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105「セスァレナの街」

セーズルアの街へ戻った俺達はセスァレナの街へ向かう事にした。

報奨金の金貨50枚は山分けして、俺達はツェベリに保管してもらう事にする。

嬉しい事にギルドレベルも一気に4になった。

ただ困った事に、あの三人は馬車の後を歩いて付いて来るんだよ。


「師匠~、つれないですよー、俺達も一緒させて下さいよ~」


誰が師匠だ。

付いて来るなって。

正直、別世界に帰る時、今回の三人を皮切りにぞろぞろ増えたら処置に困るって。


御者のツェベリに言って馬車のスピードを上げて、置いてけぼりにする事にした。


「ああ~、師匠~、置いて行かないで~」



「無視だ、無視無視」





途中で夜になり野営をすると、翌朝には三人は追い付いている。


……むー、根負けしてなるものか、


キスナエレアと手合わせをして、勝てたら考えると言い訳をした。

不安そうな顔だが、決意を決めて勝負を始める事に。


結果はキスナエレアの一人勝ちに終る。


それでも、へこたれない三人。


今度は小柄なビエルと手合わせをして、勝てたら考えると言い訳をした。


結果はビエルの一人勝ちに終る。


「くそー、師匠たちは強すぎっすよ」


「な、悪い事は言わん、君達は二度も負けたんだから諦めてよ」


……もうー、何て説得すれば帰ってくれるんだよぉ。




結局、三人はセスァレナの街まで付いて来てしまった。


……半端ない根性だな。


で、話は変わりセスァレナの街は信仰都市で有名らしい。

街に大きな神殿があり、年に一度お祭りを開くと言う。

その時に限って、少なめの人口は来訪者で膨れ上がるとか。


「そうなんだ、そうならこの街でコンサートを開くってのもアリかな」


先ずは宿屋を決めて馬車を預け、徒歩で散策する事にする。

この街は魔族を嫌がらないらしい、姿を偽らなくて良いから楽だな。


さっそくこの街の情報を集めてみる。

見れば、情報通り街には魔族の姿が見える。

彼らはここではミモの衆と言われているらしい。


「何だ?ミモって?」


魔族の彼らは、難民としてこの街に来たらしい。

その際、魔族のミモを含む冒険者達が、尽力して街に定着出来たと言う。


……ほー、偉い魔族がいたもんだ。


噂の神殿にやって来た 

ここに神様の像が祀られていると聞いた。


ニホバル達一行は神殿の中を見学する事に。

神殿の奥に噂に聞いた女神の像が祀られている。

6本の腕がある女神像チャンディー・ヴィカラーラ様だと言う。


「ほー。これが女神様ねー、聞いてきたドゥルガーじゃないとしたら、別の女神様なのかな?」


「何でも多くの腕で衆生の者を漏れなく救う女神様らしいですね」


「多くの腕で衆生の者を漏れなく救うといったら、千手観音かな」


「千手観音? 何ですかそれは?」


「ああ、いや、気にしないで」


ツェベリが不思議そうな顔をしている。

6本腕の女神って前世の記憶で知っているぞ。

カーリー女神とか阿修羅像がそうだ。


周りを見れば、女神様像に感謝を捧げている魔族がいる。


……こちらの魔族は信心深いんだな。


年に一回祭りがあるなら、その日にコンサート出来るように

街の有力者を当たってみようか。




トゥラザト一族の副団長フォットという者と話をする事になった。


「ふむ。報告にあったように、あなた達は確かに魔族のようだ」


「人族も四人居られますね」側近の者も言葉を挟む。


「トゥラザト一族の者でもトゥシァバ一族の者でも無い、あなた達はどこの一族で?」


一族ねー。

俺達何一族だろ?

敢えて言うなら、ザウィハー一族とか?


「ザウィハー一族ですか、聞いた事は無いな……」


……この世界の魔族の王国の者じゃないんで。


「我々は魔界スルトヘイムしか魔族の国を知らないもので、他にも国が在った事を知りませんでした」


……違う世界だから当然だろうね。


後は街長と神殿の神官長とも話をしなければならないらしい。

うん、言われてみれば最もな話。

皆一同に揃ってくれたら話は早いのにな。


話に聞いたように、街長に会いに行く事にした。


「兄ちゃん、この街って面倒臭いね」


ルリアがそう言うけど、俺達の姿は一介の冒険者だから、仕方ないと言えば仕方ない。

あちらでは、身分が王族だから、国王や街長達と簡単に会う事が出来たんだけどね。



セスァレナの街の街長はアエストという男だ。

何だか雰囲気がナサラトット氏に似てるな。

似たもの同士で交渉してもらえないかな、少し苦手意識があるから。


年長のナサラトット氏が交渉すると、話は割とスムーズに進んで行った。

さすが似たもの同士だ。


後は神殿の神官長か。

神官長セデワッド氏は、神殿長も兼ねているらしい。

ふくよかな体格で物腰が柔らかいな男だった。


「左様で御座いますか、私共の祭りを更に盛り上げるためのコンサートをね」


場所は神殿前の大広場を使わせてもらえる事になった。

しかしコンサートを開くのは今すぐじゃない。

コンサートの件などを後日有力者会議で相談、通達を約束してくれたのだった。


今ひとつ不明確なのは、ミモたちが何時この街に帰って来るのか不明だと言う。

彼女達が帰ってこないと祭りはしないらしい。

気長に待つしか無いのか。

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