的にリザードマンの国に先に立ち寄る事になる。
あちらの世界のリザードマンの街ヒオグゲグは肉料理が美味しかったっけ。
ゴヴァンさんに剣術道場に連れて行かれたけど。
あれからシレラ達の剣術の腕前は進歩していない。
この国も剣術が盛んだったとしても、もう道場には行かないだろう。
しかしこの国は沼地が多いね。
あちらのリザードマンは陸イグアナの進化系だとしたら、
こちらはワニの進化系だったりして。
どちらにしても種族的にドラゴンの親戚かな。
リザードマンって爬虫類人だけど、トカゲ以外に亀ってのを聞かないよね。
リザードマンの中には水上を走る奴とか、大きなエリマキのあるのも見た事ないっけ。
誰も言わないけど、いるよね? たぶん。いたら見たいんだけど。
そんな事を考えながら、街を散策していた。
沼地に点在する島同士を橋で繋ぎ、水上コテージのような家々が立ち並んでいる。
時と場合によっては、綺麗に見える国なんだろうね。
ただ、沼地って聞くと虫が出そうなイメージもあるし、
夏場は湿度が高くてムシムシしそうに思えるのは、私等だけかな。
文化度はあちらと、それほど違いは無さそうにも見える。
やがて見つけた冒険者ギルドで、先に狩ったワイバーンを換金する事にした。
リザードマンの男女って見分けが付きにくいんだよね。
しかし受付カウンターにいる女性は人族かな。
「へー、ここで働いてる人もいるんだ」
「いや、その女性は人族じゃないよ」
隣にいたリザードマンの戦士が言う。
よくよく見ると彼女はラミアーだった。
上半身は人間だけど、下半身はヘビになっている。
ああ、ここはやっぱり爬虫類系の人達が集まってるんだ。
ところで、この後ドラゴンの国へ行く予定だけど、
ワイバーン狩っちゃって大丈夫かな。
カウンターにいる係りの人の話によると、ワイバーンはただの獣だから大丈夫らしい。
受付のラミアーさんは、そう説明して金貨200枚に換金してくれた。
この国での珍しい食べ物に『うろこ煎餅』なんてのがある。
まさか脱皮したの売ってるのかな。
「案外、食べたらヘビ女になったりして、ママが怖くなるとか」
「ぎゃっ」
「シレラ、ネタ古い」
「あ、お客さん、普通の煎餅ですから」
売店の眼帯をしたラミアーのお姉さんが慌ててる。
どうやら形を模しただけらしい。
あちらの世界と同じで、こちらも肉料理は豊富だった。
あの街には行き難くなったから、久しぶりに食べる肉料理。
「あ、ピルアーナって食べちゃいけない肉って無いよね? ハラールとか」
「私は宗教関係無いですから大丈夫ですよ」
今回は四人で肉料理をたっぷり堪能する事が出来た。
旅の途中の料理と違い、ちゃんとした香辛料を使った料理は美味い。
「あの黄色いのは何だろ?」
店の人に聞くと『プリン』という卵菓子だと教えてもらった。
ただ砂糖が無いから、蜂蜜をかけて食べると言う。
「プリンでありますか、食べてみたいのであります」
「わたしも」
たらふく肉料理を食べた後にも関わらず皆、三つずつプリンを食べた。
やっぱり甘い物は別腹ってホントだね。
甘い物を食べる時はね、誰にも邪魔されず 自由でなんというか、
救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで・・・
「皆さん、一人じゃないですよ?」
「ピルアーナ、美味しさの余韻に浸らせてよ」
街のガイドブックによると、山の中に四年に一回池が出来る所があるみたい。
残念ながら今は時期じゃないから、その池を見る事は出来ないらしい。
「へー、池でありますか」
「不思議ですねー」
換金できたし、料理も観光も堪能した一行は、翌日次の目的地に向かう。
https://www.youtube.com/watch?v=U-S3jmbGLjA
楳図かずお原作「へび女」予告編 The Snake Girl




