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終宴  作者: Yuki_Mar12
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 破滅の時が近付いてくる気がした。ぼくの心臓はどきどきと鼓動を打ち、その時の惨状や、悲哀を予感し、恐ろしい憂鬱に打ち沈んだ。



 虫の涼しげな鳴き声が、冴えた夜空のドームに調和する。さらさらと吹く夜風の声も響き、そして夜風に合わせ、木々の梢もさんざめく。



 星が一つ、長い直線を曳いて落ちる。二つ、三つ。美しい流れ星。


 彼方で爆風が膨らみ、夜空に淡い光の波紋を広げる。



 ぼくはまた悟る。その惨状、その悲哀。そして絶望する。



 破滅の時が近付いている。彼方より、ぼくの方に向かって。

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