119「獣神アドー」
あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。
文面からは音楽は聞こえません。
イメージ的として聞いてもらえばと思っています。
Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、
アフィリとは無関係です。
楽しんで頂ければ何よりです。
「次の街はウェミテカトル、獣人の街のようだね」
「コンサートのネコ獣人の子、可愛かったのであります」
「へー、その子猫歌ったんですか?」
ピルアーナも獣人は人の様に歌えない事は知っていた。
知っているからこそ、無理に思えてならない。
「ピルアーナは信じられないかも知れないけど、可愛く歌ったんだよ」
「ん、ニャーニャー歌可愛い」
「たぶんだけど、あの子ネコ達、この街出身だよきっと」
「へー。皆さんが褒めるくらいだから、聴く価値ありそうですね」
「絶対に聴いた方が良いよ、可愛いんだから」
そんな話をしながら一行はウェミテカトルへ入って行った。
コンサートの影響で、真似して歌う子供達がわりと居た。
BGMが無いと、あまり様にはなっていないけど。
「やっぱりね」
一向はいつものように、冒険者ギルドへ赴き、道中での狩りの獲物を換金する。
ピルアーナがいれば、もうそんな事をしなくても良いのだけど。
人の好意に甘えっぱなしは良くないと割り切って、生活を変えなかった。
次は宿を決めて、宿泊手続きを始めた。
宿のオバチャンにコンサートのネコ歌の事を聞いてみた。
オバチャンが聞いた噂では、あの子ネコの獣人の出自は解らないそうだ。
それでも立派に自立して、仕事に打ち込んでいる姿が街の皆の自慢になっているらしい。
何せ今まで獣人が歌を歌えるとは思っていなかった、それをあの子ネコ達は歌を歌っていたからだ。
「へー、やっぱり皆さんが言ってた事本当だったんだ」
表に出て街を散策していると、デカイ虎の獣人が歩いている。
背丈はミモと同じくらいか、若干低いかな?
彼はこの街の街長のジェレバムだとの事だった。
シレラ・ミモ・タリマは『ドゥン』を知っているから驚きはしない。
神獣ドゥンの方がジェレバム氏の倍位は大きいのだから。
その時だった、シレラ達の頭の中に声が届く、これは明らかに念話だ。
「我は獣人族を守護する獣神アドー。何故異世界の神がここにいるのだ」
「あ、獣神アドーさん、宜しくお願いします。私等単なる観光なんで」
「我の領域を侵す者を許す訳にはいかない、早々に街から出て行くが良い」
「だから観光だって、侵しているつもりは無いんだから」
獣神アドーが聞き分けが無さそうだ。
神の領域に別の神が入って来たから、無理は無いのだけど。
こういう時は獣同士執事のドゥンに説得を頼んだ方が話は早いかな。
神獣『ドゥン』は神界にいる獣神アドーの元に交渉に赴いた。
「獣神アドー様、チャンディー様が困っておられる。何とかご容赦頂きたいのですが」
「神獣の分際で獣神に意見をするのか」
獣神アドーは獣人族を加護する神だ。
対して神獣ドゥンはチャンディー・ヴィカラーラの眷属に過ぎない。
神格でいえば獣神アドーの方が、上位の立場の筈なのだが、
チャンディー・ヴィカラーラの神格は、獣神アドーより、遥かに上位にある。
となれば、神獣ドゥンは獣神アドーと同等位か上の神格になる。
それでも自分の縄張りを固守する本能から、獣神アドーは威嚇を止めない。
「獣神アドー様、聞き入れてはくれませんか」
「お主も虎なら、我の気持ちも察する事は出来よう」
居場所とプライドを賭けた、獣同士の戦いが始まろうとしていた。
ドゥンはアドーと戦いたくは無かった。
仮に戦ってアドーが負けたら、彼は獣神の座を失う事になる。
ドゥンはアドーから、獣神の座を奪いに来たのでは無いのだから。
かと言ってドゥンもチャンディーのために負ける訳には行かない。
本気で戦って負けるドゥンでは無いのだけど。
「あちゃー、こじれてるなー、頑固な奴」
「え?何がこじれてるんですか」
神界の出来事をピルアーナは察知出来ないでいる。
その方が今は都合が良いのだけど。
誰か他の神に仲裁を頼む方法も考えられるけど、やたらと借りは作りたくないし。
「しょうがないか、急用が出来ちゃった、ピルアーナは先に宿に帰ってて」
「はい、良いですけど、急用って?」
神界にて、獣神アドーと神獣ドゥンの睨み合いが続いている。
両者の気が十分に高まったら、戦いが始まるのだ。
「その戦い、ちょっと待ってね」
チャンディー・ヴィカラーラが現れた。
獣神アドーに智の迷宮で意識操作を開始する。
普通は神が同等レベルの神に、そういう事をするのは難しい事だが、
上位の神が、下位の神に対するなら、力関係上不可能ではない。
しかし神の掟では、無闇に他の神を強制的に支配してはならない事になっている。
この場合、強制支配に近いグレーゾーンではある。
黒に近いグレーだけど、チャンディーの目的は融和にある。
隷属を強制してる訳じゃないから、他の神々は許してくれるかな?
もっともチャンディーに逆らえる神はあまりいないけど。
翌日、早々に旅立つシレラ達一行。
もっとゆっくり観光をしていても良かったけども、後味が悪いのだ。
ここから先の文が先頭のコピーになっています。あとがき欄にYoutubeのURLを張ってみる事にしました。
文面からは音楽は聞こえません。
イメージ的として聞いてもらえばと思っています。
Youtubeからの無差別にチョイスしただけの紹介URLですから、
アフィリとは無関係です。
結構重複もありますが楽しんで頂ければ何よりです。
魔族の国の駄目な放蕩王子だから好きにさせてもらおう物語 パラレルアナザーの章
獣神アドー
「次の街はウェミテカトル、獣人の街のようだね」
「コンサートのネコ獣人の子、可愛かったのであります」
「へー、その子猫歌ったんですか?」
ピルアーナも獣人は人の様に歌えない事は知っていた。
知っているからこそ、無理に思えてならない。
「ピルアーナは信じられないかも知れないけど、可愛く歌ったんだよ」
「ん、ニャーニャー歌可愛い」
「たぶんだけど、あの子ネコ達、この街出身だよきっと」
「へー。皆さんが褒めるくらいだから、聴く価値ありそうですね」
「絶対に聴いた方が良いよ、可愛いんだから」
そんな話をしながら一行はウェミテカトルへ入って行った。
コンサートの影響で、真似して歌う子供達がわりと居た。
BGMが無いと、あまり様にはなっていないけど。
「やっぱりね」
一向はいつものように、冒険者ギルドへ赴き、道中での狩りの獲物を換金する。
ピルアーナがいれば、もうそんな事をしなくても良いのだけど。
人の好意に甘えっぱなしは良くないと割り切って、生活を変えなかった。
次は宿を決めて、宿泊手続きを始めた。
宿のオバチャンにコンサートのネコ歌の事を聞いてみた。
オバチャンが聞いた噂では、あの子ネコの獣人の出自は解らないそうだ。
それでも立派に自立して、仕事に打ち込んでいる姿が街の皆の自慢になっているらしい。
何せ今まで獣人が歌を歌えるとは思っていなかった、それをあの子ネコ達は歌を歌っていたからだ。
「へー、やっぱり皆さんが言ってた事本当だったんだ」
表に出て街を散策していると、デカイ虎の獣人が歩いている。
背丈はミモと同じくらいか、若干低いかな?
彼はこの街の街長街長のジェレバムだとの事だった。
シレラ・ミモ・タリマは『ドゥン』を知っているから驚きはしない。
神獣ドゥンの方がジェレバム氏の倍位は大きいのだから。
その時だった、シレラ達の頭の中に声が届く、これは明らかに念話だ。
「我は獣人族を守護する獣神アドー。何故異世界の神がここにいるのだ」
「あ、獣神アドーさん、宜しくお願いします。私等単なる観光なんで」
「我の領域を侵す者を許す訳にはいかない、早々に街から出て行くが良い」
「だから観光だって、侵しているつもりは無いんだから」
獣神アドーが聞き分けが無さそうだ。
神の領域に別の神が入って来たから、無理は無いのだけど。
こういう時は獣同士執事のドゥンに説得を頼んだ方が話は早いかな。
神獣『ドゥン』は神界にいる獣神アドーの元に交渉に赴いた。
「獣神アドー様、チャンディー様が困っておられる。何とかご容赦頂きたいのですが」
「神獣の分際で獣神に意見をするのか」
獣神アドーは獣人族を加護する神だ。
対して神獣ドゥンはチャンディー・ヴィカラーラの眷属に過ぎない。
神格でいえば獣神アドーの方が、上位の立場の筈なのだが、
チャンディー・ヴィカラーラの神格は、獣神アドーより、遥かに上位にある。
となれば、神獣ドゥンは獣神アドーと同等位か上の神格になる。
それでも自分の縄張りを固守する本能から、獣神アドーは威嚇を止めない。
「獣神アドー様、聞き入れてはくれませんか」
「お主も虎なら、我の気持ちも察する事は出来よう」
居場所とプライドを賭けた、獣同士の戦いが始まろうとしていた。
ドゥンはアドーと戦いたくは無かった。
仮に戦ってアドーが負けたら、彼は獣神の座を失う事になる。
ドゥンはアドーから、獣神の座を奪いに来たのでは無いのだから。
かと言ってドゥンもチャンディーのために負ける訳には行かない。
本気で戦って負けるドゥンでは無いのだけど。
「あちゃー、こじれてるなー、頑固な奴」
「え?何がこじれてるんですか」
神界の出来事をピルアーナは察知出来ないでいる。
その方が今は都合が良いのだけど。
誰か他の神に仲裁を頼む方法も考えられるけど、やたらと借りは作りたくないし。
「しょうがないか、急用が出来ちゃった、ピルアーナは先に宿に帰ってて」
「はい、良いですけど、急用って?」
神界にて、獣神アドーと神獣ドゥンの睨み合いが続いている。
両者の気が十分に高まったら、戦いが始まるのだ。
「その戦い、ちょっと待ってね」
チャンディー・ヴィカラーラが現れた。
獣神アドーに智の迷宮で意識操作を開始する。
普通は神が同等レベルの神に、そういう事をするのは難しい事だが、
上位の神が、下位の神に対するなら、力関係上不可能ではない。
しかし神の掟では、無闇に他の神を強制的に支配してはならない事になっている。
この場合、強制支配に近いグレーゾーンではある。
黒に近いグレーだけど、チャンディーの目的は融和にある。
隷属を強制してる訳じゃないから、他の神々は許してくれるかな?
もっともチャンディーに逆らえる神はあまりいないけど。
翌日、早々に旅立つシレラ達一行。
もっとゆっくり観光をしていても良かったけども、後味が悪いのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=zBjZR6z548w
【カラオケ】タイガーマスク/新田 洋
https://www.youtube.com/watch?v=qPVNuvVyexg
[MIDI]獣神ライガーOP 「怒りの獣神」 弘妃由実




