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勇者誕生


 ここはアニマニアと呼ばれる世界。この世界には大きく分けて2つの勢力が相手の滅亡または防衛を目的に争っていた。その2つの勢力とは人類と魔族である。


 魔族の目的は人類の隷属、蹂躙、滅亡である。彼の種族の存在意義はただ1つ、『弱肉強食』だ。彼の種族はアニマニアに住むどの種族よりも高い能力を持っており、常に他種族を見下して来た。実際それが出来るだけの力が彼等には有り、彼等の中には弱肉強食以外の理念が育たなかったのだ。同時に育てる気もなかった。故に彼の種族は、例え同族でも弱いものは蹂躙隷属し、彼等の希望の水準に達していないのであれば平気で殺す。魔族とは、そういう種族なのであった。


 対する人類は何かに特化している訳でもない、世界規模で言えば全能力が平均的で、尚且つ他の種族と比べると非常に弱かった。しかし人には武器を作ったり魔法を使ったりと他の種族と比べて知能が高かった。故に彼等は自らが他種族、特に魔族に滅ぼされない為に必死に抵抗していた。そしてその抵抗はジリ貧ではあるが、向こう100年は魔族達からの侵略を前線で保てるほどであった。



 そんな人類と魔族との戦争は90年前から行われていた。人類が見積もった100年を迎えるまで、あと10年しか人類には時間が残されていなかった。

 時の人類の王は焦った。このままでは人類は魔族達に滅ぼされてしまうと。

 故に時の王は神に願った。毎日毎日神殿へと赴き、神像の前で膝を着き願った。


 「神よ、我が命はどうなっても構わない。人類に存続の光をお与えください」と。


 毎日毎日神殿へと通ったことで、時の王の願いは神に聞き届けられたのだろう。8年目にして奇跡が起こった。

 突如、時の王の前に指輪が現れた。その指輪は紅い宝石が埋め込まれており、王が身に付けていてもなんらおかしくない宝飾品であった。その指輪を王が手に取ると、指輪から突然一筋の光が現れた。その光は一直線に南を指していた。


 時の王はこの光こそが神からの啓示なのだと直感的に思った。時の王は急いで城へと戻り、部下に命じた。


 「この光が示すものを調べて参れ。それが物であったなら持って帰って来るのだ。それが人であるならばその者を連れて帰って来るのだ」


 命令された部下達はこれに従った。

 そうして命令から1年。時の王が、もう駄目なのかと諦めかけていた時、そのときに指輪を託し南へと向かった部下達が帰ってきたのだ。部下達に連れられ王の前に姿を見せたのは、1人の少年であった。


 少年は問うた。何故自分はここに連れて来られたのかと。

 これに王はありのままを答えた。

 己の問いに答えた王に対し、少年はこう答えた。


 「………つまり、僕が人類の希望…なのかもしれないんですね?」


 王はこれに頷いた。

 王の頷きを認めた少年は、その場に片膝を着き、大袈裟に、執事がお辞儀をするように右手を振って胸の前に持って来たあと、頭を垂れてこう答えた。


 「僕に出来るかはわかりませんが、命の限り、人類に貢献させていただく事をここに誓います」



 この日、人類に希望が生まれた。それは胸に抱く希望であり、滅亡の懸かったこの世に現れた光であり、人類の代表となる後の英雄であった。


 時の王は彼の存在を大々的にこう発表した。


 「彼は神が我々人類の為に遣わした、我々の勇気と希望の詰め込まれた者、つまり勇者である。これより勇者は一月の訓練の後、我々人類の為に魔族を束ねる最強の魔族『魔王』を打ち倒さんと旅に出る。彼がもし困っていたら助けてやってほしい。同時に、何か困っていたら彼を頼ると良いだろう。

 喜ぶのだ諸君。神は我々を見放さなかった!!」



 こうしてアニマニアに勇者が生まれた。

 勇者の目的は1つ。魔族という人類を脅かす強力な敵と、その王たる魔王の討伐。





 この物語は、勇者が魔王を倒す。そんな昔からよくある英雄譚(ヒロイック)。王道も王道な英雄物語ヒロイックファンタジーである。



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